真由子(井本彩花)ちゃーーーん!!!(涙)
ラスト、真由子ちゃんの過酷な運命に号泣。
前回のトキメキ展開は今回のフリだったのか…とか思うと…辛すぎる。最後にlol(エルオーエル)さんが歌う爽やかなアップナンバーがかぶさってこなかったら、あまりの悲しさ、やるせなさに「バッキャロー!!」って叫びながら家飛び出してたところでしたよ。とりあえず、lolさん、ありがとう!
そして、清水(有生)先生!(このドラマの原作者で脚本家)、真由子ちゃんに何か恨みでもあるの?先生、鬼なの!?っと、ついつい怒りの矛先を脚本家先生に向けたくなっちゃう…そのくらい、真由子ちゃんの運命…過酷過ぎる!
そもそも、前回までに判明した真由子ちゃんの過去がもう過酷じゃないですか。中学の時、バスケ部で青春を謳歌してたのに、あろうことか実の兄から性的暴行を受け、それを知った両親はまたしてもあろうことか、お兄ちゃんは受験だからってなかったことにし、「忘れろ」と言い、人間不信になり、家出し、自分の体は汚れたと思い、体を売り、夜の街を彷徨い、薬にまで手を出し、少年院へ…。ってもう、簡単に言い表してはいけないと思うんだけど、地獄…ですよね。なのによくぞここまで生きてこれたよ…。その辺のエピソード、思い出して想像膨らませただけで泣けてくる…。そら、そんな地獄の状態で食べさせてくれた、さくら(真矢ミキ)の親子丼、沁みるよね…。だからこそ、そんな真由子ちゃんだから、大樹くん(細田佳央太)とのボーイミーツガールは、まるで夢のようであって欲しいし、恥ずかしいほどのキラキラであってほしかった…、その領域だけは汚して欲しくなかったのにさ…。
今回、これまでイイ子なのかなんなのか全く読めず、ギリッギリのラインを保ってた、あの風俗行くか?ハチドリ行くか?で迷った末にやってきた(結局、一回風俗経由してやって来るっていう…※第2話参照)トンデモ少女、夏美ちゃん(西本まりん)が、とうとう、ついにやらかします。
これまで、真由子ちゃんと大樹くんの連絡を、夏美ちゃんのスマホによって取り持つ…という、嫌な予感しかしなかった仲介関係だけど、前回までは夏美ちゃんが持つ天然の奔放さも相まって、うまく二人を繋ぎ、大樹くん宅へ誘導しちゃう…という超ファインプレーまで見せ、夏美ちゃん、グッジョブ!案外イイ子じゃん…なーんて見直したとこだったのに…。
嫌な予感的中!人としてやってはいけないこと…っていうか、個人的に、真由子ちゃんを守りたいが故に、そこだけはやってほしくなかったこと、それを、何の悪気もなく、あの夏美ちゃんの雰囲気のまま、軽々と一線を越えてしまい、案の定、真由子ちゃんと大樹くんの運命の歯車は狂い始めるのです…。
そしてその歯車ってのにもう一つの歯車が絡んでて、それが前回ラストの“不穏”。大樹くんパパの岡林(鶴見辰吾)が、更生保護施設…少年院や刑務所を出た子どもを社会復帰させるための施設建設に反対している…さくらの思想と全く逆の立場だった…という部分。その岡林が反対する理由の中に、大樹くんの“ある過去”が関係していて、それが夏美ちゃんの一押しにより、最悪の運命へと導かれていくのです…。
…なんだけどさ…。そこはさ、恋愛ドラマのパターンとしてね、僕も受け入れますよ。そこだけはやめて!って言うのは、お笑いのフリと一緒で、そこもあり!ってことじゃないですか。だけどね、恋愛の部分…それだけじゃないんです…。真由子ちゃんが大樹くんとバスケを楽しんでいた時、大樹くん宅でゲームをやっていた時、突然倒れてしまった…そのワケは…。ああもう辛い…。清水先生の鬼!!(矛先間違ってる)
その辺振り返ってるとあんまり辛いから、今週も完全に王子過ぎて、逆にちょっと笑ってしまった、大樹くんのとてつもないイケメンエピソードを紹介して一旦現実逃避しますね。
前回、暗い過去を思い出し、突然家を飛び出してしまったことで、大樹とはもう会わないと決意した真由子…。
だけど、どうしても忘れられない大樹…。
つい「ハチドリの家」までやって来る大樹だが、門は閉ざされ、入ることが出来ない…。
その時、真由子が洗濯物を干しに外へ出てくる。
気付かず洗濯物を干す真由子…。
話しかけようとするもちょっと気まずく、そっと様子を見ている大樹…。
ふと太陽を見上げる真由子…。
その可憐さに微笑む大樹…。
気付かず立ち去る真由子…。
このままじゃだめだ!真由子に自分が来たことを気付いて欲しい!!
大樹…、その時…。
(キラーン☆)
あの第4話のハイライト。「来いよ!(キラーン☆)」以上のときめきが待っています!!
開始20分頃…大樹は一体何をしたのか!?乞うご期待!!
…とはいえ、それを経ての、それを経たからこその最後の真由子ちゃん…。やっぱり辛すぎる…。
っと、ここで訂正がございます。
第2話の試写室にて、雪乃先生(新川優愛)を「雪乃先生ってキャラは、真面目で正義感が強くて、その上どこか苦労知らずな雰囲気」…なーんて、勝手言ってしまいましたが撤回します。今回の中盤、あのタロット占い好きで、前回、母親の再婚相手が暴力団組員で、身体的暴力を受け、挙句の果て、養父から無理矢理背中に蝶の入れ墨を彫られる…というとてつもない過去が明かされた、あの朝子ちゃん(倉島颯良)との描写の流れで、雪乃先生にもとてつもない過去、苦労知らずなわけがない“あれ”が一瞬映し出されます。ホントに一瞬なので、こちらも絶対お見逃しなく。思い返してみれば、あの“オムライス事件”の時の雪乃先生、啖呵の切り方、素人のそれじゃなかったもんね…。“あれ”が、この先どう繋がってくるのか、この辺の物語も気になって仕方がなくなってきました!
っと、真由子ちゃんや大樹くん、朝子ちゃんに雪乃先生と、ついつい主人公ほっぽらかして大盛り上がりしてしまいましたが、このドラマはあくまでも『さくらの親子丼』です。今回最後に判明する、真由子ちゃんの過酷な運命ですが、やっぱりさくらさんが救いになってくるんですよね…。
何か具体的に行動を起こしてくれるってわけじゃないんだけど、その存在だけで、この過酷な運命を乗り越えられる!そう信じられるドラマを予感させてくれるのです。だからこそ、さくらさんの想いと共に、真由子ちゃんの運命、「ハチドリの家」のメンバーの行方、しかと見届けたいと思えるのです!!
text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)