視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。
8月17日(火)の放送では、グランピング施設「FLORA Campsite」を運営する、安納恵に密着した。
南アルプス・甲斐駒ケ岳(かいこまがたけ)を有し、ミネラルウォーターの生産量日本一の名水の里、山梨県北杜(ほくと)市で1日5組限定のグランピング施設を運営。
テント内にはベッド、冷蔵庫、電源、サーキュレーター、調理器具に調味料まで、あらゆるモノが用意されており、本格的なキャンプ体験ができる。
「田舎暮らしがしたかった」という父・豊さんがオーナーとなり、彼女は両親と妹、そしてわが子を連れて東京から移住し、5年前に、この施設をオープンした。初心者でも簡単にキャンプが楽しめるグランピング施設「FLORA Campsite」安納恵の7つのルールとは?
ルール①:タグやコードは隠してセッティング
もともとブライダルの仕事をしていた彼女は、おもてなしの精神で細かいところにまで気を配る。お客さんの案内や、見栄えを良くするため、寝袋を畳むロープやコンセントは見えないように工夫。
お客さんが何度来ても楽しめるようにと、季節によってラグやクッションも変更。彼女は「セッティングすることはお出迎えの準備です」と語った。
ルール②:火起こしで着火剤は使わせない
便利な道具が揃っている「FLORA Campsite」。火起こしのために、マッチや着火剤なども用意してあるが、 お客さんには必ず、ファイアースターターと麻ひもを使った方法を勧めている。
理由について、彼女は「キャンプの醍醐味ってやっぱり焚き火でご飯炊いたりとか。非日常感みたいなものを味わってもらうのも、やっぱり大切にしたいですね」と明かす。「焚き火をしない」というお客さんにも、ファイヤースターターの使い方だけは説明。すると、そのお客さんも夜遅くまで焚き火を楽しんでいた。
ルール③:食材はあえて提供しない
数ある調理器具の中で、彼女イチオシの商品が、溶岩プレート。食材に直接火を当てずにじっくりと焼けるため「旨味が逃げにくい」という特徴がある。
調理器具は充実しているが、食材は提供せず、お客さんに用意してもらう。周辺のスーパーの情報をホームページに載せているほか、川釣りに行って魚を釣って焼くなど、「地のものも楽しんでほしい」という彼女の思いが込められていた。
ルール④:トイレ掃除は父に任せる
25歳で夫の毅さんと結婚した彼女。結婚からおよそ1年後、「FLORA Campsite」を始めることになり、東京で働く夫と離れ、山梨へと移住した。今年の春には、夫も東京での仕事を辞め、山梨に合流したという。
普段、2人の子どもを育てながら家族全員で仕事分担をし、施設を運営。母の弥生さんと妹の美鈴さんは、管理棟での作業をし、トイレ掃除は父・豊さんに任せている。
キャンプ場をやるときに「トイレは絶対キレイにしたい」という思いがあり、「もともと神経質だった」という父がトイレを管理することに。豊さんもトイレについて「一番肝心なところ」と、日々清潔な状態に保っている。
スタジオでは、夫婦の話になり、本谷有希子が夫について「さすらいたい、自由になりたいと改まって言われた」と告白。「家を無くしたいってことですか?」と驚く長濱ねるに、「自分だけ(自由に)なりたいと言われて。今は赤ちゃんがいるから、そこに手がかからなくなったらいいでしょう」と、夫の意見を受け入れたことを明かした。
これにYOUは、「『子どもを育て終わってまで2人で住んでなくても良くない?』っていう人、いっぱいいるよ」と賛同。本谷が「ライフスタイルも変わるし、意識も変わるから」と語ると、YOUは「(夫婦間で)『子ども20歳制度』というものについて、もう一度ミーティングしたら良いと思う」と意見を述べた。
