11月24日(火)「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」の完成記念イベントが行われ、Snow Manが登壇した。

ジャニー喜多川氏が企画・構成・総合演出を務め、2006年より愛され続けてきた「滝沢歌舞伎」。 昨年「滝沢歌舞伎ZERO」として演出・滝沢秀明、主演・Snow Manで新たなステップを登った舞台が、今年は 「滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie」として生まれ変わる。

12月4日(金)からの全国の映画館公開に先駆けて行った新橋演舞場、南座、御園座3劇場の62回の特別上映鑑賞チケットは即日完売。観客から圧倒的な支持を集めているが、劇場だけに止まらず、10月2日(金)に売り出しを開始した映画前売券(ムビチケ)も、全国の上映映画館や通販サイトでは発売当日に売り切れが続出し、急遽再販が決定するなど注目を集めている。

このたび、本作の完成を記念してSnow Manの岩本照、深澤辰哉、ラウール、渡辺翔太、向井康二、阿部亮平、目黒蓮、宮舘涼太、佐久間大介が国立新美術館に登場。国立新美術館でのイベント開催は、実写映画のイベントとしては初となる。 

Snow Manのメンバーは本作の世界観を表す、最高の「和」のエンターテインメントに相応しい和装・紋付き袴(しかも、グループ名になぞらえて“雪の紋”)で登場し、まずはそれぞれの挨拶からイベントがスタートした。

宮舘涼太は「雨に打たれながら撮影」

今年のコロナ禍の影響により当初の舞台公演から一転、映画としての製作が決まったことに対して岩本は「純粋に、『映画になるんだ』と思って嬉しかったです。舞台を楽しみに待ってくれているファンに悲しい思いをさせるだけでは終わらせない。映画ではどう届けられるんだろう?とワクワクしました」とコメント。

深澤は「舞台が中止になったのは悲しかったです。でも、映画になることにより多くの人に見ていただける。この映画は沢山の人に笑顔や勇気を与えられる作品になっています」と思いを語った。

そして、本作で初めてメガホンを取った滝沢秀明監督について、ラウールは「舞台では演出をやっていらっしゃって、今回は監督で。周りのスタッフさんと連携を取っていました」と監督の様子を答えると、向井は「監督は自由に伸び伸びとやらせてくれましたね。ちゃんとコミュニケーションも取れていて、初めての監督にしてはちゃんとできていましたね!(笑)」と冗談交じりにコメント。メンバーから「どこ目線だ!」と突っ込まれ、会場は和気あいあいとした雰囲気に包まれた。 

また、印象に残っているシーンを聞かれた阿部は「日光江戸村でロケをした“鼠小僧”のシーンです。舞台上で演じるのではなくて、ロケで撮影したのでより物語に入り込める面白さがありました。笑いどころもたくさんあるのでリラックスして見てほしいです」と注目ポイントを話した。

目黒は「たくさんやった殺陣のシーンです。殺陣の撮影中にカメラマンさんが僕たちの間に入って撮影をしているので臨場感がありました。普段では見ることの出来ない『滝沢歌舞伎』の臨場感に注目してほしいです」と、映画ならではの見どころを。

そして、宮舘は「歌いながら踊った“組曲”ですね。雨に打たれながら撮影をしていて、舞台では見ることの出来ないような、映画ならではのシーンになっているので注目してほしいです」と語った。

岩本照「気がついたらサーっと涙が…」 

また、完成した本作を新橋演舞場で鑑賞したというSnow Manメンバー。渡辺は「映画の良さがしっかり出ていて、見た後にすごい満足感がありました。生ものの舞台では客席からの視界に限界があって、映画ではそれをしっかり超えています。これまで舞台を見てきた人にとって『この角度から見たい !』という気持ちがあったと思うので、今回の映画ではその期待に応えられるし、みんなに優しい作品になっていますね」とコメント。

