10月16日(金)19時30分、日本から130名を超える旅人がイタリア・ローマへ“旅立った”。これは、フジテレビ国際開発局が、「あうたび」(※1)とコラボレーションして実現した「イタリア・ローマの人々に会いに行く!オンラインツアー」。コロナ禍でオンライン旅を数多く目にするようになったが、これは参加費がなんと最高で12000円(※2)!という豪華なものだ。

一体何が違うのか?そして気になるツアーの中身とは?フジテレビュー!!編集部が5時間にも及んだローマの旅をレポートする。

※「あうたび」…日本全国の農産漁村地域の方々に実際に“会いに行き” 、 体験型の旅を得意としていた旅行会社。コロナ禍ではZoomを使ったオンラインツアーを始めた。
※セットの内容によって、4000円~12000円

フジテレビの球体でローマまでひとっ飛び!?

オンラインで集まった130人を超える参加者は一同フジテレビ本社に。本社屋の球体に乗船して(という演出!笑)、ドンブラコッコ…とローマまででひとっ飛び!

観光では行かないところへ…ローマの裏通りに何が?

到着すると、有名なコロッセオ前に案内人の中山久美子さん(イタリア在住・来年で20年)が待っており、13時すぎのローマ市内を案内してくれることに。「観光ではなかなか行かないところを…」と、地元の人たちが歩く石畳の裏道へ。カフェの前を「チャオ!」と通り過ぎると、現地の路上駐車事情も解説してくれた。ちなみにイタリア人は車道の中心にも駐車するし、縦列駐車が得意だということ、そしてトヨタが人気であることなど、プチ情報満載に教えてくれた。

街行く人たちのおしゃれなファションなども触れつつ、ジェラート店へ。一番大きな4.5ユーロ(600円程度)のコーンに、27種類ものフレーバーの中から3つの味をチョイスすることに。オンラインの参加者から「ローマっぽいものを」というリクエストを元に、ザバイオーネ(リキュール入りのクリームスイーツ)、コーヒー、ピスタチオを選んだ。

うーん。ここがオンラインのちょっと辛いところ…。ジェラートを味わいたいのに、それが叶わない。美味しそうなザバイオーネ、食べてみたかった!

イケメンが案内するワイナリーへ!同じワインで「サルーテ!」

次の目的地は、ペルージャの「エラルド・ディティチ」というワイナリーへ。イケメン主人・エラルドさんに、オンラインのツアー参加者は「独身ですか?」と沸いていた。(残念ながら既婚者でお子さんもいたが…)

そんなエラルドさんが紹介してくれたのが、イタリアでもこのあたりでしか作られていないサクランティエノという珍しいブドウ。3ヵ月ほど陰干しして干しブドウのような状態から作るので、甘く濃厚なワインが完成するという。ワインの製作工程は、ローマ時代のままだとか。

その貴重なブドウからできたワインを味わいたい、と誰でも思うだろう。ジェラートは難しかったが…実は、ワインは同じものを味わうことができた!

事前に申し込みをした人には、ツアーの前に同じワインが自宅に届くシステムになっていた。参加者は皆、おのおのお気に入りのグラスに注ぎ、乾杯のスタンバイ。イケメンのエラルドさんと、「サルーテ!」とオンライン乾杯し、ワイナリーの空気感を感じながらその味を堪能した。

ローマで人気のスイーツは“お茶”で楽しむ

その後は、またローマへ戻り、「イル・ジャンフォルナイオ」というペストリー&カフェへ。案内人のドナータさん(フジテレビ ローマ事務所スタッフ)から、美味しそうなパンやクッキーなどを紹介される。イタリアといえばコーヒーかな?と思ったが、ここで人気の“ニューデリーチャイ”というチャイを飲んでいたのが印象的だった。

あ~、ワインは飲めたけど「ここのスイーツとお茶も試食したかったな」と思いつつ、焼きたてクッキーを日本に空輸するのはさすがに難しかったのだろう。

“本物のカルボナーラ”をフジテレビ社員の実家で学ぶ!

でも、ツアーの終盤で、とってもうれしい展開が待っていた!このカフェから車で少し移動したところにある、立派な一軒家へ。実はここ、フジテレビの国際開発局で働くエドアルド・チャンカリオーニさん(通称エドさん)の実家だったのだ。

ここは1930年にエドさんのひいおじいさんが購入した建物で、当時敷地内に井戸を掘ろうとしたところ、なんとローマ帝国時代のモザイクが見つかったという、素敵な場所だった。

そんな由緒あるエドさんの実家で行われたのは、姉・マリカさんによる“本場ローマのカルボナーラ作り”!「イタリア人もカルボナーラが好き」ということで現地のレシピ通りに作ってもらうことに。

「また、食べられないのでは?」と思うなかれ。実は、先ほどのワイン同様、希望者には、カルボナーラを作れるキットが事前に郵送されているのだ。日本で作るカルボナーラは、卵とベーコンを使うが、ローマでは、ベーコンではなくグアンチャーレという、豚肉の頬を熟成させたものを使用する。キットには、グアンチャーレの他に、パスタとペコリーノチーズも同封されていて、パルメザンチーズを使うよりも、本物のローマのカルボナーラができるというから期待感が高まる。

マリカさんの動きに合わせて、ツアー参加者も次々とカルボナーラを作っていく。パスタを茹でたら、炒めたグアンチャーレとチーズと卵でざっとあえて完成した!材料だけでなく作り方も日本とは違う、まさに本場の味を、さきほどのワインと一緒に楽しんでいる人が多かったようだ。

ローマの一般家庭の味を“作る瞬間”と“食べる楽しみ”両方を共有した参加者。マリカさんたちも皆さんの様子を見て「美味しそうですね」と楽しんでいるようだった。

旅の締めくくりはオンラインライブでうっとり…!

ツアーの締めくくりは、現地アーティストのマウリツィオ・フォルティーニさんによるオンライン生ライブ。シンガーソングライターで、俳優や劇作家などさまざまな顔を持つマウリツィオさんは、自宅のスタジオからパフォーマンスを。(日本の森山直太朗、星野源といった存在だとか!)

大盛り上がりだった今回のオンラインツアー。訪れる場所もやることも盛りだくさんで5時間を超えたが、参加者たちからは「説明があるとなるほど、と思う」「ワイナリーの人、面白かった」「カルボナーラ教室で、イタリアでは生クリーム入れないのに驚いた」など、新発見も多かったようだ。

コロナ禍でなかなか海外を旅することができない今、少しでも現地のグルメや音楽などをオンラインとはいえ“体験”することで、本当に行ける日が来たら事前に学習できたこともあり、期待感をもって楽しめるのではないか、と思った。

フジテレビ×あうたびの次回以降のオンラインツアーは「ドイツ・ベルリン編」でクリスマスマーケットの様子などを現地からお届けすべく計画中だという。詳細未定だが、決まり次第あうたびホームページで発表予定なので是非チェックしてみよう。