木村拓哉演じる警察学校の鬼教官・風間公親(かざま・きみちか)と、警察官を目指す若者の間で行われる過酷な訓練を通し、生徒たちの成長を描いていくスペシャルドラマ『教場』。

その続編となる『教場Ⅱ』が2021年1月3日(日)、4日(月)二夜連続で放送される。

本作でメインとなるのは、劇中で200期生と呼ばれる“警察官の卵”たち──。その中で岡崎紗絵は、優秀かつ快活で、人当たりの良い伊佐木陶子(いさき・とうこ)に扮する。

同世代のメンバーと共に臨んだ過酷な撮影、木村からのアドバイスなど、この作品から得たことや見どころなどを聞いた。

<岡崎紗絵インタビュー>

木村さんに見られながらの所作訓練は、緊張感がすごかったです

――この役のために髪をバッサリとカットしたとのことですが、評判はいかがですか?

ずっとロングヘアで、ここまで短くしたことがなかったので、初めて鏡を見た時は自分でも「誰!?」という感じでした。「後ろから見ると誰だかわからない」と、周りはもっとビックリしていましたね。

ですが、ショートはロングとはまた違う魅力があるので、短くできてよかったと思います。

――そんなニューヘアスタイルとともに、制服を着るとやはり気合が入りますか?

入ります!撮影に入る1ヵ月前から所作訓練をしていたこともそうですし、髪の毛を切ったこともそうです。本当に警察学校へ入学したような気分でした。

――その所作訓練について聞かせてください。

約30人のクラスメートがいるのですが、それだけの人数で同じ動作をするのはなかなかないことなので、まず、みんなで合わせる段階から難しかったです。行進一つとっても、手と足が一緒になったりして、かなり苦戦しました。

――所作訓練には、風間教官役の木村さんも立ち会われたんですよね。

緊張感がすごかったです。木村さんに見られていることを意識してしまうと緊張してしまい、表情も強張って、いつも通りの訓練の動きができなかったこともありました。

空き時間にも所作指導の先生にいろいろお聞きして、その都度アドバイスをいただいて、みんなで改善すべく何度も自主練をして頑張りました。

――中でも苦労したことや大変だったことはなんですか?

陶子は、もともと優秀な子だから何をやっても器用にこなすんです。だからといって、一番になりたいわけではない。表では優等生の顔しか見せていないけれど、実は孤独を抱えているので、1人で戦っている女の子の心情を理解して、表現することは難しかったです。

――逆に楽しかったことは?

200期のメンバー、とくに女子生徒の皆さんとは同世代で、撮影に入る1ヵ月ぐらい前から一緒に過ごしていたので、団結力がありました。空き時間にはリラックスして言葉を交わして、楽しく過ごしていました。

――200期メンバーの素顔について聞かせてください。坂根千亜季(さかね・ちあき)役の樋口日奈さんによると、吉村健太(よしむら・けんた)役の戸塚純貴さんがかなり盛り上げてくださったということでした。

本当にそうでした(笑)。ドライ(動きの確認)の時から監督もずっと笑っていて、でも、戸塚さん本人はいたって真剣なんです。私は戸塚さんの隣の席だったので、監督の指示が聞こえていたんですけど、「(台本の)行間をうめて」とか「別のこと(をして)」と言われた戸塚さんが、真剣に考えている姿を何度も目撃しました。

頭の回転がものすごく速い方だから、いろいろひねり出しては実践していて、その姿に私たちは笑いをこらえるのが大変でした。食堂のシーンなど特におすすめなのでご注目ください。

風間教官は、厳しさの中にやさしさを秘めた、愛のある人物です

――木村さんとの印象的なエピソードがあれば聞かせてください。

所作訓練にいらした時から木村さんは“風間教官”という雰囲気を作られていて、私たちは緊張しっぱなしだったんですけど、撮影の合間には笑顔で生徒役のみんなとコミュニケーションをとってくださいました。普通にお話できたことがうれしかったですし、食事をしながら他愛のない話をして…。

――他愛のない話ですか?

おススメのご飯屋さんとか、防寒は「〇〇のインナーがいい」とか、本当に他愛もない会話です。

――お芝居に関するアドバイスもあったんですか?

私はお芝居で悩むことがとにかく多かったんですけど、木村さんが「他のことは考えなくてもいいから、感じたままにやったらいいよ」とアドバイスをしてくださって。そんなことを言っていただけるのも貴重ですし、本当に感謝しています。その当時ももちろん感激しましたが、時間が経って冷静に思い返してみたら、その時以上にこみあげてくるものがありました。

――岡崎さんにとって、風間公親はどんな存在ですか?

それはそれは本当に厳しい教官ですが、巣立つ子どもを見守る親のような存在でもあると思います。「こうしろ」って直接的な言葉をかけるのではなく、自分で気づくように促してくれるというか、厳しい中にもきちんと優しさを秘めていて、愛のある人物だと感じました。

――この作品からどんな影響や刺激を受けましたか?

お芝居に対する考え方も変化がありましたし、クラス全体で目標に向かって頑張る熱さを思い出し、そして、役柄に向き合う姿勢を教えていただいて、気持ちも強くなれたと思います。撮影に入る前より、絶対に成長できたと自分でも思える場所でした。

さらに、同年代の共演者が多かったこともあって、たくさんの刺激を受けました。自分にはない表現を近くで見て参考にし、尊敬する部分もたくさんあって、いろんなことを勉強させていただきました。

――最後に伊佐木陶子の注目ポイントと、全体的な見どころを聞かせてください。

陶子としては、優秀な生徒だった前半と、後半で明らかになる彼女の本心や抱えた悩みとの苦闘があり。びっくりポイントがたくさん登場します。伊佐木陶子に注目していただけたら大変うれしいです。

全体的な見どころは、明らかになっていく事柄一つ一つのインパクトがものすごいです!

生徒それぞれが抱えた葛藤があり、どんなことで悩み、どう乗り越えていくのか。風間教官が与える試練は何を意味するのか…。第一夜を見たら「早く次が見たい!」と思うような展開ばかりなので、瞬きせずに見ていただきたいです!

<前作『教場』は、FODで配信中!>