7月16日(金)、アニメーション映画「竜とそばかすの姫」の完成報告会が行われ、声優を務めた、中村佳穂、成田凌、染谷将太、玉城ティナ、幾田りら、佐藤健、が登壇した。

この作品は、「サマーウォーズ」や「時をかける少女」を手掛けた細田守監督の最新作。母の死により心に大きな傷を抱えた主人公が、もうひとつの現実と呼ばれる50億人が集うインターネット上の仮想世界“U”で、大切な存在を見つけ、悩み葛藤しながらも懸命に未来へ歩いていこうとする勇気と希望の物語だ。

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イベントの終盤には、フランスのカンヌ映画祭に参加している細田守監督がリモートで参加。会場のスクリーンに映しだされた細田監督は「どうもこんにちは!今、フランスはお昼の12時くらいです。コロナ禍の中でしんどい思いをしながら作った作品ですので、皆さまに喜んでいただけるとうれしいです。よろしくお願いします!」と笑顔であいさつ。

現地では本作をワールドプレミアで見終わった観客から14分間のスタンディングオベーションを受けたそうで「あんなに長いスタンディングオベーションを受けたことがなかったので、『この拍手はいつまで続くんだろう』と思うくらい、皆さん興奮して拍手してくださっているのが、伝わってきて本当に感激しました」と感謝した。

初日舞台挨拶を迎えたということで、キャストから細田監督への質問コーナーが設けられた。染谷は「インターナショナルの場ではどんな感想が多かったですか?」と質問。細田監督は「観客からは、新しいものを見る興奮が伝わってきました。映像のスケールの大きさや、主人公の歌もそうですが、一方でささやかな染谷くんと玉城さんの掛け合いのシーンも笑いが起こっていて、隅々までこの映画を味わってくれているなという感じでした」と回答。

玉城は「(今の)気持ちは最高ですか?」と単刀直入に聞くと、細田監督は「はい!僕は、玉城さんと仕事ができて、本当にうれしかったです。すごい女優さんだなと…。まじで本当にすごい女優さんだな(笑)。デフォルメからささやかなリアリティのある芝居までこなせて、素晴らしい俳優さんでした」と絶賛。

玉城は「私が聞きたいことなのに…。私のことを褒めてくださって、ありがとうございます」と恥ずかしそうに返答した。

佐藤は「カンヌには誰かスターはいましたか?」と質問を。細田監督は「ティモシー・シャラメさんがいました。なんか、すごくラフなTシャツ着てましたね。ウェス・アンダーソン監督もいて、世界の俳優たちに囲まれて、すごくステキに見えました。もうね…非日常空間ですね。でも、僕はそこ(日本の初日舞台挨拶の場所)に行きたいですね」と明かすと佐藤は「僕もそちらに行きたいです。楽しんでください」と笑顔で呼びかけた。

中村は「フランスではおいしいもの食べていますか?」と聞くと、「フランスらしい地中海料理で本当においしいです。でも、映画祭なので感染予防対策はしっかりしていて、制限された中でやっているけどね」と回答。

成田の「素朴な疑問なんですけど、スタンディングオベーションの14分間は何をしているんですか?」との質問には会場からは笑いが起こり、佐藤も「朝ドラ1話分ですよ!」と笑いながらひと言。

細田監督も笑いながら「何してたのかな…。結構、周りの人と握手していました。関係者だけじゃなくて、お客さんとも握手させてもらいました。でも本当にこんなに長いスタンディングオベーションは初めてで、皆さんの手が痛くなっちゃうんじゃないかと、ひやひやしました。でも、すごくうれしかったです」とあらためて感謝。

最後に幾田は「今朝テレビで細田監督がレッドカーペットを歩いているのを見てすごいなと。レッドカーペットの居心地はいかがでしたか?」と聞くと、「世界中のマスコミの方が、すごい大声で「こっち見ろ!手を振れ!」とか言うんですよ。カメラマンが、俳優さんや監督を撮る舞台なんだと実感します。本当はみんなとレッドカーペットを歩きたかったです。そのぐらい素晴らしい体験でした」と振り返った。

アニメーション映画「竜とそばかすの姫」は公開中。

©2021 スタジオ地図
配給:東宝

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