10月9日(金)公開の映画「望み」の初日舞台挨拶が行われ、堤真一、石田ゆり子、岡田健史と堤幸彦監督が登壇した。
今回の舞台挨拶は、劇場内の観客に加え、全国10都市19の劇場に中継された。
映画の公開日を迎え、堤は「精神的に大変な撮影だったんですけど、こうやって完成して、皆さんに見ていただけることに、本当に心から喜んでおります」、石田は「この映画は今年の1月~2月にじっくりと撮影していた映画です。あまり詳しいことは言えないんですけど、(少し間をおいて)…本当につらかったです(と苦笑いを見せる)。毎日つらかったですが、現場はとても良いチームワークで幸せな現場でした」と回顧。
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岡田は「ただひたすら公開日を迎えられて、ただただうれしい限りでございます」、堤監督は「今日のこの日を望んでおりました。大変な中ですが、映画館で観るということには、特別な気持ちがあると思います。この時代、映像も音も格段に質が向上していますので、映画館で観るという意味をずっと考えながら、作品を作っておりました」と、うれしそうに挨拶した。
堤が撮影前に開いた食事会の話題に
家族が大変な問題に遭遇するこの作品で、「家族らしさを出すためにやっていたことは?」とMCから質問が飛ぶと、堤は「撮影現場で『はじめまして』で家族になったり、恋人になったりするのが苦手なので、撮影前にお願いして、この4人で食事に行きました」と告白。
そのときの食事会について、石田が「本当に映画の…」と話そうとすると、堤から「いらんことを言いなや(笑)」と忠告が…。
改めて石田は「本当に映画の話ではない話で盛り上がり、でもそれが良かったのかもしれないですね」と振り返った。
岡田は「ずっと堤さんがお話しされていて、お酒も入っていましたし。それを僕と石田さんと堤監督が、ほとんど聞いているような形でした」と振り返ると「でもその姿を見て、この人が僕の親父になる人だと認識して、その横でずっと話を聞いて頷いている、いい奥さんの石田さんが居て…。ずっと僕は、お袋と親父を見ている感じで、その状況が撮影にも生きたなと思っています」と話した。
堤は「若い岡田くんなんかが、撮影する際に『こいつ大したことない、普通のオッサンや』って思っていたほうがいいじゃないですか。だからくだらない話ばかりしてたんですよ」と、ベテラン俳優としての心遣いだったことを明かした。
さらに撮影中のエピソードについて、石田が「堤さんはずっと、薪ストープの話をしていて(笑)。毎日、薪ストーブを語ってましたね」と明かすと、堤は「もうそろそろ、今日みたいに寒くなってくると」と話に乗っかり「(薪ストーブを使用するには)煙突の掃除をしてからじゃないと、まずいんで」と付け足し、会場を笑わせた。
そんな堤について、石田は「堤さんがいらっしゃるだけで求心力があって、みんながそこに集まってくるような空気を持っていて。撮影の待機中も楽屋に戻らずに、家族でセットの片隅にいてずっと話をしていて、一緒にいた」と堤の人柄についてフォローした。
イベントの最後には、公開初日を祝し、4人で鏡開きを行うなど、華やかな舞台挨拶となった。
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