佐久間は「舞台でやっていた生の熱量が伝わるか分からなかったけど、映像をチェックして『すごいな!』って。映画の枠組みを超えている作品だなって思いました。本当に見なきゃ損です!」と振り返った。

岩本は「気がついたらサーっと涙が出てきていました。映画だからといって構えずラフに見てほしい。完成した映像を見て、本当に嬉しかったです」と感慨深げ。

深澤は「前半は見入っちゃうシーンが沢山あって、後半は笑えるシーンが多くあるので、スクリーンに笑い声が溢れます!公開されたら渋谷に見に行きます!(笑)」と笑える作品にもなっていることをアピールした。

ラウールも「映画として芝居をしたのが初めてで、主演も初めてだったので、すごく貴重な経験をさせてもらえたなって感動しました」と感謝し、向井は「以下同文です(笑)。見どころが盛りだくさんです!いろんな映画のジャンルを見ている感じなので、どのシーンがおすすめか、選べないです!全部おすすめです!」とメッセージを送ると、目黒は「映画に出るのが初めてでした。自分が大きいスクリーンに出ているのが不思議でした。映像も綺麗で臨場感がすごくて、舞台を見ているような迫力もあって、すごく楽しめました!」と話した。

阿部は「見どころ盛りだくさんなんですけど、舞台と違うのは滝沢監督から『ここはカメラ目線をしてOKだよ』って言われて、 大画面で僕らのカメラ目線が見れるところには注目して欲しいです!」とコメント。

宮舘は「今回はすごく沢山いろんなことを考えて撮影に挑みました。自分たちの成長を映像として見せていけるのかと思いながら、完成した映像を見させていただきました」と振り返った。 

向井康二「自分は悪役」

さらに、本作では演出・滝沢秀明監督、出演・Snow Manによる「滝沢歌舞伎オリジナル 映画鑑賞マナー映像」が制作され、会場にて初披露された。

制作された経緯について、松竹・新垣プロデューサーは「本作は10月から特別上映が始まって、いよいよ12月4日(金)に全国公開を迎える。映画館に来てくださる方をメンバーそれぞれの個性が出ている楽しい特別映像で迎えたいです」と特別映像に込めた思いを語り、深澤は「“手洗い・消毒”など今の時代ならではのマナー映像となっているので楽しみにしてください!」とコメントした。

また、このマナー映像では、メンバー全員が「鼠小僧」の衣装を着用。このことについて向井は「僕のアイデアです(笑)!嘘です。滝沢監督のアイデアです。自分は悪役を演じているので、特別映像で笑顔を見せることが出来て楽しかったです」と話すと、「ここでしか悪役の笑顔は見れないですよ」と深澤からツッコミが入る一幕も。

この「滝沢歌舞伎オリジナル 映画鑑賞マナー映像」は、映画館用の特別映像となっており、本作の上映前に数種類のマナー映像が週替わりで上映されることが予定されている。阿部は「本編の前に見ることが出来て、数パターンあるので週替わりで是非コンプリートしていただきたいです!」とメッセージを送った。 

最後にラウールは「『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』という作品を多くの方に知ってほしいです!宜しくお願いいたします!」と挨拶し、岩本は「本当にたくさんの方に笑顔を届けられる作品だと思います。僕たちのエネルギーが形を変えて多くの人に届いてほしい。マナーを守って是非、劇場にお越しください」と力強い思いを話し、イベントは幕を閉じた。 

イベント後の囲み取材で“今年の漢字”を聞かれた岩本は「今年は色々なことを感じることが多くて、初めて感じることも沢山あって、多くの人に感謝する年でもありました。そして僕たちのパフォーマンスを体感してほしいということで “感”です」と、3つの“感”が詰まった年だったことをコメント。

最後に、Snow Manメンバーはファンに向けて「究極の和のエンターテインメントになっているので、今まで舞台を見て下さっていた方もすごいと思ってくださるような作品になっていますので、是非劇場で宜しくお願いいたします」と締めくくった。