7月10日(土)23時40分より、羽田美智子主演、オトナの土ドラ『♯コールドゲーム』第6話が放送される。
本作は、隕石衝突の影響で地軸が大きく変動し急激に寒冷化、マイナス45℃の氷河期に覆われた地球を舞台に繰り広げられる、完全オリジナルサバイバルストーリー。
第5話では、避難所第七支部の支部長の如月(中村俊介)の思惑通りに班長に選ばれた清掃員の黒崎(篠原篤)が、偽装家族を理由に木村隆(やす)を脅して副班長に任命。隆と家族を装う祥子(羽田美智子)たちを探るように指示をする。その第七支部では、賞品の牛肉をかけて一芸一能を披露する競技大会が行われたが、実は如月たちが優秀者の選別をするための大会で…。
そんな中、木村家の長女・陽菜(久間田琳加)は騒動を起こし懲罰室へ入れられ、長男の大輝(結木滉星)が陽菜の気持ちを察して励ますシーンも。SNSでは「大輝くんめっちゃ優しい」「陽菜ちゃんの笑顔が見れてよかった」と話題になった。
避難所・第七支部の支部長・如月雄一郎を演じるのは、昨年の『隕石家族』にも出演した中村俊介。穏やかで優しく愛に溢れる如月は、避難所でも人気の存在だが、実は大輝が復讐に燃える相手であり、どうやら政治家時代には数々の悪事を働いていたようで…。
そして、なんと祥子とは元恋人、今はトランシーバーで密かに連絡を取り合う仲。そんな如月を演じる中村に話を聞いた。
<中村俊介 インタビュー>
――昨年の『隕石家族』に続いての出演ですが、台本を読んだ印象は?
最初にお話をいただいたときは、隕石が落ちたその後の話ということで、『隕石家族』の続編かと思いました。前回、羽田さんとは純愛カップルみたいな感じだったのに、今回の如月役はとても怪しげで、祥子さん(羽田)ともワケありの関係。とても因縁めいたものを感じています。
――避難所では大人気の第七支部・支部長の如月雄一郎さんですが…。
今のところ、「なんて素敵な人、頼りになる人なんだろう」と避難者のみんなに慕われてクリーンなイメージですが、これからどんどん如月のイメージが崩れていきます。実は、彼は相当な自信家で、「俺だけは絶対に生き延びられる」と思っていたのですが、ちょっと予想外の展開になってきましたね。
――如月は祥子にトランシーバーを渡して、秘密の会話を続けています。昔恋人だった祥子に少し気持ちが残っているのでしょうか?
たぶん、そういう気持ちは如月の中にあると思います。騙し、騙され、いろいろあった仲ではありますが、やはり彼女のことが好きだったし、またこんな形で出会えたのは逆に運命を感じているところもあるかもしれないです。
トランシーバーを持たせて、「今度はどういう手で来るのか?」と、祥子の行動を楽しんでいる部分もあるのかな。欲しいものは絶対に手に入れるというやり手の祥子ですが、実際の羽田さんは、大変おっとりとした方で、いつもニコニコしていて僕らはとても癒されています。
——もし地球に隕石が落ちて、氷河期が訪れたら何を持って行きますか?
僕は、家でディスカバリーチャンネルのサバイバルの番組や、アニマルプラネットを見るのが好きで、特に無人島で何日暮らすとか、ネイチャー系が大好きなんです。
なので、つい本気で答えてしまいますが、サバイバルに一番必要なのは「火」だと思います。僕はライター、ファイヤースターター、弓きり式の火起こしとか、火を起こすものは絶対にいくつも持って行きます。
サバイバルの環境にもよりますが、最低限の火を絶やさずにいれば、暖かく過ごせます。辺りの水も煮沸消毒して飲用にすることもできますし、焼かないと食べられないものも絶対にあるはずで、逆に焼けばとりあえず食べられるものはたくさんあるでしょうしね。
――食料ではないんですね。
食料を持って行っても、人は窮地に追い込まれたら、おそらくあるだけすぐに食べてしまいます。「何日間に分けて食べよう」など、なかなかできないと思いますので、それよりは生きるための道具を持っていたほうがはるかにいいと思いますね。
——このドラマは、「生きる」がひとつのテーマになっていますが、中村さんの生きるエネルギー、モチベーションは?
やはりドラマを見てくださる方、応援してくださるファンの方がモチベーションになりますし、家族でも友だちでも本当に「人」を大切にしたいです。
今はなかなか実家にも帰れなくて、親とは電話やメールでのやりとりはあっても会うことができない。そんな中、離れている人たちにテレビで元気な姿を見てもらえるのは、改めて幸せな仕事だと思います。
今回のコロナ禍ではないですが、天災も含めて、いつ何が起こるかわからないですし、避難所のセットも妙にリアル感を感じます。ますます、人の繋がりが大切な時代になってくるのではないでしょうか。
現場でも、木村家のみなさんが障害物競争で一致団結していたり、いつもワイワイ賑やかにやっていたりと、人の繋がりを感じます。一方、僕はいつも一人のシーンか、秘書と悪だくみをするシーンなど、今回はドラマの陰の部分を担当しているので、ちょっと木村家のみなさんが羨ましいですね(苦笑)。
――如月さんは、根っからの悪人ではないような気もするのですが…。
最後は、とんでもないことになりそうなので、お楽しみに(笑)。続編があれば、改心して木村家に転がり込んで一緒に生活をしたいです。如月は一貫して、「愛こそすべて」という演説をしてきましたが、如月の演説に、ドラマのテーマみたいなものが隠れているような気もするんです。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
まず、この避難所で誰が生き残ることができるのか?そして、如月のメッキがだんだん剥がれてきて、「あのお方が、まさかこんな!」みたいなシーンもありますので、個人的にはそういうところも楽しみにしていただけるとうれしいです。
そして、木村家がどのようなエンディングを迎えるのか、最後まで興味を持っていただければと思います。
<第6話あらすじ>
救出されるのは優秀な家族だけであり、避難所の家族に優先順位がつけられているとの噂が広まる。競技会でも断トツ1位だった木村家は憎まれている、と良子(椿鬼奴)は祥子(羽田美智子)に警告する。
そんな折、無線が繋がり避難所に救助部隊が派遣されることが確実だとわかるが、救出人数はかなり少ないと知った如月(中村俊介)は考えを巡らす。
一方、避難所内では謎の暴行事件が連続して発生。大輝(結木滉星)は、黒崎(篠原篤)が怪しいとにらむが…。