岩田剛典が主演、新田真剣佑が出演する映画「名も無き世界のエンドロール」(2021年1月29日公開)。その本予告映像と、須田景凪(すだ・けいな)が書き下ろした主題歌「ゆるる」の音源が、11月17日(火)に解禁された。
「名も無き世界のエンドロール」は、2013年に単行本として発売され、予想外の結末が話題を呼んだ人気作。親がいないという共通点を持ち、互いに支え合いながら生きてきたキダ(岩田)とマコト(新田)が、ある事件で感じた不条理な世の中に復讐していく物語だ。岩田、新田の他、山田杏奈、中村アン、石丸謙二郎、大友康平、柄本明の出演も発表されている。
今回解禁された予告映像は、美しい海辺の街で青春時代を謳歌するキダ、マコト、ヨッチ(山田)の幼なじみたちの映像から始まる。友達思いのキダと、いたずら好きのマコト、そして寂しがり屋のヨッチ。孤独な3人が支え合いながら懸命に生きるかけがえのない小さな世界がいつまでも続くと思っていた。
しかし、キダとマコトの不穏な表情とともに映像の雰囲気は一転し、スリリングに展開していく。裏社会で交渉人となったキダと、表社会でのし上がったマコト。2人の目的はただ一つ。マコトが政治家令嬢でモデルのリサ(中村)にふさわしい男になり、彼女にプロポーズすること。
その目的をまさに果たそうとするシーンから、「なんでなんだよ!」「気になってしょーがねーんだよ!」と、絶叫交じりに怒鳴り合うキダとマコトの2人をはじめ、ある場所に向かって疾走するキダの姿、そしてリサがマコトと揉み合いながら「頭おかしいんじゃないの!」と叫ぶシーンが続く。
1分25秒という短い動画の中に収められた、各キャストの全身全霊の芝居と悲しそうな表情でたたずむヨッチの存在に注目だ。
さらに、この予告映像では、10代~20代を中心に絶大な支持を集め、今最も注目される若手シンガーソングライターの須田が書き下ろした主題歌「ゆるる」の音源も初公開。それぞれの思いが交錯し、衝撃のエンドロールに向かっていく疾走感あふれる映像に、須田のエモーショナルな歌声が彩を添える。
キダとマコトが10年もの月日を費やし、日本中をも巻き込んだ、壮大な計画に秘められた願いとは!?ラスト20分で描かれる真実に、さらなる期待が高まる映像になっている。
映画「名も無き世界のエンドロール」は、2021年1月29日(金)全国ロードショー。
最新情報は、映画「名も無き世界のエンドロール」公式サイトまで。
配給:エイベックス・ピクチャーズ
©️行成薫/集英社 ©️映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会
<岩田剛典 コメント>
──岩田さんが本作を観終わったときに感じた率直な感想は?
一言では言い表せないような、切なさと、幼なじみ同士の強い友情に感動しました。とにかく面白く、ストーリーが分かった上で見ても細かい演出が鮮やかで見事だったので、何度観に行っていただいても見応えのある、素晴らしい作品ができたと思います。
──ラスト20分の怒涛の展開が見所の本作ですが、あのシーンを演じられていて意識したことは?
この作品はラスト20分の真実、というのがひとつのキーワードになっている作品でもあるので、そのラストシーンを楽しんでいただくために、それまでのシーンがすべて積み重なっている、そういうストーリー展開になっています。
ラストシーンは自分自身でも思い出深くて、撮影前の緊張感や、自分だけでなく、みんなでいいシーンに仕上げようという現場の緊張感が、ストーリーの緊張感ともマッチした撮影になったので、ぜひ劇場で体感してほしいと思います
──主題歌「ゆるる」を聴いた時の感想を教えてください。
こんなにも、映画の世界観を表現していただけるなんて、思ってもいなかったです。キダの気持ちを代弁してくれている歌詞でもあるので、エンドロールで流れるとき、映画の余韻を曲と一緒に楽しんでもらえると思います。
──映画を観る観客の方に、「ゆるる」を聴きながらどのような気持ちになってほしいと思いますか?
この作品は観る人によっていろいろな感じ方があるのかなと思っているのですが、観終わった直後は、なかなか気持ちが消化できないと思います。
でも、エンドロールで流れる主題歌を聞いて、冒頭からのシーンを全部思い返して、いろいろと自分の中で整理したあとに、劇場を出て、友達とご飯を食べたりお茶を飲んだりしながら、「名も無き」のアフタートークで盛り上がってもらいたいと思います。何度でも劇場で観てほしいです。
<あらすじ>
クリスマス・イブの夜。
日本中を巻き込んだ、ある壮大な計画が実行されようとしていた―。
複雑な家庭環境で育ち、寂しさを抱えて生きてきたキダとマコトは幼なじみ。そこに同じ境遇の転校生・ヨッチも加わり、3人は支え合いながら家族よりも大切な仲間となった。
しかし、20歳のときに、訳あってヨッチは2人の元から突然いなくなってしまう。
そんな彼らの元に、政治家令嬢で、芸能界で活躍するトップモデルのリサが現れる。リサに異常な興味を持ったマコトは、食事に誘うが、まったく相手にされない。キダは「住む世界が違うから諦めろ」と忠告するが、マコトは仕事を辞めて忽然と姿を消してしまう。
2年後。マコトを捜すために裏社会にまで潜り込んだキダは、ようやく再会を果たす。マコトは、リサにふさわしい男になるために、死に物狂いで金を稼いでいた。マコトの執念とその理由を知ったキダは、親友のため命をかけて協力することを誓う。
以来、キダは<交渉屋>として、マコトは<会社経営者>として、裏と表の社会でのし上がっていく。
そして、迎えたクリスマス・イブの夜。マコトはキダの力を借りてプロポーズを決行しようとする。しかし実はそれは、10年もの歳月を費やして2人が企てた、日本中を巻き込む“ある壮大な計画”だった─。