長濱は「結婚するときに考えますよね、『子育てするとしたら』で相手を選んじゃうので、変わりますよね。いいなぁ、その制度」と笑顔を浮かべる。続けて、「そうなると、子どもが20歳を迎えるころには、ときめきとかも無くチームになっちゃってると思うので…」と想像を語ると、本谷が「20歳までじゃなく、2ヵ月でそうなる」と現実を突きつけた。
驚く長濱と尾崎世界観に、「面白いよ。ときめきが一番楽しくないからね」(本谷)、「違うことが生まれるよ」(YOU)、とそれぞれフォロー。本谷が「1人の相手に気持ちが変化し続ける時間というのが結婚だと思う」と締め括った。
ルール⑤:疲れたら一人で山にドライブ
夏の定休日は、火曜日と水曜日。子どもたちが保育園に行っている間は、夫婦の自由時間として過ごしているといい、夫は家で好きなゲームを、彼女は車でドライブに出かける。
夫婦別行動について、彼女は「仲良しの秘訣として、1人の時間を作って気持ちの余裕を取ってる」と語る。この日彼女が帰ると、家にいた夫が夕食を作ってくれており、夫婦仲の良さを見せた。
スタジオでは、夫婦の行動についてYOUが「例えば、私、本谷さん、ねるちゃんの集まりに、本谷さんの旦那さんが来るってなったら『チッ』って思うことがあります」と、女心を告白。すると、本谷も「あります。話す内容が変わってくるから」と同意した。
「そう思われているのに、そこに行くのは嫌ですね」と答える尾崎は、もし彼女を友達同士の集まりに連れて行った時に「自分といる時と違うテンションだったら嫌だなと思いますね」と本音をポロリ。その発言に、開いた口が塞がらない様子のYOUは「えっ、1キャラでいろってこと?」と尋ね、尾崎は「どっちなんだろって思っちゃうんですよ」と返した。YOUは「どっちもだよ!もっとあるよ!」と声を大にした。
本谷が「そこでは観くん(尾崎)の彼女として、紹介されるわけじゃん。『○○さんの奥さん』という立場でコミュニティに行くのは、自分を出せなくて苦しい」と発言すると、青木崇高は「こういう話を焚き火囲みながら…」と上手くまとめた。「そうですよね」と口を挟もうとする尾崎の前に、青木は手をかざし、言葉を制止した。
ルール⑥:家族の誕生日はテントで祝う
この日は、テントに飾り付けをし、約1週間違いで誕生日を迎えた両親をお祝い。「本当だったら別の場所にキャンプに行きたいんですけど、忙しくて行けないこともあるので」と、テントで誕生日を祝うことを恒例にしているという。
ルール⑦:お見送りは家族全員で手を振る
お客さんがチェックアウトする、午前11時。彼女の呼びかけにより、スタッフがお客さんの元に集合する。そして、スタッフ総出で「ありがとうございました、またお待ちしています」と手を振り、お客さんを見送った。
「アットホームなおもてなしを心がけている」と語る彼女。そのきっかけとなったのは、コロナ前に行った温泉旅館で受けた、女将さんからの接客だった。「『よく来てくれましたね』と気さくに話しかけてくださったり、そのおもてなしを受けたときに、初めて会った人じゃないくらいにすごくフレンドリーで感銘を受けたんです」と瞳を潤ませた。
「1度キャンプの仕事を離れ、東京に戻っていたことがある」と明かした彼女は、その女将さんの接客を見て「やっぱり続けたい」と思い、再びキャンプ場に戻ってきたという。今は「フローラに来て、キャンプの楽しみ方を分かってもらえたら、それでいいです。それを増やして、理解してもらいたいという施設なので、自然に触れて『キャンプってこんなに楽しいんだぞ』ってことが分かってもらえれば」と思いを語った。
※記事内、敬称略。
8月24日(火)放送の『セブンルール』では、東京・築地で鮮魚店を営みながら、雑誌の連載を持ち、レシピ本を出版するなど、精力的に活動する料理家・栗原友に密着。料理研究家・栗原はるみの娘で、弟は料理家の栗原心平。料理家、経営者、そして母の顔を持ち、“食”にすべてをかける彼女の7つのルールとは。