10月17日(土)、映画「鬼ガール!!」の公開記念挨拶が開催され、主演の井頭愛海と板垣瑞生、瀧川元気監督が登壇した。
本作は井頭演じる、鬼族の血をひく主人公・鬼瓦ももかが、仲間たちと映画作りに青春をかける日々を描いた、鬼と人間、恋と友情、笑いと涙を盛り込んだ青春エンターテインメント作品。
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井頭は本作が映画初出演ながらも、鬼の末裔として生まれ、鬼であることを隠している女子高生のナイーブな乙女心を表現しつつ、元気いっぱいに溌剌とした役柄を好演。
ももかの幼なじみで、映画監督を目指す蒼月漣役には、演技力が高く評価され今勢いに乗っている板垣が存在感のある佇まいを見せる。そして2人を取り巻く仲間たちには上村海成、桜田ひより、吉田美月喜、といったフレッシュな面々が名を連ね、今も“鬼伝説”が残る大阪の秘境・奥河内を舞台に、青春のきらめき大盛の物語を繰り広げている。
公開記念挨拶の会場にはハロウィンの時期ということで、鬼のツノをつけた観客が席を埋め尽くして3人を大きな拍手で迎えた。“赤鬼”風の赤いキュートな衣装の井頭を、“青鬼”風の青い鮮やかな衣装の板垣が、檀上に上がる際にさりげなく手を取ってエスコートしながら登場すると、会場からは割れんばかりの拍手が。
1年半前に撮影を終えていたが、新型コロナウイルスの影響で公開が延期となっていた本作。「いろいろなことがありましたが、こうやって皆さんの前で舞台挨拶をさせてもらえることが幸せです」と、無事に公開を迎えられたことの喜びを感慨深げに伝える瀧川元気監督。
鬼の女の子役を演じるにあたって「鬼の特殊な能力を使うシーンのイメージが湧かなかった」と語る井頭だが、「完成を観たら、CGとかでうまいことやってもらっているなと思いました(笑)」と笑顔を見せ、鬼の怪力を使うシーンについては「撮影が大変でした」と振り返った。
キャスティングについて、「井頭さんと板垣さんの2人のバランスが良かったし、2人に決まった瞬間から『鬼ガール!!』が走り出した」と、即決だったと明かし、「板垣さんには土下座して(出演を)お願いした」と言う瀧川監督に、「怖いでしょ、土下座されたら!」とすかさず板垣がツッコみ、和やかな笑いを誘いながら息の合ったノリを感じさせる場面も。
印象的だったシーンを聞かれると、大雨の中で板垣演じる漣が父親からの手紙を読むというシーンを挙げ、人工的に大雨を降らして、スタッフの「もっと雨降らさんかーい!」などの怒号が飛ぶ中で、「しっとりしたシーンを1発OKで演じていてすごかった」と、板垣を絶賛した瀧川監督。
板垣は、「手紙を読んでいても雨の強さで破けていって、紙が水圧に負けちゃって(笑)」と語り、「見えないように手紙をギュッと握っていたら、さらにどんどん手紙が小さくなっちゃって。気合で乗り切りましたけれど、内心ビビッてました(笑)」と当時の心境を明かした。
ももかと自分の共通点を聞かれた井頭は、「役をあて書きしていただいたので、ももか=井頭愛海といった感じです。私も、ももかのようにワーッと喜怒哀楽が激しいし、普段も関西弁なので、ほんまにいつもの井頭愛海でした」とくだけた笑顔を見せ、「私にも小さい弟と妹がいるので、家族構成も似ています」と、等身大で演じることができたとにっこり。
途中、司会者から「“全集中”が伝わってきました」「呼吸法も良かったです」などと、同日に公開されているアニメ映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」にちなんだ“鬼つながり”なボケを挟まれると、瀧川監督は「イケメンの呼吸と…『紅蓮華』から始まって…って、それ『鬼滅の刃』ですよー!鬼になりますよー!」と、見事なノリツッコミを見せて場内を沸かせていた。
“鬼つながり”のボケとツッコみの息の合った応酬は動画にて!
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