11月16日(月)、バイク川崎バイクが今年8月に出版した著書「BKBショートショート小説集 電話をするふり」の重版が決定。それを記念し、11月16日(月)、ゲストに尾崎世界観を迎えたオンライントークショーが開催された。
(ヨシモトブックス)
BKBが登場して早々に、MCを務める後輩芸人・ニューヨークの屋敷裕政が「勉強不足で、どんな本かちょっとよくわかっていないので」と切り出すと、「べん、きょう、ぶそく、“BKB”ヒィーア!」と、ハイテンションで持ちネタを披露。
続けて登場した尾崎が「今、ぼーっとしていたら急に(BKBが)ボケたからびっくりしました」とコメントすると、BKBは「ぼーっとしていたら、急に、ボケたから、びっくりした!…あ、“BKBB”になってるよ…」と返し、屋敷から「いや、それ(どこで区切るかは)バイクさんのさじ加減でしょ」とツッコミを受けた。
もともとクリープハイプの音楽が好きだったというBKBだが、「遠い存在だと思っていたのが、1ヵ月くらい前に、ラジオで共演しまして。『尾崎さんやー!』って僕もテンション上がって、とがったイメージを抱いていたんですが、優しい方で。ノリで『ご飯行きましょうよ』って言ったら『いいですよ』って言ってくれて。2週間後くらいにご飯に行きました」と、知り合ったきっかけを回顧。それ以来、2人はプライベートでも親交があるという。
さらに、「その食事の時に、『僕、本を出したので、そのトークライブとかやりたいんです。出てくれませんか?』って聞いてみたら、『いいですよ』って!もう、二つ返事で」と、今回のイベント出演の経緯を明かした。
屋敷と尾崎ももともと、数年前の仕事をきっかけに親交があったそうで、今回のイベント出演はBKBが主催した3人での食事の場で挙がったアイディアだったとのこと。BKBは「それがこんなにも早く実現するなんて」と感激した様子で、「尾崎さん、本当に優しいですよね。ありがとうございます」と感謝を表した。
今回の重版で3万部発行に到達するという話題から、屋敷が「もう、750万円ですもんね」と、BKBの貯金額を暴露。制止しようとするBKBを無視して「400万円やった貯金が、今は750万円やないですか」と続けると、BKBは「それ、印税がバレるやんか!」とツッコみつつも、「まぁ、ちょうど“750”なんで、“ナナハン”(排気量750ccのバイクの俗称)って感じですかね、バイクだけに。ブンブン」と、持ちネタを展開した。
音楽だけにとどまらず、執筆活動もする尾崎だが、「新潮」12月号に掲載されている中篇小説「母影(おもかげ)」は、外出自粛期間中に書き上げた作品だという。コロナ禍でバンド活動も思うようにいかず、「音楽(のアイディア)が出てこなかった」と振り返る尾崎に、「え!尾崎世界観ともあろう人が、(音楽が)降りてこなかったんですか?」と驚くBKB。
「でも、その『母影』も、すごかったですけどね。降りてきていないとは思えないくらい。タイトルにある『母の影』が、みんなが予想するものと全然違っていて」と続け、「…何かありましたよね?普通の少年、青年時代を過ごしていないですよね?」と、尾崎の感性を絶賛する。
尾崎が「はたから見たら普通だったと思いますけど、心の中ではいろいろ考えていたし、大人が話しているのを聞くのが好きだったんです。(作品には)子ども特有の、“知らないがゆえの残酷性”みたいなものを書いていますね」と返すと、そのやりとりを聞いていた屋敷は「おもろそう!『電話をするふり』より、全然おもろそう!」と声を弾ませ、BKBは「これ、一応俺のイベントやから!」とツッコんだ。
創作活動の話題から、「物語の主人公は、自分に近い人物像のほうが書きやすい」と話すBKBに、「“同じく芸人ではあるけど芸風が違う人”というのはどうですか?」と、問いかける尾崎。「芸風が逆っていうと…シソンヌとか?」と考え込むBKBに、「ダイゴさんとか」と、屋敷。
千鳥の大悟を例に挙げたかと思いきや、「“ウィッシュ”の…」と続け、意図を察したBKBは「ウィッシュのDAIGOさんとBKB、芸風一緒やろ」とツッコミ。めげずに「ウィッシュのDAIGOさん、書きづらいですか?」と続ける屋敷に対し、「書きやすいよ」と断言して笑いを誘っていた。