芳根京子が、6月25日(金)に都内で開催された映画「Arc アーク」公開初日舞台挨拶に、寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、鈴木咲、小林薫、石川慶監督と共に登壇。石川監督からのサプライズの手紙に号泣する一幕があった。

本作は、人類で初めて不老不死の命を得て、30歳の肉体のまま100歳を超えるまで生き続ける主人公・リナ(芳根)の人生とその周囲の人生を描く。

今回、リナの娘のハルを演じた鈴木がサプライズでお祝いに駆けつけ、芳根に花束をプレゼント。鈴木が「公開おめでとうございます。(芳根と仕事ができて)楽しかったです」と可愛らしい挨拶を。

その挨拶を後ろから母親のような目線で見守っていた芳根は「咲ちゃんに助けられたところが本当にたくさんあって。自分にはこんなに母性本能があるんだなと。咲ちゃんから引き出してもらったので、咲ちゃんには感謝しています。一緒に撮影できてこちらこそ楽しかったです。本当にありがとうございます」とほほ笑んだ。

また、芳根には新たなサプライズが。司会から「石川監督がお手紙を書いてきたそうです」と明かすと、芳根は「やだー!やだ、泣いちゃうもん。もう泣きそうだもん」と子供のように叫び、すでに涙目に。

「いいかな?」と優しい顔で芳根に声をかけた石川監督は、「最初オファーした時に『ちょっと難しいかもしれないです』とそう言われて、それでも諦めきれず、直接会って話した日のことを思い出します。あの時、芳根さんは大きな岐路に立たれていて、これからのことに悩まれていて、役のことだけではなく、いろんな話をしましたね。そういう話をしてくれたことがとてもうれしくて、まるでずっと知ってる友人と話してるような気持ちになりました」と。

続けて、「多分、芳根さんは『大変な時期なので、こんなに大変な役は難しいです』と言いたかったんだと思うんだけど、そんな悩める芳根さんを見て、『あぁ…リナがいる』と思ったんです」と口にし、「それから怒涛の日々は、大変でしたね。願わくば、人生の節々、転換点でまた一緒に映画を作っていきたいですね。いつものごとく断られても、しつこくオファーします」と満面の笑みを見せた。

芳根は監督の手紙に涙をこたえようとするもこらえきれず「お見せできないレベルで泣いています」と後ろを向くと、鈴木がかわいらしい声で「やばいね」と口にし、会場からは笑いが。

芳根は「いやぁ…一言目から泣くの我慢していたんですよ」と涙を浮かべながら笑い、「こんなに満員のお客様に観ていただけることで、初めから感極まっていたので…いつも石川監督の言葉に泣かされます。こんなに幸せなことないって思うんです。こんなに必要としていただけていて。役者としてこんなにうれしいことはないです」と涙目で感謝。

また、「石川さんと取材を何本かさせていただいたんですけど、自分はもう少しやれるのかなとか、もっともっと頑張れるなとか、本当に活力になる言葉を石川さんからたくさんいただきました」と熱のこもった声色で明かし、「この作品のお話をいただいた時に、本当にこの仕事が自分に向いているのか分からなかった時期で。でも、それを石川さんがすごく優しく包み込んでくださって、今こうしてここ立つことができています。石川さんは私の人生のかけがえのない存在です。これからもよろしくお願いします」と真摯に感謝の思いを述べていた。

最後に、芳根は「大丈夫かなこの顔で」と苦笑いしながら、「たくさん伝えたいことはありましたけど、ここに立つと感謝の気持ちしかありません。今この世の中で映画が公開できること、こんなにたくさんのお客様に観ていただけることは、決して当たり前でないと、心から感謝して、これからも精進していきたいと思います。たくさんの方に届くよう、これからも頑張っていきます。皆さんもお力を貸していただけたらうれしいです」と力強くコメントし、締めくくっていた。

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「Arc」あらすじ

舞台はそう遠くない未来。

17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れて放浪生活を送っていたリナ(芳根京子)は、19歳で師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、彼女の下で<ボディワークス>を作るという仕事に就く。

それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音(岡田将生)はこの技術を発展させ、遂にストップエイジングによる「不老不死」を完成させる。

リナはその施術を受けた世界初の女性となり、30歳の身体のまま永遠の人生を生きていくことになるが…。

Ⓒ2021 映画『Arc』製作委員会
配給:ワーナー・ブラザーズ映画

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