11月23日(月・祝)、その年の各分野において圧倒的な活躍を見せた方を称え、表彰する「GQ MEN OF THE YEAR 2020」。その受賞者が発表され、授賞式前にフォトコール(撮影会)が行われた。
黒沢清監督「ちょっとおしゃれに目覚めてみようかな(笑)」
「フィルム・ディレクター・オブ・ザ・イヤー賞」と「アウディ モスト・プログレッシヴ・マン賞」を受賞した黒沢清は、「生まれて初めて、こんなおしゃれな賞をいただきました」と、感激した様子。
続けて「これまで60何年生きてきて、本当におしゃれというものとは無縁に人生を歩んできたものですから、大変光栄に思っています。これを機に、ちょっとおしゃれに目覚めてみようかなと。良いきっかけになりました(笑)」と、お茶目にコメントし、会場の笑いを誘った。
映画「スパイの妻」がヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞したことについて聞かれると、「これも大変喜ばしいことで、こんなに大きな映画賞をいただけるとは思ってはいませんでした」と、改めて喜びを語る黒沢。
そして、「賞をいただいたことで、『スパイの妻』を集大成とい言う方がいらっしゃるんですけど、それはあんまりうれしくないです(笑)。集大成ではなくて第一歩ですね。まだ上がありますから。さらに上を目指すための第一歩の賞をいただいたんだと考えています」と、今後の製作活動への強い意欲を見せた。
田中みな実「まさか受賞者として登壇できるとは…」
「ブレイクスルー・ウーマン・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞した田中みな実は、「何年か前の『MEN OF THE YEAR』の司会をさせていただいたのですが、まさか自分が受賞者としてこの場に登壇できるとは思わず、大変感慨深い思いです」と、驚きを隠せない様子。
今年は、アナウンス業やバラエティ番組だけでなく、ドラマなどへの出演が目立ち、女優としての活動で話題を集めることが多かった田中。今後挑戦したい役柄を聞かれると「需要があれば、どんな役でもやらせていただきたいなと思うのですが、純度の高いラブストーリーをやりたいです!ふふふ(笑)」と、笑顔でアピール。
「甘い感じのですか?」と改めて聞かれ、「そうですね。できたらいいですけど、でも、いじめる役でもいいです(笑)」と、とにかくどんな役でも挑戦していきたい思いを明かした。
NIGO®「前回受賞からひと回りしての受賞は感慨深い」
「ファッション・デザイナー・オブ・ザ・イヤー賞」を受賞したNIGO®は、「自分は、この賞をいただくのは2度目。前回は、2008年に受賞しまして。その時ちょうど入籍をしていたんですけど。その後、いいことばかりではなくて。ちょうどひと回りして今回受賞させていただけて、いろいろと感慨深いなと思っております」と、さまざまなことを経て、再度の受賞に思いはひとしお。
今回は、この日も登壇時に着用していた、ルイ・ヴィトンとのコラボ商品のヒットが受賞の一つの要因となっているNIGO®。その成果について、「インバウンドがない中でも、世界中の都市で結果を出せたっていうのは良かったなと思います」と、振り返った。