7月9日(金)、映画「ムーンライト・シャドウ」に俳優の宮沢氷魚が出演することが決定した。

原作は、1989年に刊行された吉本ばなな著「キッチン」。これまでに世界30か国以上で翻訳され、発売から30年以上経った今でも世界中の人々に愛されている。

その「キッチン」に収録されている短編小説「ムーンライト・シャドウ」は、1987年に吉本ばななが大学の卒業制作として発表し、吉本自身も「初めて他人に見せることを前提に書いた思い出深い小説」と語っており、ファンの中では初期の名作との呼び声も高く、深く心に刻まれる作品だ。

<宮沢氷魚 コメント>

最初に台本をいただいて読んだ時に、自分自身と等(宮沢の演じる役名)に近しいものがあるように感じ、物語が自分の中にスーッと浸透していく気持ち良さがありました。

等の苦悩や悩みもすごく共感できましたが、等に訪れる死というものは忘れて、1つ1つのシーンや瞬間を、等として一生懸命生きるという考え方で撮影に臨みました。

エドモンド監督は、ずっと笑顔でとにかく役者のことを第一に考え、すごく演じやすくチャレンジしやすい環境を準備してくれたので本当に感謝しています。そういった環境で自由にやらせていただいたからこそ、「こうしたら面白いんじゃないか」というひらめきもあった現場でした。

主人公のさつき(小松菜奈)は、個性的で自分の意志をしっかりと持っている女性なので、演じるのは独特の空気感を放つ小松さんしかいないと思いました。

「ムーンライト・シャドウ」という作品を背負って主人公のさつきになった小松さんがしっかりと先頭にいたので、現場のチーム力も高まっていき、小松さんにもすごく感謝しています。

「ムーンライト・シャドウ」は、いろいろ考える、思うきっかけを与えてくれる、本当に素晴らしい作品になっていると思います。この作品が皆さんのもとへ届くことを楽しみにしていますし、皆さんが少しでも笑顔になってくれることを願って僕たちもがんばりました。

吉本ばななさんの原作のように、日本だけでなく世界から愛される作品になったらいいなと思います。ぜひ楽しみにしていてください。

<あらすじ>

突然訪れる恋人の死をなかなか受け入れることができない、主人公・さつき(小松菜奈)の一人称の視点で描かれる、「さよなら」と「はじまり」のラブストーリー。

主人公・さつきの恋人・等(宮沢)は、全てを包み込むような優しさを持つ一方、ふといつのまにか、その場からいなくなってしまうような儚さがどこか漂う。

等のその優しさと雰囲気にさつきは惹かれ、2人は恋人として幸せな時間を過ごしていくものの、等は突然帰らぬ人に…。

映画「ムーンライト・シャドウ」は2021年秋公開。

配給宣伝:SDP、エレファントハウス
©2021映画「ムーンライト・シャドウ」製作委員会

最新情報は、映画「ムーンライト・シャドウ」の公式サイトまで。