10月20日(火)、尼神インター誠子の初のエッセイ本「B あなたのおかげで今の私があります」(KADOKAWA)の発売記念オンライントークイベントが開催され、誠子とMCのアインシュタインの稲田直樹、河井ゆずるが登壇した。
書名の「B」は「ブス」を意味している。子供の頃から“B”と言われ続けてきた誠子は、Bであることを受け入れ、今ではむしろBの方が嬉しいと思うようになったという。
そんな彼女の少女時代や家族との思い出、お笑いのこと、恋愛感、相方・渚に対する思いが、写真も交えてオール書き下ろしで綴らた本書。誠子のしなやかな強さや笑い、涙が凝縮された一冊だ。
稲田は同じBとして「とても共感できる。Bの王として」と感想を伝えた。誠子とは以前から親交が深いが、それでも知らない一面を発見できて楽しかったという。河井も「読みやすい。何回も読めるしね」と絶賛。
出版社からオファーがあったことについて、誠子が「ポジティブで、たぶん明るいBに見えた」と語ると、稲田が「俺が暗いBみたいな…俺、明るいBやっちゅうねん!」と笑わせた。
誠子が、稲田はBを受け入れつつも自分はカッコいいと思っている部分があると指摘すると、「愛してるのよ、自分を」とポジティブを前面に出す稲田。いろいろなタイプのBがいるが「Bで卑屈になってる方の教科書的になれば」と本をアピールした。
河井も「彼くらいの王者級のBはたぶん共感できへんエピソードがあんねん」「誠子はリアルというか、皆さん共感できる部分があるんちゃうかな」とB2人の反響を分析した。
本書にはアインシュタインなど芸人仲間のエピソードも登場するが、河井は「僕と学天即・奥田に関しては、悪意たっぷりで書いてる」とブーイング。誠子は悪意ゼロと否定しつつも「10年くらいずっと思ってたことを書いた」そう。その内容に河井は「ほんま見てほしい、俺のとこの描写」と力説。
さらに、稲田の「奥田さんって活字にしたらエグいな」という感想に河井は大爆笑。実は、奥田のエピソードは誠子が伝えたい裏テーマだったそうで「意外と世間にヤバさが知られていない」とこぼした。
稲田が、本書は映画化できそうだと提案すると誠子の妄想が炸裂。「石田ゆり子さんに主演をやってほしい」というオファーに、稲田が「ばかにしてるの?」「違うよ、(演じるならゆにばーすの)原ちゃんよ!」ツッコミ。さらに「ゆずるさん(河井)役は、ゆずるさん」と本人役を希望し「稲田さん役は高橋一生さんにしてもらって」と笑顔で希望の配役を語った。
ちなみに誠子が憧れている女優は、麻生久美子さんだそう。「学生の頃から大好き。あの綺麗さと透明感。ああいう女性になりたいなと思って頑張ってます」と語り、「『ずっと憧れてました』って言って(カメラアプリ)SNOWで写メを撮りたいですね」と夢を膨らませた。
また、誠子が「女性読者から『めっちゃいい女ですね』と言われることが、先輩にバレるのが嫌だった。いい女だってことずっと隠してたんですよ」とボケると、稲田が「いや、バレてるって。お前がいい女だってこと」と愛あるフォロー。そこに河井が「何、どっちも!おいおいおい!」と斬り込み、息のあった掛け合いを見せた。
さらに稲田が「誠子は主人公の性格。可愛いもん」と内面をベタ褒めすると、「ドラマのヒロイン?ロンバケ?朝ドラ?」と何の主人公かワクワクする誠子だが「ちびまる子ちゃんみたいな」と、期待とは程遠い答えに思わず笑い崩れた。
今後の目標について聞かれると「エッセイとしては全部出し切った感があるので、恋愛小説を描きたいかなぁ」「私みたいな地味な女の子がヒロインになる」と楽しそうに想像を膨らませる誠子。
すると稲田が「誠子みたいな子がこんなに不幸になるっていうのもアリかと思う」とアドバイスして2人で盛り上がるが…河井が「次回作の打ち合わせは他で」と冷静に切り上げた。
アインシュタインは本の出版予定について質問を受けると「誠子の話を聞いてると、出したいという気持ちより大変だったんなやなという印象」(河井)、「僕が書いても誠子の本の男版になる気がする」「相方の方が貧乏で人生大変だったんで」(稲田)とコメントし、誠子が「貧乏の“B”で出してくださいよ!」と河井に姉妹作を期待した。