7月27日(火)、縦型動画プラットフォーム「LINE NEWS VISION」2周年記念作品、縦型ミステリードラマ『上下関係』完成披露発表会が都内で行われ、窪塚洋介、河合優実、大島優子、降谷建志、田中麗奈、でんでん、板尾創路、柿本ケンサク監督が出席した。
LINE NEWSの動画プロジェクト「VISION」は、スマートフォンに特化した新たな映像表現を目指し、LINEアプリの「ニュースタブ」内に掲出される縦型動画コンテンツ。
スマートフォンで視聴することを想定し、縦型に特化した映像や、窪塚にとって19年ぶりの主演作ということで大きな注目を集めている。
物語は、上下関係に厳しい田舎から上京した本田小夏(河合)が一人暮らしに選んだアパート・メゾンピルグリムに住む、クセのある下層の人間たちとの間で起こる不可解な事件を通し、アパートに隠された謎、そして、さまざまな上下関係が浮き彫りになる新感覚ミステリードラマで、7月30日(金)より毎週金曜日、各話10分で配信される。
前列左から大島優子、窪塚洋介、河合優実、降谷建志
まずは、司会者から「完成したものを見た感想は?」という質問が。
窪塚は「“見慣れた画角での見慣れないストーリー”というキャッチコピーがあるんですけど、まさにそういう感じで楽しませていただきました。スマホで楽しめるということがポイント」とスマイル。
河合は「柿本監督の映像が素晴らしくて、ただ美しいだけじゃなく、遊び心や柿本さんが表現したかったことが画面の隅々まで宿っているなと思いました。そこにキャストの皆さんの妥協のないお芝居が集まっている」。
大島は「スマホを手に持って、イヤホンをしながら見たんですけど、自分の耳の近くで皆さんの声とセリフ、音楽が聴こえてきて、まるで自分に問いかけられているかのような感触を得た。これが縦型のおもしろいところなんだと気づきました」。
降谷は「全話一気見したんですけど、多くの人が最も見慣れた画角でありながら、そこに見たことのないような色、世界観が広がっていて楽しかった」。
板尾は「見ている途中に何度か電話がかかってきたのが『チッ』と思いましたけど(笑)、新しい時代に入ってきたのかなと。次は左右反対、上下反対みたいなドラマに出てみたい」。
田中は「縦型でドラマを見るという感覚は想像できたかもしれないけど、横で見ることに慣れてしまっているので、初めて聞いた時は『そういうことができるんだ。そうか、それもあったな』っていう驚きがありました」と振り返り、「実際に見たら臨場感があって、人間が歩いている姿もリアル。縦型だからこその世界観があって、集中を切らさずに見ることができた」。
でんでんは「縦長の画面が斬新で素晴らしい。横に長いものはどうしても見落としがちな画があるんですけど、見たいところをうまく切り取っているから画面に集中しやすい。役者さんの芝居を素直に見ることができて、役者さんのためのドラマのような気がしました」とそれぞれ話した。
本作への出演の決め手となったもの、そして、本作への思いを問われると、窪塚は「一つはLINEさんでやる縦型ドラマであるということ。そして、以前映画でご一緒した柿本ケンサクが監督で、どういうふうに撮るのかなっていう興味があったこと。ここに勢ぞろいされているキャストの皆さんが魅力的だと思ったこと」と説明。
大島は「柿本さんと窪塚さんのタッグということで、飛び込むほかない。あとは、自分が出演するというより、目撃者になりたいと思った」。
そして、降谷が「家族に『柿本監督のものならば、ぜひやらせてもらったら』と言われたことと、(主演の)洋介が友人で、すごく好きだし、信頼しているので」と発言すると、窪塚は「おっす」と照れくさそうに会釈。
続けて、板尾も「今、思うと“窪塚洋介、主演19年ぶり”やる!」みたいな感じですかね」と降谷同様、窪塚の主演ということが決め手だったと明かすと、またもや窪塚が「おっす」。
田中の「新しい試みをやるということに魅力をまず感じて、そこに自分も参加できる興奮もありましたし、窪塚くんとまたご一緒できることがうれしかった。何かお役に立てたら」というコメントにも窪塚は「おっす」と返し、それぞれのラブコールに恐縮していた。
窪塚19年ぶりの主演作ということが大きな話題となっているが、窪塚自身は「『19年ぶり』と言われて、浦島太郎みたいだなって思ったんですけど、そんなに経っていたのかという。短い撮影期間だったけど、座長というポジションは現場をつくって役を演じるということがしやすいので、そこを楽しんでいたんだなって思い返していました」とコメントした。