8月4日(水)、海の音楽劇「『プリンス・オブ・マーメイド』~海からの2000年後のおくりもの~」の開幕直前取材が行われ、主演の林翔太、七木奏音、彩吹真央、津田英佑、植本純米が登壇した。

この作品は、「海と人との共生」をテーマに、海の壮大な営みや知られざる神秘、海と人が織りなすロマンと奇跡を描く音楽劇。海の素晴らしさや大切さを伝えるとともに、世界的に問題視されているプラスチックごみによる海洋汚染問題なども提起し、社会貢献の一翼を担うエデュケーショナル・エンターテインメントだ。

公演を迎えた感想を林は「やっと初日を迎えられる気持ちと、コロナ禍で幕を開けられるというのは一安心です」とあいさつ。

初の王子役については「まさか人間の王子ではなくて、人魚の王子を先にやるとは(笑)。でも、せっかくいい機会をいただいたので、しっかり人魚の王子らしく頑張ります!」と力強く宣言。

人魚役について聞かれると「僕が想像していたのは、ディズニーのマーメードであるアリエルだったので、『(衣装の)上が裸だったらどうしよう…』みたいに最初思ったんですけど、ビジュアル撮影の時にしっかりと上も用意されていたので、まずそこで一安心しました」と振り返った。

人間の王女役を演じた七木は「私もこういう役が初めてなので、すごくうれしいです。(稽古ではマスクをしていて)今日、初めて皆さんの顔が見れました。(舞台で)笑顔で踊っているのを見て、ここまで来れたことが、すごくうれしくなりましたし、初日を迎えるということを実感しました」とコメント。

海の魔女役を演じた彩吹は「ゴミにまみれた魔女というのは、存在自体にすごくメッセージが込められているなと思いました。人間が捨てたゴミが自分の衣装には散りばめられていて、それを見てくださる方がどう感じてくれるか、それが問われる物語でいいなと思いました」語った。

また、「立ち回りが久しぶりで、怒鳴ったりとか…。人間として怒鳴ったことはあっても、魔女として怒鳴ったことはないので、普段しない表現が楽しかったです」と明かした。

海賊王を演じた津田は「これだけ、皆さんのキャラクターが出来上がっていて、僕はその隙間で暴れているので、すごく楽しいです。僕はポイント、ポイントで出演するので、稽古とかでは前から見たりしていたんですけど、本当に総合芸術みたいで感動していました」と感想を述べた。

ベニクラゲ役の植本は「なんと言っても、このベニクラゲというのが実在する生物で、1cmもないらしいんです(笑)。劇中に重要なキーワードをいっぱいしゃべっているので、そこを聞いていただけたらと思います」とアピールした。

ダンスやアクロバットの演出もある本作。空中を滑空するフライングに挑戦した林は「人魚役で、こんなヒレをつけてのフライングは(ジャニーズでは)初めてだと思います(笑)。僕は『滝沢歌舞伎』にずっと出させていただいていたんですけど、改めて滝沢(秀明)くんのすごさを実感しました。歌って踊って、お芝居をして、フライングもこなすと近くで見ていたのでわかっていたつもりだったんですけど、実際にやってみると、『こんなすごいことをやっていたんだ』と思って。それをポーカーフェイスでやられていたので、『すごいな』と。感動しました」としみじみと語った。

苦労した点について聞かれ「全部大変ですけど…。そこはあまり顔に出さずに、表に出さずに」と話したところで、植本から「『1日に何回でもできる』って言ってたじゃん」と暴露されると、林は「そう言って自分を奮い立たせるんです」と説明。

海外から取り寄せたLEDの光る輪をフライング中に使用するそうで、「『これはまだ、ジャニーズの人は、誰もやったことがない』って説明されたんです。ジャニーズ初というのが、ここでまた一つ増えました。うれしいです」とニッコリ。その技の名称を尋ねられると「何がいいかな…。翔太リングで」と答え、共演者を笑わせた。

以前から王子様役を熱望していた林は「今回は座長もやらせていただいているので、何があっても動じないぞということを稽古場でも意識していました。やっと出来たなという思いで、フライングしている時は気持ちいいです」と笑顔で語った。

稽古の様子を聞かれると植本は「探り探りだったんですけど、林くんはなんでも出来るから。覚えるのが早かったですね…」と明かすと、津田も「台本を持っているのを見たことがない。あれだけのセリフをあっという間に覚えちゃう」と付け加えた。

また、植本は「アクロバットチームが3月から稽古をしていて、そこに僕たちが入ったので大変だったんです」と振り返ると、林も「本読みをさせていただいてから、立ち回りの稽古に入ったんですけど、立ち回り中にセリフがまったく言えなくて、泣きながら帰りました(笑)」と笑いを交えながら回答。

最後に意気込みを聞かれた林は「本当にこの状況下で劇が出来るというのは奇跡だと思います。アクロバットチームもそうですし、スタッフの皆さんも感染対策をしっかりとしながら、稽古を重ねてきました。明日、初日を迎えるというのは、もうすでに金メダルをあげてもいいくらいのことだと思いますが、まずは見に来てくださった方が、この作品に対して金メダルをあげたいと思ってもらえるように頑張りたいと思います」と開催中のオリンピックとかけて締めくくった。

最新情報は、海の音楽劇「『プリンス・オブ・マーメイド』~海からの2000年後のおくりもの~」の公式サイトまで。