7月27日(火)、朗読劇「『ピース』-peace or piece?-」の東京公演に先立ち、ゲネプロ(公開稽古)と開幕直前取材が行われた。

本作では橋本良亮(A.B.C-Z)が、衛生的=正義という考え方が蔓延した社会で、「衛生」の象徴である白い服を着る若い男・レンジョウ役に挑戦。さらに本作の舞台、世界中の名水を愉しむウォーター・バーの経営者・オカモト役を篠井英介が演じる。

骨太な舞台作りに定評がある鈴木勝秀氏の演出、大嶋吾郎(ギター、キーボード)、BAN(ギター)、Grace(パーカッション)らの生演奏で、音楽作品のような朗読劇が繰り広げられる。

取材会では、橋本に向けて「劇中で『Mっ気がある』というセリフがありましたが…」と質問が飛ぶと、橋本は「僕どちらかというとSですね。褒められて伸びるタイプなので。叱られると沈んじゃう(笑)」と答えて、笑いを誘った。

また、作品にちなんで“革命を起こしたいこと”を聞かれると、篠井は「コロナ禍で、演劇など生のライブを開催するのはしんどいので、芸術に革命を起こしたい。みんな見ようよ、聞きに行こうよって思います。芸術は生きるビタミン材なので。芸術革命が起きたらいいなぁ」と、コロナ禍で苦慮するエンタメ業界に思いを馳せた。

橋本も「その通りだと思います。いろいろやりたいですが、厳しい状況でも皆さんを幸せにできる何かを探していきたいですね」と同調。

また、現在開催中のオリンピックについて尋ねられると、鈴木氏は「僕はスポーツが大好きですが、(あくまでも)スポーツとして捉えるのがいいと思います。“スポーツを通じて他につながる”ようには、あまり語りたくはない。スポーツはスポーツ、演劇は演劇、音楽は音楽で純粋に楽しめるように、個人がしっかり認識すればブレていかない、と僕は思います」と、持論を展開。

すると橋本が「アツい話をされましたが…」と切り出し、「この囲み取材も大事なんですけど、今リアルタイムでサーフィンの決勝をやっているので、すごく気になります」と興奮気味に語り、取材陣を笑わせる場面も。

篠井が「どこでやっているの?」と食いつくと、橋本は「九十九里です」と、笑顔で楽しそうに答えた。

そして最後に、橋本は「明日、初日を迎えますが、オリンピックが盛り上がっている中、国立競技場の真隣でアツい演劇をしていますので、最後まで皆さんにあたたかく見守られながら千秋楽を迎えたいです」と意気込みを語った。

最新情報は、朗読劇「『ピース』-peace or piece?-」公式サイトまで。