8月14日(土)23時40分より、伊野尾慧主演、オトナの土ドラ『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察』 Season1 第2話が放送される。
本作は、東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ・第三弾。Season1を、東海テレビで放送後(全8話)、Season2を、WOWOWプライム、WOWOWオンデマンドで10月10日(日)23時~放送・配信予定。
『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ 准教授・高槻彰良の推察』の記事はこちら!
完全記憶力という“異能”を持つ民俗学の准教授・高槻彰良(伊野尾慧)と、人の嘘がわかるようになってしまったが故に“孤独”を抱える大学生・深町尚哉(神宮寺勇太)が、様々な怪異事件の謎解きを通じて、人とつながることの大切さを描いたヒューマンミステリー。
第2話からは、原作でも人気のキャラクター・佐々倉健司(吉沢悠)が、いよいよ登場する。高槻の幼なじみで、刑事の佐々倉を演じる吉沢悠に話を聞いた。
<吉沢悠 インタビュー>
――吉沢さん演じる佐々倉健司について教えてください。
佐々倉は、高槻のキーとなる過去を知っている幼なじみであり、現役の刑事です。一緒に成長する中で、高槻にどういう過去があり、どういう能力を持っていて、それゆえにつらい思いをしていることも知っている。
高槻に対する思いが人一倍強いから「危ない目にあってほしくない」という思いが根底にある。その上で「なんでアイツ(高槻)は自分から怪異に巻き込まれるような出来事に足を突っ込むんだろう」と思いながらも、そういう奴だとわかっているので「ちょっとでも助けてあげられたら」という気持ちになるんだと思いますね。
だから、高槻からすると、お兄ちゃん的な面もあったりするのかな。そういう背景があるから、刑事と準教授というまったく違う職種だけど、大人になっても一緒に居続けている。
でも、高槻も僕(佐々倉)の刑事という立場を上手に利用するというか、2人の関係性が近いがゆえに、怪奇なことがいろんな場所で起こる中で佐々倉に「一緒に来てもらいたい」とか「これ調べてもらえないかな」とかお願いしたりもする。
なので、ドラマの話によっては一緒に事件を解決するような役割も持っていますね。
――佐々倉と尚哉(神宮寺勇太)の関係性の変化も面白いですよね?
そうなんですよ。高槻が尚哉を連れてきて、最初は「なんでコイツなのかな?」と思うところから始まるんです。
佐々倉は、来る人全員を面倒見るというタイプじゃない。でも尚哉には、高槻に似た影のようなものを感じて「コイツ(尚哉)も自分なりに戦っているんだな」とわかってくると「できるところは協力してやろう」という心境の変化に至るんですよね。そこが今回の脚本の面白いところだと思いましたね。
――役づくりで髪をかなり短くされたそうですね。
原作に、佐々倉のビジュアルがあったので、そこに近づけるという意味でヘアカットしました。もとの髪はアゴまでいかないぐらいの長さがあり、前髪も普通に分けられていたので、自分としても印象が変わりましたし、こういう特徴のあるヘアスタイルは久々なので新鮮ですね。
髪型もそうですけど、全身真っ黒の衣裳も、佐々倉のキャラクターイメージとしては特徴的なところです。真っ黒と言っても、スタイリストさんが全体のシルエットを考えて太すぎないパンツとかでスタイリッシュに仕上げてくださいましたね。
――伊野尾さんの魅力や現場エピソードを教えてください。
伊野尾さんとは初共演ですが、もともと可愛らしいイメージがあって、そのイメージ通りで、笑顔が素敵な方ですよね。
伊野尾さんは今回、本当に大変な役だと思いますが、まず物理的にセリフの量がほかの役者さんと違って尋常じゃなく多いし、謎解きの長ゼリフは現場で見ていても「大変だな」と思うのに、ほとんど間違えないという点で、主演としての責任感の強さをすごく感じましたね。
伊野尾さんは今回が初座長と聞いたのですが、現場にいる伊野尾さんを見ていると、本当に初主演って感じがしないんですよね。おそらく幼いころから芸能の世界にいて、今まで積み重ねて来たものがあって、それが今、キャストやスタッフのみなさんに対しての気遣い、そして現場での明るさや笑顔なんかに表れているんだろうなと思いますので、そういう点で僕も安心して現場にいられますね。
――神宮寺さんの印象は?
