7月25日(日)、映画「イン・ザ・ハイツ」の公開直前トークイベントが行われ、ゲストに俳優の城田優が登壇した。

この作品は、トニー賞4冠(作品賞、楽曲賞、振付賞、編曲賞)とグラミー賞ミュージックアルバム賞を受賞した同名ミュージカルを映画化したもの。

ワシントン・ハイツは、いつも音楽が流れる、実在する移民の街。その街で育ったウスナビ、ヴァネッサ、ニーナ、ベニーは、つまずきながらも自分の夢に踏み出そうとしていた。突如起こった大停電の夜、街の住人達そしてウスナビたちの運命が大きく動き出す――。

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イベントで劇中で使用されるミュージッククリップが流れると「すばらしい!この冒頭のシーンは立ち上がって拍手がしたくなるようなナンバーでしたね。映像でワシントンハイツをバックにアイデンティティを持った人が歌っているシーンは、説得力というか、リアリティがすごくて、この40秒だけでもワクワクするのに、それが2時間半続いている感じなので、もう一回見たいですね」と笑顔で話した。

また、「ネガティブなというか、生まれながらに自分に対してマイナスなものを持っていると思っている人はたくさんいると思うのですが、僕も含めて背中を押してもらえるようなナンバーがたくさんあります。この映画を通してミュージカルってすごいんだなと、人に元気や勇気を届けられるエンターテイメントなんだと、感じていただけたらうれしいですね」とコメント。

城田自身の人生で「ミュージカルにしてみたい出来事」を聞かれると「生まれた瞬間から、自分のホームがどこかわからないという多感な時期を過ごして、その頃のこともそうですし、10代で日本に帰ってきて、エンターテインメントの世界を志すようになってから、いろんな挫折を経験して、初めてお仕事をさせていただいたのが、ミュージカルなんですけど、自分には出来ないんだろうと思っていたものが、僕にも出来ることがあるんだと思えた瞬間もそうです」と振り返った。

続けて、「『お前のそんな部分楽しくないよ』と思うかもしれないですけど、きっと今生きているすべての人間にはドラマがあると思うし、どんなに地味な物語でも派手な物語でも、同じ物語であることは変わりないです。そこでどれだけ一生懸命生きているかというのが描けていれば、『私の話なんて絶対面白くないわ』と思うかもしれないけど、感動すると思います」としみじみ語った。

映画の内容にかけて「一緒に何かを乗り越えて絆を感じたこと」を質問されると「僕は、クラスの発表会とか、運動会とかになると、1つの行事に全力でめちゃくちゃ真剣になってしまうタイプなんです。運動会とかだと声がかれるくらい応援するし、合唱コンクールだと泣いて喜ぶみたいな。そういう子どもでした」と返答。

また、「大人になってからは、一つの作品を作る中で、共演者やスタッフの皆さんと、本当にたくさんの人たちの力が関わっていて、そんな作品を作り終えたときの、別れは悲しいですけど、作品によって色や温度は違いますけど、誇らしさというのは感じます」と語った。

劇中にはワシントン・ハイツの住民の誰かが1千万円の宝くじを当てるシーンがあるそうで「1千万円の宝くじが当たったら何に使う?」と聞かれると「前までは『貯金する』や『寄付する』とか言ってきたんですが、今、2021年現在の僕は、夢があるような使い方をしたいなと」と説明。

そして、「1千万円でどれだけのことが出来るかわからないですけど、とにかく自分の持ちうるすべての力を使って、最高の作品を作って、『1千万円でこれだけのものが作れるんだ』という夢を生みたいです。夢が夢を生むような使い方がしたいです」と答えた。

最後に、現在進行形で夢があるという城田は「初めて話すんですけど、アイディアとプロットのようなものは出来ていて、今は言えないんですけど有名な方たちに協力してもらっていて、実現するかどうかはまだわからないんですけどね…。自分の頭の中から音楽や映像をアウトプットして、それを見た人、聞いた人が何か光だったり希望だったり、生きるって素敵だなという思いを届けられたらと思います」と話し締めくくった。

映画「イン・ザ・ハイツ」は、7月30日(金)より全国ロードショー。

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配給:ワーナー・ブラザーズ映画

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