宝塚歌劇団・星組のトップスターとして絶大な人気を誇り、2015年の退団以降も女優として活躍している柚希礼音。新曲「PARTY!」を引っさげ、9月11日(土)から、2年ぶりのソロコンサート「REON JACK 4」を開催する。
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そんな柚希に、フジテレビュー!!がインタビュー。前後編でお届けする。後編では、自ら作詞をしたという新曲について、「REON JACK 4」への意気込み、最近学んだことなどを聞いた。
<柚希礼音インタビュー前編「柚希礼音『ファンの気持ちがよくわかる!』憧れの平井堅を前に…」>
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最近学んだことは「無茶しない。丁寧に生きる」
――「PARTY!」の収録曲「溺れたい」は大人な雰囲気のダンスナンバーです。どんなこだわりを入れていますか?
いろいろと想像を膨らませる歌詞でありながら、切ないラブソングでもあり、とにかくカッコいい曲になりました。そして、いかにリズムを大切に歌えるかを意識しました。ミュージカルのように詞を大切に歌うだけが、メッセージを伝える方法ではない、ということを最近すごく勉強しています。
――最近、歌以外で学んだことはありますか?
無茶しないことです(笑)。自分のキャパを超えすぎない、休むことも仕事だと学びました。元タカラジェンヌにありがちなんですが、在団中が忙しすぎて、退団後も「あの時できたんだから、今もできるはず!」と思ってしまうんです。私も、覚えなければいけないことが山ほどあった時は、「これを覚えたら次はこれ、次は、次は…」と追われていて。
でも、いつまでも「寝る間を惜しんで全部やればいい」という根性論ではいけないですし、心が疲れてしまう。「無理なものは無理」と線引きをして、目の前のことを大切に、丁寧に生きていきたいです。
――楽曲タイトルにちなみ、最近“溺れたこと(ハマったこと)”はありますか?
コンビニのお菓子です!「たけのこの里」派だったんですが、最近は「きのこの山」派になって。でも「きのこの山」ブームが終わったら、また「たけのこの里」を買うと思います(笑)。あと「カントリーマアムチョコまみれ」が、すごく美味しいです!レジで、「また買ってしまった」と思ったりします(笑)。
――お菓子以外に、普段はどんな方法でリフレッシュしていますか?
以前は公演が終わったら、短期間でも海外旅行などに出かけていましたが、最近は、新型コロナが落ち着いたら訪れてみたい国の写真を見て、ワクワクしています。ハワイもまた行きたいですし、スペインやギリシャ、南米も行ってみたいですね。
あとは、いつか家を建てるならどこにしようと考えたり。ハワイに建てられるなら最高ですが(笑)。日本だったら、温泉が好きなので温泉地がいいですね。でも東京から遠いと、仕事用の別宅を都内に借りないと…とか、夢ばかり膨らませております(笑)。
湖月わたるさんと15年ぶりの共演「めっちゃカッコよく踊りたい!」
――「I miss you」の詞を書くにあたってどんなことを意識しましたか?
今年初め、出演予定だった舞台が全公演中止になり落ち込んでいたのですが、皆さんから本当にたくさんのお手紙をいただきました。皆さん、私以上に悲しみ、悔しいと思っていて。こんなに多くの方たちが、家族のように親身に思ってくださることに改めて感動して、この気持ちを曲にしたいと思いました。
会えなくても心はしっかりつながっている、そして次に会える時がすごく楽しみだなと思って、明るい詞にしました。
――詞が好きだな、と思う曲はありますか?
やっぱりDREAMS COME TRUEさんですね。どれもこれも最高です!中学生くらいからずっと聴いていたので、今でも思い出の曲を聴くと、当時の風景や、誰と仲が良かったか、何が好きだったかまで、全部思い出します。
今回の「PARTY!」も、聴いてくださった皆さまの思い出になれればいいなと思います。
――インタビューやラジオなど、言葉で何かを伝える機会が多いと思いますが、心掛けていることはありますか?
宝塚時代、2番手になった頃からインタビューをしていただく機会が増えて「頭が良さそうなことをしゃべらなければ」と思って。そう身構えると、言葉が全然出てこないんですよね。カッコよく話そうとすると、どうも自分らしくならない。
ところがコンサートを始めてから、多少たどたどしくても、ちゃんと思いを伝えることに重きを置いたら、言葉が自然と出てくるようになりました。
――9月11日(土)から始まるソロコンサート「REON JACK 4」の見どころを教えてください。
今回は、客席の皆さまは掛け声を出せないので、代わりに何か音や動きで気持ちを表して、一緒に盛り上がれないかと考えています。私はいつもMCでタジタジになると、皆さまに声をかけていただいて、かなり助けられていたのですが、今回はそれがないので緊張しますしちょっと寂しいですね。
でも何といっても、マスク姿でも皆さんのお顔が見えて、同じ場所にいられることが、本当にうれしいです。声は出せなくとも、張り詰めていた心が溶けるような場になればいいなと思います。
――日替わりゲストとして、宝塚時代に相手役を務めていた夢咲ねねさんや、先輩トップスターの湖月わたるさんと共演されます。どんなステージを考えていますか?
ねね(夢咲)は、コンサートは初めてですね。ねねと一緒に、どんなステージを見せようかと考えたのですが、やりたいことがありすぎて、絞りきるのが本当に難しかったです!最後まで、悩みに悩みました。でも、今の私たちだからこそ見せられる、メッセージ性があるパフォーマンスになると思います。
――夢咲さんとは、どんなお話をされましたか?
ねねは「『REON JACK』に出させていただけるなんて!」と言ってくれて。「こちらこそ本当にありがとう」と伝えました。しっかりお稽古しながら、2人でいい場面を作ろうと思っています。
わたるさん(湖月)とは、わたるさんが退団されて以来、15年ぶりの共演です。15年前は、私はまだ2番手にもなっていなかったので、憧れのわたるさんが出てくださるのが、本当にうれしくて。「わたるさんと何しよう!めっちゃカッコよく踊りたい!」とワクワクしています。
――今後、挑戦してみたいことを教えてください。
宝塚歌劇団を退団して約6年、まだまだ未熟者なので、舞台や映像などいろいろと勉強していきたいと思っております。
――「フジテレビュー!!」読者へメッセージをお願いします。
新型コロナの状況がまだまだわからないですが、もしよろしければ、ぜひ「REON JACK 4」にお越しいただけたらうれしいです。舞台と客席に距離はありますが、私の思い、そして愛をいっぱいお届けしたいと思っております。
<柚希礼音コメント&撮影メイキング動画>
柚希礼音ソロコンサート「REON JACK 4」最新情報は、公式サイトまで。
撮影:河井彩美