知人のKing & Princeファンの人から教えてもらい、キレのあるダンス映像を見てからクランクインしたのですが、神宮寺さんには当初はクールなイメージを持っていたんです。
でも、現場で最初に会ったとき「この素朴なメガネをかけた子が神宮寺さんなんだ!」と思ったぐらいギャップがあって「どんな人なんだろう?」と興味深く見ていたら、結構“天然”が溢れ出ていまして(笑)。
そういえば先日、何日間か撮影が空いた後に会ったら、軽く日焼けして見えたので「あれ、日に焼けてない?」と聞いたら「バレました?シティ焼けです」って言ったんですよ(爆笑)。
海焼けでも山焼けでもなく“シティ焼け”って初めて聞いて、すごい面白いワードを生み出す人なんだなぁと思って…なんか神宮寺さんて、仔犬みたいな可愛らしさがありますよね。
――生方瑠衣子役の岡田結実さんとの共演はいかがですか?
岡田さんとはドラマでは初めてですが、やっぱりその場の空気を作っていく力がすごいですよね。
今回、各話ゲストに女性はいますが、レギュラー的には男性が多い現場の中で、女性であのような明るいキャラクターは、すごく重要な立ち位置ですし、岡田さんにぴったりの役柄だなと思いましたね。
でも、難しい役だと思いますよ。なぜなら、高槻はちょっと悪い言い方すると変態気質で、怪異にどっぷりの人。そして、尚哉は怪異の人というよりは、自分の中で“変なもの”があるという感覚で、それを「人には言いたくない」と閉ざしている人。
その2人は、結構方向がはっきりしている役だと思うんです。でも、瑠衣子は怪異にも興味があるけど、きちんと一般常識を知っているという両方を併せ持ったバランス感覚がある人。
瑠衣子が高槻の側にいるのは、いろんな意味でバランスを取る役割という意味があると思うので、それを演じていくのは難しいと思いますね。
岡田さんの持ち前の明るさだったり、バランス感覚というものが活きてくる役でもある…そう考えると「すごくバランスの良いキャスティングだな」と改めて思います。
――難波要一役・須賀健太さんの印象は?
須賀さんと一緒になるシーンはそんなにないんですけど、とても不思議な気持ちなんです(笑)。
というのも、須賀さんが小学生のころ、何度か共演していたのですが、それ以来久しぶりに会ったら、すごく体も大きくなり、雰囲気も“明るいお兄ちゃん”みたいになっていました。立派に成長した大人の姿を見ることができてうれしかったですね。
―― 佐々倉の母・花江役の和泉ちぬさんとの共演はいかがですか?
ちぬさんとは2度目の共演で、1度目は義理のお母さん役だったんですよ(笑)。
前回たっぷりとお芝居をご一緒した方なので「どういうお芝居するかな?」と構えずに現場にいられましたし、リズム感や空気感はお互いわかっているんで、すごくやりやすかったですね。
ちぬさん自身がもともと明るい人なんですけど、今回ドラマとして怪異な空気が流れる中で、監督とも入念に話をされて、空気感を明るくするような役に芝居を変え、全体のバランスを取ってくれています。
そのお蔭もあり、僕(佐々倉)が古書店にいるときは、“お母さんと息子”という親子の空気感でほっとするシーンになっているんだと思いますね。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
佐々倉の母がオーナーである佐々倉古書店は、高槻や尚哉がふと気を抜いて過ごせる場所なので、僕が演じる佐々倉はドラマの中でも少しホッとする、箸休めのようなシーンに登場することが多いです。
これは伊野尾さんが言っていたのですが「高槻は一人で説明しているシーンが多いけど、古書店では(佐々倉)健ちゃんと会話のキャッチボールができるから、すごく心が楽になる」と。
幼馴染の2人の会話を通じて、高槻の柔らかい部分も見えたりするので、そこも注目して欲しいですし、尚哉との関係性の変化や、佐々倉自身が怪異にガッツリ絡んでいく回もあるので、今後の展開もお楽しみください。
<第2話あらすじ>
尚哉(神宮寺勇太)の過去と特殊能力を知りながら「助手をやってほしい」と告げる高槻(伊野尾慧)。
戸惑いつつも断りきれない尚哉の前に、早速次の調査依頼が。大学の陸上部エース・山崎綾音(山田杏奈)の姉・琴子(金澤美穂)が研究室を訪れ、妹が誰かに呪われていると語る。
無数の針が突き立てられた藁人形が見つかったのだ。針の呪いで記録が伸び悩んでいる綾音。陸上部の同期・細木まりな(喜多乃愛)らは綾音の才能を妬んでいるという。そんな中、尚哉は古書店で怪しい男(吉沢悠)に出会い…。