『ナイト・ドクター』第2話完全版
朝倉美月(波瑠)は、恋人である佐野大輔(戸塚純貴)の浮気現場を目撃。いつもと違う美月の様子は、深澤新(岸優太)たちに見抜かれ、成瀬暁人(田中圭)には職場に私情を持ち込むなと言われてしまう。
そんな夜、深澤と高岡幸保(岡崎紗絵)は本郷亨(沢村一樹)にウォークイン当番を命じられた。ナイト・ドクターには重症患者だけでなく、昼の診察に行けない外来患者も診る。だが、緊急性のない患者の多さに深澤たちは辟易する。
美月もウォークインに入ると、帽子をかぶった男が来る。男が帽子をとると美月の父、哲郎(佐戸井けん太)だった。軽症者が気軽に来るな、と父を叱る美月の声は隣の診察室にも届く。
そこでは、深澤が鮎川希実(谷村美月)の子供、玲生を診察中。美月の声を聞いた希実は、そそくさと帰ってしまった。哲郎に声をかけた桜庭瞬(北村匠海)は、父と娘の事情を知る。哲郎の妻が13年前に亡くなったと知った桜庭は…。一方、美月は舌を噛んだ斎藤篤男(赤ペン瀧川)を治療。
美月が心配な哲郎は、寮に押しかけ、なんと深澤の部屋に居候。そんな時、希実が再び玲生を連れて来た。深澤は玲生に異常を感じるが、この日のウォークインは美月。美月が玲生を診察していると斎藤が救急搬送されたと連絡が入り、そちらへ向かう。
斎藤の治療を終えた美月は、舌の咬み傷に抱いた不審点を話す。その美月に、深澤は玲生に黄疸が出ていなかったかと聞く。本郷から診察時の様子を思い出すよう言われた美月は、希実の気になる仕草を思い出した。慌てて診察室へ行き、玲生の排泄物を確認した美月は、便が白いことを確認。すぐに希実に連絡するが、応答してくれない。
その頃、希実は玲生の診療について夫の聡(笠原秀幸)ともめていて、美月の連絡に気づかず疲れて寝てしまう。夜中、玲生のオムツを変えていた聡は異変に気づいて希実を起こして救急車を呼んだ。
「あさひ海浜病院」に搬送された玲生は危険な状態に陥っていた。本郷は小児外科医を待つ余裕はない、と自ら執刀を申し出て、成瀬と美月がサポートに入る。
玲生の手術は無事に終わった。玲生の黄疸に気づいた深澤は仲間たちに持ち上げられるが、コンビニ受診と見過ごしてしまった美月は肩身が狭い。
美月はICUで玲生に付き添う鮎川夫婦に謝罪に行く。すると、希実は世間体を気にして疲れ、玲生の異変にきちんと向き合うことが出来なかったと言う。他の親たちは普通に昼の病院へ行くのに、と続ける希実に美月は「普通とは何か?」と尋ねた。
普通なんて時代や社会によって変化するものではないかと言う美月。すると、聡が玲生を任せっきりにしていたと希実に謝った。その様子を、深澤と哲郎が見ていた。美月の深夜勤務に反対している哲郎に、深澤は言う。美月が医師になったきっかけは不幸が原因かもしれないが、今は自分がやりたくてナイト・ドクターをしているのではないかと。
仕事を終えた美月が寮に帰ると、哲郎が待っていた。まだ深澤の部屋にいるのかと迷惑がる美月に、哲郎はもう帰ると告げる。そして、美月にとって患者を救うことが普通なんだと話す哲郎は、手作りのおにぎりを渡して去った。哲郎を追いかけた美月は、呼び止めて「ありがとう」と礼を言う。そんな父と娘を両親を亡くしている深澤が微笑ましく見ていた。
玲生の件もあり、美月たちナイト・ドクターはコンビニ受診と思われる患者の診察も丁寧に行うようになった。そんな時、成瀬が警察から女子高生を襲おうとした変質者が逆に舌を噛み切られているようなので、該当する患者が来院していないかという連絡を受ける。警察からファックスで送られた変質者の写真は斎藤だった。
ちょうど美月は斎藤を回診中。美月が病室を出ようとすると斎藤が腕をつかんで来た。駆けつけた成瀬は、斎藤から離れるよう美月に告げる。だが、斎藤は美月にのしかかって行く。その様子を見た桜庭は、咄嗟に二人のもとへと飛び出して…。