8月3日(火)、舞台「スタンデングオベーション」ゲネプロ(公開稽古)が行われ、単独初主演・初座長となるジェシー(SixTONES)、寺脇康文、水夏希、木場勝己、清水くるみ、有川マコト、小林タカ鹿、牧田哲也らが登場した。

本作の企画・原作・脚本を手がけるのは、秋元康。

18世紀のイギリス王ジョージ二世が感動のあまり演奏中にも関わらず立ち上がった。それがスタンディングオベーションの始まりと言われているーー。

物語の舞台は、そんな彼の晩年を描いた歴史大作「ジョージ二世」を上演中の、とある劇場。幕が上がると、ジョージ二世を演じるイケメン俳優(ジェシー)がストーリーテラーのように、これから始まる喜劇について語る。

随所に笑いを交えてリズミカルに話す姿は、ジェシーの明るい人柄が表れているよう。よどみなく流れるような言葉に、一気にコメディの世界へ引き込こまれる。

壮大な歴史劇「ジョージ二世」だが、老境にさし掛かった設定のジョージ二世は、なぜか若いイケメン俳優。プロデューサーが作品のヒットを目論んで、無理やりキャスティングをしたのだ。

さらに、その息子フレデリック・ルイス役は演劇界の重鎮(木場勝己)であったり、娘アメリア王女役の女優(水夏希)はどう見ても母親の年齢であったりと、何だかちぐはぐ。

そんな中、突然バックステージに刑事(寺脇康文)が現れ、プロデューサー(有川マコト)に「逃亡中の殺人犯が劇場に紛れ込んでいる」と告げる。寺脇のコミカルな動きとテンポの良いセリフ回しが、これから始まる“ドタバタ劇”を予感させる。

公演は、殺人犯がいるため中止かと思われたが、犯人を刺激しないため続行されることに。刑事とその部下(牧田哲也)は犯人逮捕のためにセリフや演出を変えようとするが、協力的な演出助手(清水くるみ)に対し、演出家(小林タカ鹿)は抵抗。

物語は、「ジョージ二世」を上演中の舞台と、役者やスタッフそして刑事が入り乱れるバックステージとを、行き来しながら進行してく。

ジェシーは、客席に響き渡る低い声と、杖を使ったおぼつかない足取りで、本当に老年のように見える。と同時に、王としての凄みや迫力も表現しておりスケールの大きさを感じる。

水による伸びやかな歌唱や、ジェシーのキレの良いダンスも見られるが、次から次へと発生する予想外の“事件”に、終始笑いが起こる。

果たして「ジョージ二世」は、無事にスタンディングオベーションで終演を迎えられるのか?犯人は捕まえられるのか?最後まで目が離せない。

最新情報は、舞台「スタンデングオベーション」公式サイトまで。