お互いに「ここを直してほしい」というところは?

――お互いを知り尽くしている関係だと思いますが、ここを直してほしいというところはありますか?

ジュン:直してほしい?…そうですね(と考え込む)。

レイ:自分はたくさんあるかもしれません。

ジュン:たくさんある?じゃあ、一つ言ってくれ。

レイ:あんまり怒らなさそうなのにしよう(笑)。例えば、ふたりで待ち合わせをしていて兄が遅れてきたのに、自分より先に歩いて行ってしまうとか。

ジュン:遅れることそんなにあるかな?

レイ:いや、遅れることはあんまりないけど。遅れたときに「あ、やっと来たな」と思ったら、先に行ってしまう。普通は、一緒に歩いていくじゃないですか。でも、兄は自分のペースというか、相手に合わせないという。そういうことはあるかな。

ジュン:まったく、そんなつもりはないんだけど。

レイ:たぶん、つもりはないと思いますね。でも、一緒に歩いていて「あれってさあ…」とか話しかけようと思って横を向いたら、もう20メートルくらい先にいるっていうか(笑)。

ジュン:ああ、それはあるかもしれないな。

レイ:うふふふふ。

――ジュンさんはなさそうですね。

ジュン:考えてるんですけど、パッとは思いつかないですね。うーん、特にないかな。

レイ:ないんだ。よかった。

ジュン:あ、強いていえば、朝起きるのがちょっと遅いかな。朝ごはんは俺が用意することが多いんですけど、食べるのが遅くなる、みたいな。ちょっとそういうのはありますね。

――微笑ましいですね。おふたりは、毎年活躍したプロレスラーに贈られる「プロレス大賞」で、2023年に新人賞、2024年に最優秀タッグチーム賞を受賞しました。今年も狙っていきたいところでしょうか?

レイ:去年、念願のタッグチーム賞を獲ったので、今年もそうですし毎年獲れるように活躍したいですね。

ジュン:去年、「プロレス大賞」のトップであるMVPを獲りたいと思っていましたけど、ザック・セイバーJr.という選手が選ばれ、自分らは得票数で2位だったんです。

もし今年、タッグとしてそれが獲れたら(「プロレス大賞」50年の歴史のなかで)史上初のことになるので、毎年最優秀タッグを獲りつつ、今年はMVPもふたりで狙っていきたいですね。

レイ:はい。

ジュン:そのためには、しっかりとベルトを防衛しながら、メディアのほうでも活躍していけたらと思っています。

――プライベートで叶えたい目標、夢はありますか?

レイ:やってみたいことは、たくさんあります。

ジュン:たぶん、これは弟も同じだと思うんだけど、ふたりとも山登りが好きなんです。ただ、日本で一番の富士山には登ったことがなくて。ふたりで登ってみたいですね。

レイ:いいね。あとは、ちょっとお仕事になっちゃうかもしれないですけど、昔のテレビ番組であったような、無人島を脱出するとか、サバイバル系の企画にも挑戦してみたいですね。

ジュン:面白そうだな。あとは、これはプライベートじゃなくなっちゃうかもしれないけど、自分が甘い物が好きなので、自分のアイデアで何かスイーツを出すというのをやってみたいですね。コンビニとコラボもいいですし、「全日本プロレス」でも何か甘い物をプロデュースとかできたらいいな。

レイ:そんなこと言ったら、俺だって(大好きな)「ビールを出したい」ってなっちゃうけど。

ジュン:ビールは…難しくないか?

レイ:そうか。じゃあ、プライベートでもっとビールを飲みに行く、くらいにしておこう。

ジュン:それがいいな。

――最後に、めざましmediaの読者にメッセージをお願いします。

ジュン:2025年も斉藤ブラザーズは、リングでもリングの外でも活躍していきます。歌も出ましたので、斉藤ブラザーズの活躍を見て、興味を持っていただいたら、ぜひリングにも足を運んでいただき、俺たちの戦う姿を見てもらえたらな、と思います。

レイ:プロレスはちょっと怖いかなとか、どんなものなのかなって思っている人もたくさんいると思うんですけど、今、プロレス界は女性のファン、女性のお客さんもたくさんいますので、一度興行を見に来ていただきたいです。楽しい試合もいっぱいあるので、ぜひみなさんに来てもらいたいです。

撮影:河井彩美 協力:全日本プロレス

斉藤ブラザーズが「答えを合わせましょう」をやってみた!

【斉藤ブラザーズ プロフィル】

兄・ジュン、弟・レイともに、1986年12月19日生まれ。宮城県・角田市出身。「全日本プロレス」所属。小学校・中学校を宮城県で、高校・大学をアメリカで過ごし帰国。その後、ともに大相撲・出羽海部屋に入門。2009年に初土俵、2017年まで所属。力士を引退後は、ともにプロレスを志し、全日本プロレスのテストに合格し2021年にデビュー。2023年に「プロレス大賞」新人賞を獲得し、2024年3月には第99代世界タッグ王者に。さらに12月には「プロレス大賞」最優秀タッグ賞を受賞するなど、人気実力ともにトップに君臨する。決めゼリフは「DOOM(ドゥーム)」。

一方、2023年9月には、角田市のPR大使に就任。また同年7月には、ミヤギテレビ『OH!バンデス』内コーナー「TAXIめし リターンズ」の水曜日レギュラー担当となるなど、リング外でも広く人気を博している。