8月5日(木)、俳優の磯村勇斗がナレーションを務めた、映画「Summer of 85」の劇中歌を使用したミュージックビデオが公開された。

この作品は、少年たちのみずみずしい刹那の初恋を描く、はかなくも美しいラブストーリー。英作家エイダン・チェンバーズによる⻘春⼩説「Dance on my Grave」(おれの墓で踊れ/徳間書店)を原作に、17歳で本⼩説と出会って以来、映画化を熱望していたオゾン監督が、約35年の時を経て映像化。

1985年夏、北フランスの海辺の町を舞台に、16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)が、運命的に出会った18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)との愛に溺れ、永遠の別れを知るまでの、⽣涯忘れられない“6週間の⻘春”が描かれる。

今回公開となったのは、アレックスとダヴィドが過ごしたかけがえのないひと夏を、劇中曲にあわせて振り返る特別映像だ。

映画でのナレーションは、今回が初挑戦だった磯村は「慣れていないからドキドキしました。普段は全⾝を使って芝居をしていますが、繊細なニュアンスを声だけで表現することはとても難しかった」と振り返った。

オゾン監督こだわりの16mmフィルムで撮影された本作の映像美にふれ、「オレンジ⾊の⼣⽇のあたる海岸や、ヨットから⾒る⼀⾯の⻘い海、80年代を彷彿とさせるフランスの景⾊がとてもきれい。フィルムならではのざらざらとした質感やにじんだ⾊味によって、⼈物の表情がより豊かに繊細に感じられて、本当に美しかったです」とコメント。

また、「美しく切り取られた、アレックスとダヴィドの初恋を邪魔したくないと思いながら臨みました」とナレーションに込めた想いを明かした。

本作については「少年たちの恋が始まっていく過程がとてもピュアで、⼼を掴まれました。きっと誰もが“初恋”を経験していると思う。彼らの物語が、皆さんにとっても⾃分の⻘春時代を思い出すきっかけになってほしいなと思います。見終わった後に、⼼が素直に、前向きになれる映画です」と語った。

映画「Summer of 85」は、8月20日(金)より、新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国順次公開。

© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
配給:フラッグ、クロックワークス

最新情報は、映画「Summer of 85」の公式サイトまで。