──本作は「女性に見える男性」と「男性に見える女性」というビジュアルが大きなポイントになっています。ビジュアルに関して準備したことや難しかったことなどを聞かせてください。

荒木:メイクや服装を女性のようにしても、やっぱり男性と女性では骨格が違いますし、手も男の子っぽいので、それをどうやって女性っぽく見せるかというのは難しかったです。

特に歩き方とか、バッグの持ち方は「こういうとき、どうすればいいの?」と都度、瑚々さんに聞いていました。普通にバッグを持つと肩幅が目立っちゃうんですよね。

『おとなりコンプレックス』第1話より

──周りの方に「可愛い」と言われたとのことですが、最終的にご自身でも「可愛いな」と思う瞬間はありましたか?

荒木:自分で思うことはなかったです(笑)。でも、自撮りをするときにちょっとかわい子ぶってみて、「これはいいんじゃない?」と思う瞬間はあって。頑張って可愛さを探っていました。
いろいろ大変なことはありましたけど、すごく新鮮な気持ちで撮影ができましたし、ウィッグをつけるのは楽しかったです。

瑚々 内向的なあきらの“バレーボール部主将”設定を「どこで出すかをずっと考えていた」

──瑚々さんは、ビジュアル面についていかがですか?

瑚々:あきらは、外に食事をしに行くときは上着を羽織ることがあるけど、ジャージやパーカーが基本で、「これは衣装なのか?」というくらいラフなファッションで。本当にリラックスして撮影できました。

──あきらは後輩女性からバレンタインのチョコをもらうこともあるカッコいい存在ですが、カッコよさを表現するためにした工夫などがあれば教えてください。

瑚々:私自身、普段からあまり上品なほうではないですし、姿勢もあまり良くないので、とにかく意識せず“そのまま”で演じました。

『おとなりコンプレックス』第2話より

──ビジュアルとは裏腹に、それぞれ真琴はカッコよく、あきらは優しくて可愛らしい性格です。内面に関してはどのように作っていきましたか?

荒木:僕、ぬいぐるみとか可愛いものが大好きなんです。いまだに女の子に間違えられたら「うれしいな」と思いますし、真琴みたいにビジュアルをコンプレックスには感じません。

だから僕のなかに男の子っぽいカッコよさはあまりなくて…真琴との共通点は映画好きというくらい。あきらへの一途な気持ちとその気持ちを押し付けない優しさを台本で読んで、少しずつ理解して役を作っていきました。

瑚々:あきらはすごく優しい性格で、自分のことよりも周りのことを考える子。「私だったら指摘しちゃうけどな」と思うことも飲み込んで、悩んでしまうことも多いのですが、その優しさは意識しました。

──共感する部分はありましたか?

瑚々:周りに真琴のことを悪く言われて怒るシーンがあるのですが、その気持ちはすごく共感しました。
あきらはバレーボール部の主将だったという設定ですが、内向的な性格なのでどこでその“主将っぽさ”を出せるのかをずっと考えていたんです。

いろいろと考えて、その大切な人への思いとか、周りへの気配りとか、自分が盾になって守るというところが“主将っぽさ”なのかなと感じて。内面で言うとそこは一つ意識していたポイントです。