7月4日(日)、FODにて2021年7月17日(土)0時より配信予定のドラマ『ギヴン』の完成発表会が行われ、主演の鈴木仁、バンドメンバーを演じる、さなり、井之脇海、栁俊太郎のメインキャスト4人が出席した。
「ギヴン」は、4人のロックバンドのメンバーたちを中心に、彼らの恋愛や成長していく姿を繊細に描くキヅナツキ原作のBL漫画で、新書館の「シェリプラス」にて2013年ハル号から連載されている超人気作。
ロックバンド・the seasonsのメンバーは、主人公の上ノ山立夏を今回初の単独主演となる鈴木、佐藤真冬をさなり、梶秋彦を井之脇、中山春樹を栁が演じる。
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最初に、司会の立本信吾フジテレビアナウンサーが「この作品への出演が決まってどんな気持ちでしたか?」と質問。
鈴木は「今回、初めての単独主演ということで緊張もありましたし、喜びもありました。でもこのバンドがメインであることは変わりないので、まずは4人でひとつのグループを作っていきながら、この作品をよりよく盛り上げていけるように作っていければなと思いました。撮影中も楽しくて、皆でバンドの練習もして、良いものができたんじゃないかなと思っています」とコメント。
さなりは、「ドラマとか、俳優とか演じるのが初めて。何もわからなかったので大丈夫かな、と最初は不安が大きかったんですけど、現場の方々に支えてもらって楽しく撮影できたな、と思いました。まったく素ではないですけど、真冬に共通している部分はあるので意識しながら演じました」。
井之脇は、「友だちに男性が好きな男性がいて、2020年のステイホーム中に『何を見たらいいかな?』と話していたら『ギヴン見たらいいよ』と勧められて。原作もアニメも知っていたので、今回お話をいただいて、すごく縁を感じて驚きました。まさか自分が秋彦役をやるとは驚きと不安を感じたのですが、このキャスト3人と一緒にやると聞いて、このメンバーとならいい青春感を出せるんじゃないかなと思いました」。
栁は、「あまり見てる人がキュンキュンするような役ってやったことがなくて、今回やっと来たなと思ったら相手が海くん、っていう(笑)。でも、出演できてうれしかったです」と話した。
ファンから募集した「#ギヴンのここが好き」の結果を受け、栁俊太郎に異変が…
また、原作やアニメのファンからTwitterで「#ギヴンのここが好き」を募集し、多数寄せられた回答を集計してランキング形式で発表。それをもとに、まだ公開されていないドラマ本編映像やメイキング映像を見ながらキャスト4人でクロストークを展開。
原作ファンが選ぶ「#ギヴンのここが好き」ランキングは、以下の通り。
1位:音楽への熱意・真冬の歌声
2位:キャラクター
3位:リアルな恋愛模様
4位:すべて!!
5位:青春
3位の「リアルな恋愛模様」では、キュンとするシーンをちょい見せ。VTRは、立夏と真冬のーンから、春樹の家に秋彦が泊まりに来るシーンへ。
すると、檀上の栁に異変が。つい声をあげてしまい、焦って水を飲み、「やっぱ慣れていないので、みなに見られてるって思うとなかなか厳しいですね(笑)。でも、海くん色っぽかったです。秋彦は、モテる色っぽい役なので、その気質は海くんから出てたと思います」と語った。
また、真冬が立夏のシャツの袖をつまんで見つめるシーンを見て、鈴木は「袖をつままれるシーンは(さなりが)めちゃくちゃ可愛かったですね。子犬のようなキュンとした目で俺のことを見ていて。立夏の真冬に対しての気持ちがすごいわかったので、自分的にも良いシーンだなと思います」と振り返った。
「立ってキスをするかしないか」談義では本音トークも!
