三雲華(深田恭子)と桜庭和馬(瀬戸康史)、杏(小畑乃々)たち家族に再び平穏な日々が訪れていた。生死をさまよっていた和馬は無事に生還、母親の華が大泥棒一家“Lの一族”だと知ってしまった杏も受け入れてくれた。
そして、世間に生きていることがバレてしまい追い詰められていた“Lの一族”も、ナターシャ(太田莉菜)や大柄な男(岡元次郎)たち盗賊団を本物の“Lの一族”に見せかけるという尊(渡部篤郎)のアイデアで、窮地を切り抜けることが出来たのだ。
北条美雲(橋本環奈)もまた、うるさかった隣人が引っ越したことで静かな生活を取り戻していた。そこに予期せぬ来客。訪れたのは今まで仇として追いかけてきた尊だった。
尊の様子から自分に頼みごとがあるのだと推理する美雲。さらに“Lの一族”ではなく、わざわざ自分に頼みに来るということは“家族に言えない秘密”があるのではないか?と鋭く畳みかける。
相変わらずの美雲に、尊はさっそく願い事を申し出る。尊は、もう1人の“Lの一族”を見つけるため、大柄な男にGPS信号発信機を取り付けていた。しかし、発信機に何かが起こり、信号が弱まっている。尊は猿彦(我修院達也)に受信機を改良し、微弱な信号の発信源を突き止めて欲しいと頼んだ。
その頃、悦子(小沢真珠)は宝を大放出してしまったことによる“お宝不足”で息も絶え絶え。そこに渉(栗原類)から新たなお宝“グレース・ケリーの愛したカルティエのダイヤモンドリング”が提案される。悦子は飛びつくが、渉は美雲にプレゼントするのだと言い張る。
そんな時、華と和馬のマンションに円城寺輝(大貫勇輔)が現れた。円城寺は華に1日だけフィアンセのふりをして欲しいと頼む。
円城寺は突然帰国した父の豪(市村正親)に、許嫁であった華とまだ結婚していないことを叱られたのだという。突然の無理難題な申し出に戸惑う華と和馬だったが、豪はとんでもなく怖い男のようで…。
豪と会った華と円城寺は、結婚式の日取りやドレスをどうするのか問い詰められる。
そして、円城寺家で花嫁に贈ると決められているリングを華のために盗み出すよう、円城寺は豪から言い渡された。それは尊たちの狙っている“グレース・ケリーの愛したカルティエのダイヤモンドリング”だ。
尊は、昔からライバル関係だった豪からリング争奪戦を申し込まれ受けて立つ。その条件は三雲家と円城寺家でリングを盗み合い、三雲家が先に盗んだら華の許嫁の件を豪が取り消し、円城寺家が勝ったら華を円城寺家に嫁がせるというもの。かくして世紀の泥棒合戦が始まる。
一方、猿彦は受信機を直して、信号の受信に成功する。早速、発信源に向かった美雲は、壊れたてんとう虫3号を発見。だが、周囲には血痕も残されていた。美雲は壊れたてんとう虫3号を持ち帰り、猿彦に修理させる事にする。
その夜、泥棒合戦に向かおうとする“Lの一族”だが、渉が引き篭もってしまう。美雲のもとに放っていたてんとう虫3号がバレて、フラれてしまったのだ。
円城寺家と戦おうにも、戦力が整わないと嘆く尊たち。そんな時、華の前に円城寺が現れた。円城寺は泥棒合戦に巻き込んでしまったことを謝るが、幼い頃から想っていた気持ちを打ち明け、本気で勝負に挑んで和馬から奪うと華に宣言する。
もう泥棒はしたくない華だが、このままでは“Lの一族”が負けてしまう。華は和馬や杏への愛を守るため、泥棒合戦に参加することにした。
円城寺と豪、華たち“Lの一族”は、別のルートでリングを持つ資産家で強欲な老人(団時朗)の屋敷に忍び込む。
厳重なトラップを華麗な動きでかわして宝部屋へ接近する円城寺。華たちは悦子とマツ(どんぐり)で老人をお色気トラップにかけようとするが上手くいかない。結局、華と尊が合流した。尊たちが老人や世話人と戦っている間に、華は宝部屋へと急ぐ。
華が宝部屋に着くと、すでに円城寺がお宝の前にいた。時すでに遅し…。華に勝利を宣言して、リングを奪おうとする円城寺。その時、円城寺の足がトラップにかかってしまう。円城寺は素直に敗北を宣言するのだが…。
屋敷から脱出した円城寺は、豪に宝を奪えなかったことを謝罪する。だが、豪は円城寺がわざとトラップにかかったことを見抜いていた。
豪は円城寺に、華を奪い取りたくなかったのかと聞く。すると、円城寺は許されるなら奪いたかったが、華を好きだからこそ悲しませることは出来ないと答えた。円城寺にとって華の幸せこそが、自分の幸せだった。豪は血は争えないと、かつて女性を巡って泥棒勝負をしたこと円城寺に話す。その相手とは…。
そこに、華や尊たちも逃げて来た。豪は華にこれからも円城寺とは良い幼馴染でいて欲しいと頼んだ。
翌日、猿彦はてんとう虫3号の修理に成功。録画された映像には、ナターシャが大柄な男を殺害する様子が映っていた。さらに、ナターシャに近く別の人物が…この人物こそ、もう1人の“Lの一族”なのだろうか?映像を見つめる美雲は、宗真(伊吹吾郎)の本当の仇とつぶやく。
尊は、豪と会う。実は、尊が泥棒合戦を受けたことには理由があった。豪から、断れば華に“Lの一族”の秘密を話すと言われたからだ。
また、豪は“Lの一族”が危機にあると知って帰国していた。豪に、もう1人の“Lの一族”が生きているという噂は本当だったのかと問われた尊はうなずき、居場所を突き止めるために巌(麿赤兒)が動き、美雲にも協力をあおいでいると答えた。また、渉にはある開発を急がせてもいた。
さらに豪は、華には真実を話していないのかと尊に尋ねる。尊は華が“盗まれた子ども”だったなどと本人に言えるわけがないと言う。
果たして、もう1人の“Lの一族”の正体とは?華が盗まれた子ども!?
この続きは、また別のお話で。
今はただ、華と和馬、杏、そして三雲家=“Lの一族”にしばらくの平穏を…。