図鑑の中で眺めることしかできなかった生き物に、“出会う”ことができたら…?そんなワクワクするような全く新しい体験施設が、7月16日(金)にオープンする。東京・銀座の東急プラザ6Fに誕生した「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO」だ。
フジテレビュー!!恒例「行ってみた」企画の第14弾として、編集部スタッフが先行内覧会の現場へGO!ただし今回は夏休み直前SPとして、小学5年生の元気なキッズリポーター4人に登場してもらった。彼らが実際に体験し、正直すぎるコメントでリポートする!
「記録の石」を持っていざ冒険に出発!
まず入口で手渡されたのが「記録の石」というデジタル端末。施設を体験するために必要なナビゲーターアイテムとのことだが、画面にはまだ何も映っていない。4人とも「なんだろう?」と興味津々で、大切そうに肩から斜め掛けにしていざ出発!
※「記録の石」は通常1グループ1個の無料で貸し出しで、別途追加を希望する場合1つにつき300円レンタル代がかかる。
まず円形の「チュートリアルエリア」と呼ばれる部屋に通される。180°のパノラマビュー映像で、この施設のコンセプト「生き物を記録していく」ことについて解説してくれる。
映像が終わると扉が開き、「ディープフォレストゾーン」へ。森にすむ生き物たちを学べるエリアで、暖かい地域のうっそうとした森や、寒い地域の針葉樹の生えた森などが巨大な液晶モニターで再現されている。
そこに突然現れたのが、シアマン(フクロテナガザル)だ。本当にそこにいるかのようなリアルな動きや鳴き声を出しているため、つい近づきたくなってしまうのだが、動物との距離が近くなるとセンサーが察知して逃げられてしまうのだ。
まるで「ポケモンGO」!?生き物たちを“ゲット”する感覚で記録していく
ほどよい距離感を保ち、「記録の石」をシアマンへ向け「記録ボタン」を押すと、その生体情報がデーターとして読み込まれる仕組みだ。キッズ達は、光るタイミングを見逃すまいと「あ!光った」「逃げられちゃったー!」と大騒ぎ。
記録に成功すると、その情報が「記録の石」の画面に映し出される。それを読み上げながら次の生き物を記録すべくどんどん進んでいく。キッズたちが「ゲットしたよー」とはしゃいでいるのを聞いて、なるほど!「ポケモンGO」のように“集める楽しさ”があるのかもしれないと感じた。
※「ポケモンGO」…スマートフォンの位置情報を活用し、現実世界そのものを舞台としてプレイするゲームでポケモンを捕まえたり、バトルさせたりすることができる。
施設内では、リアルな時刻とは違う“朝から夜まで”の時間が流れている設定なので、朝にしか出会えない生き物や、夜にならなければ出現しない夜行性の生き物がいるとのこと。根気強く待たないと記録できないものがあるため、全部の種類をコンプリートするのはなかなか大変そうだ。
皆を率先して引っ張ていたまこさんは「最初は動物があんまり好きではなくて。でもこのミュージアムの体験を通して、動物の動きとか知らない動物が知れて貴重な体験ができています」と楽しそう。「ちょっと機械の操作が難しかった…」と少し残念そうだったが「もっと動物を知りたいので、もう一回来たいと思いました」と語った。
風が吹き、地面が揺れる…アリ目線で雑木林を探検!
今までは人間の目線で観てきたが、「アントビューゾーン」では、アリの目線で雑木林を探検していく。自分が小さくなったことで、何が起きるのか…ドキドキのキッズたち!
巨大なムネアカオオアリを前に女子からは「虫きら~い」とブーイングが出たが、男子たちは大興奮。オオセンチコガネがひっくり返ると「ああ!死んじゃった!」と悲しそうな声を上げたが、無事に持ち直して飛んでいくと「生きてた!よかった」と大はしゃぎしていた。
昆虫の王様・カブトムシが歩くと、手前に置いてある椅子が振動し「揺れてる!すごい!」と、まさに体感できる仕掛けに驚きが止まらない。また、虫たちが飛んでいくと、空間に風が吹き抜け、リアルな羽音と共にそのパワーを感じることができた。
おっとりした雰囲気だが、しっかり記録を続けていたゆのさんは「記録の石で生き物を観察するのが楽しかったです!虫のコーナーは、揺れたりとか風が吹くのは楽しかったけど、虫はあんまり好きじゃないです(笑)。全部で、18匹くらい見つけられました!」と笑顔で答えた。
川や海も…シチュエーション別に驚きが満載
「ウォーターフォールゾーン」では、豊かな水を有する日本らしい川を象徴する生き物たちが現れる。「アンダーウォーターゾーン」では、世界各地の様々な淡水に生きる生物が。中には、びっくりさせないと姿を見せない生き物もいるそうだ。「ワイルドフィールドゾーン」は、サバンナのように広がる草原や、草がまばらに生えた乾燥地帯にすむ生き物を観察できる。ここでは、突然雨が降り、それにより姿を見せる生き物もいるとか!
キッズたちに「記録の石の解説をちゃんと読んでる?」と聞いても、生き物をゲットするゲーム性が楽しいようで、「ん~」と微妙な回答。保護者の皆さんは、来館した際は一緒に読んであげてもいいかもしれない。
こうすけさんは「虫、水の中、地上、そして空にいる生き物が知れてよかったです!朝と夜で出てくる生き物が違うみたいなので、同じ画面で違う生き物が一緒に出てきてくれるとうれしかったです」とのこと。今回は少し時間が足りなかったのかもしれない。また、「虫のコーナーみたいに他のコーナーも風が吹くとか色々なことが起こったらおもしろかったかも」とも。
記録を集めた生き物はどうなる?さらなる仕掛けが!
最後に「ゴールエリア」へ。台座に「記録の石」をセットすると、今まで記録した生き物が地球に“解き放たれる”エンディングを見ることができる。
自分が観察した生き物が光になって現れると、その生き物の名前を呼んだり、他の子の記録した生き物を見たりと、キッズたちは最後まで楽しめた様子だった。
記録した生き物と、見つけれなかった生き物がわかるシートが出てくるようになっており「こんな生き物いたかな?」と復習することができるのだ。
熱心に生き物を見ていたこうせいさんは「1匹1匹ずつ、知らない生き物も含めて、知ることができて動きもわかり、勉強になりました。最初は、図鑑を見て学ぶのかなと思っていたけど、自分で動いて体験できてよかった!一番楽しかったのは、虫のコーナーです。(昆虫が歩くと)椅子が振動でブルブルして!」と振り返った。また「記録できなかったとしても、全部の生き物の情報を知りたかったし、生き物と触れ合えるようなコーナーがあったらもっと楽しいと思う」との意見も。
あっという間の90分だったが、キッズたちは満足そう!大人も一緒に楽しく学べる施設なので、感染対策をし最新情報をチェックした上で「生き物の記録」全種類コンプリートを目指してみるのもよいかも?
気になるチケット代金は、大人が2500円、中・高校生は1700円、小学生は1200円、未就学児が900円。オンラインやローソンチケットで来館予約・チケット購入ができる。
最新情報は、「ZUKAN MUSEUM GINZA powered by 小学館の図鑑NEO」の公式サイトまで。