ファンからの「ライブ後の立夏と真冬のキスが好き」(ドラマでのそのシーンは目下編集中)というコメントについて、撮影現場でさなりと吉田由紀役を演じている小野寺晃が「立ってキスするかしないか」談義をしていたことが判明。
これについて、鈴木が「立ってキスすることに疑問は持たないですね。そもそも立ってキスするしないをそんなに気にするんだと思いました」、柳が「むしろ座ってすることって少なくないですか?立ってするんじゃないですか?」と語る場面も。
2位の「キャラクター」からは、それぞれの役作りについての話に。VTRで撮影初日にいきなり腕立て伏せを始める井之脇の姿が映され、「衣装合わせの時に「あと2キロ痩せます」と言ったら、監督から「いや、5キロ痩せて」と言われて…。でも、体脂肪率は2%ぐらい落とせたので、締まったかなと思います」とコメントしているVTRに対し、井之脇は「別のお仕事で体を大きくしていたので、なるべく秋彦のかっこよさを出せるようにしました」と役作りの苦労を明かした。
1位の「音楽への熱意・真冬の歌声」については、現場でのインタビューで栁が「さなりくんの歌声が楽しみ。発声練習みたいなのしてるだけで上手いもんね」とコメント。
監督から「プロが出ちゃうから、プロ出さなくていいから」と言われていたというさなりは、「自分ではわからないですけど、それはそれでうれしかったです(笑)。歌が最大の見どころということもわかっているので、不安とプレッシャーがありましたが、プロとしてやっているので、見せられるところは見せていかなきゃと思いつつ、頑張ろうと思って、しっかり歌いました」と語った。
ライブシーンの撮影でさなりの歌声を聞いた栁は「歌声、素晴らしかったです。ライブシーンでマイク通して聴いた歌声は感動しました」、井之脇も「それまでは違う方の声で練習していたので、真冬としてのさなりさんの歌声を聞いて、一段ギアが上がったと言いますか、鳥肌が立ったのを覚えています」と絶賛していた。
ギターはプロ級の腕前という役を演じる鈴木のVTRでは「今日渡されて明日までにやるんですよ」と無茶ぶりされている様子が流れ、音楽監修・楽器指導のRandeeさんも「めちゃめちゃ練習してくれたので、苦戦はしているんですけど、次会った時にはできているみたいな。一回教えたらやってきてくれる、結構負けず嫌いなところもあると思う」と称賛。
鈴木は、「立夏のギターのレベルは抜けていないといけないし、ただ弾くだけじゃなくて見え方も気にしていかないといけないので…。ギターは、ほぼ初心者だったので、基礎から教えてもらって、でも基礎だけずっとやっていても完成しないので、途中からはレベルを飛ばしてもらって、Randeeさんの手元の動画を見ながら、ほぼ指の体操をずっとしている感じでした」と語った。
そんな中、実は最も練習の回数が多かったのは、井之脇だという。「みんなは2~3回、僕だけ4~5回練習できた。最初はひとりで孤独な練習だったんですけど、1回仁くんと栁くんとはスタジオで練習することがあって、青春だなって。スタジオに行くと、仁くんが最初に入っていて僕が2番目に行ったら、受付の方が『バンドメンバー先に入られてますよ』と言われて、バンドだと思われていてめちゃめちゃうれしかったです」。
最後は、鈴木が「キャストスタッフ全員で良いものを作り上げようと、原作のファンの方に認めてもらえるよう、今編集作業をしているところだと思います。とにかくいろんな人に届けられたらなと思いますし、音楽の力で繋がった4人の感覚的な繋がりだったり、会話ではなく違うものでの繋がりが大切になっている作品なので、そういうところも味わいながら、日常生活に置き換えて楽しんでもらえたらなと思います。一生懸命バンドやってます。お楽しみに」とメッセージを送り、締めくくった。
<『ギヴン』ストーリー>
プロ顔負けのギターの腕前を持つ高校生の上ノ山立夏(鈴木仁)は、大学生の梶秋彦(井之脇海)と大学院生の中山春樹(栁俊太郎)の3人でインストバンドを組んでいる。
以前はあんなに音楽にのめりこんでいたのに、何もかもがくすんで見え始めていたある日、立夏が校内で誰にも邪魔されないいつもの場所へ向かうと、壊れたギターを抱えた佐藤真冬(さなり)に出会う。
仕方なく弦を直してやると、真冬からギターの弾き方を教えてほしいと頼まれる。はじめは渋っていた立夏だが、真冬の透き通るような歌声を聞いて衝撃を受け、「バンドに入らないか?」と誘うが、真冬から断られてしまう。いつしか立夏は、真冬の存在が気になり始め…。
『ギヴン』公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/drama-given/