6月20日(日)、映画「マイ・ダディ」“父の日”完成報告イベントが都内で開催され、主演のムロツヨシ、共演の中田乃愛、メガホンを執った金井純一監督が出席した。
本作は、良質な作品を生み出してきた映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」において、監督・共同脚本を務める金井氏が、応募総数422作品の中から、2016年の準グランプリに輝いた企画。
8年前に最愛の妻を亡くした小さな教会の牧師・御堂一男は、一人娘のひかりと穏やかな日々を送っていたが、ある日、ひかりが病に侵されてしまい……という物語。
主人公の一男には、45歳のムロが満を持して、映画初主演。ひかり役には、第8回「東宝シンデレラオーディション」でファイナリストとなった中田が扮しているほか、奈緒、毎熊克哉、平成ノブシコブシの徳井健太、光石研ら個性豊かなキャストが出演している。
登壇したムロは「役者人生25年目にして初主演の映画でございます」とスマイル。
「初主演で調子にのってサングラスをかけてきたわけではございません。左目が少し腫れておりまして、それをひた隠しにしているサングラスでございます。これもよかったら記事にしていただけたら。『こいつ初主演で調子にのりやがったな』なんてイジってください」と、サングラスを着用している理由を明かしつつ、ジョークで盛り上げた。
ドラマや映画に引っ張りだこのムロだが、映画では意外にも本作が初めての主演作であることを司会者から紹介されると、「『意外にも』というより、お声がけがなかったわけで、やっとここまでたどりついたなと。主演が偉いというわけではありませんが、一度経験しておきたかったものですから、うれしい」と感慨深げな表情をみせた。
オファーをうけたときの心境を問われると、「表立ってのオファーというより、僕の映画デビュー作のプロデューサーから『このホンを読んでみてほしい』と言われ、飛行機の中で読んだのですが、号泣しまして、まわりがザワつきました」と回顧。
続けて、「この役をやりたいというよりも、脚本を読んでここまで泣いたのが初めてで、『この人、この男、この父を、もし僕が演じていいという候補に入っているのであれば、ぜひやらせていただきたい』と、飛行機を降りてすぐにプロデューサーへ連絡をしました」と、出演の決め手となった経緯を明かした。
そんなムロ演じる主人公の娘役を演じた中田は、今回が映画初出演。舞台あいさつに立つのも今日が初めてだそうで、かなり緊張した様子をのぞかせながら「マネージャーさんから『オーディションに合格したよ』と知らされたときは、うれしくて30cmぐらいジャンプしました」と初々しくはにかんだ。
そして、ムロは中田へ「オーディション会場へ行ったら、ムロさんがいたときの気持ちを聞かせてください」とリクエスト。中田は「ムロさんだと思いました(笑)」と顔を真っ赤にしながらコメントした。
また、父の日を前に発表された「お父さんにしたい俳優ランキング」でムロは、惜しくも2位に。「ここで1位だったら、作品にとってすごくいいプラスになったんだけど」と悔しさをあらわにし、「ただ、1位が田中圭っていうことでね。(映画には)出ていませんが、次の舞台あいさつには『ムロツヨシです』って言いながら田中圭に出てきてもらおうかな」と、仰天プランを明かした。
さらに、今日が父の日ということにちなみ、中田からムロへ、ムロにかけて66本の真っ赤な薔薇が贈られ、「お父さん、いつもありがとうございます。(役名の)ひかりはいつも反抗期で、お父さんの言うことを聞かなく、扱いづらい娘ではあると思いますが、これからもよろしくお願いします」とメッセージ。
花束に続いて、中田が感謝の気持ちを綴った直筆の手紙も手渡され、ムロは「目を見てしゃべってくれてありがとう。それだけで十分」と、“父として”感激していた。
最後にムロは、「恥ずかしながらはっきり言わせていただきます。泣いてしまう映画です。替えのマスクと替えのハンカチが必要でございます。その2つを忘れずに映画館へお出かけください」とアピール。
続けて、「最後にサングラスを取りたいと思います。写真を撮るときはこのへん、この時代だからスマホでも修正できるんでしょ?」と目元に手をやり、「サングラスをかけてすみませんでした」と謝罪した。
「マイ・ダディ」最新情報は公式サイトまで。