1月7日(木)、映画「名も無き世界のエンドロール」の完成報告会見が行われ、岩田剛典、新田真剣佑、山田杏奈、中村アン、佐藤祐市監督が登壇した。

本作は、2013年に単行本として発売され、予想外の結末が話題を呼んだ人気作。親がいないという共通点を持ち、お互いに支え合いながら生きてきたキダ(岩田)とマコト(新田)が、ある事件で感じた不条理な世の中に復讐していく物語だ。

岩田と新田は、本作が初共演。以前「日本アカデミー賞」の授賞式で顔を合わせていたものの、その際は挨拶程度の会話しかなかったという2人。お互いの印象を聞かれると、岩田は「まっけんは、メディアで見たまんま。明るくて、天真爛漫。今回の撮影を通して、年の違う兄弟みたいな関係性になれたかなと感じています」と、うれしそうに語る。

その言葉に、新田も「(いい印象で)良かったです(笑)」と、思わず笑顔に。そして、「クランクインしたときに『岩ちゃんと呼んでいいですか?』と言って、それから岩ちゃんと呼ばせていただいています」と、自ら踏み込んで仲を深めたことを明かした。

キダとマコト、山田が演じたヨッチは同学年の幼なじみという役柄だが、実年齢は現在、岩田が31歳、新田が24歳、山田が19歳とバラバラ。それでも撮影は違和感がなかったといい、岩田は「初日のカラオケボックスのシーンから和気あいあいとしていましたね。その時に連絡先も交換しました」と。

最年少の山田は、「最初は、年齢も違うので『大丈夫かな。幼く見えないようにしないと』と思っていた」そう。それでも、「お芝居になると、お2人が引っ張ってくださるので、(不安はなく)ヨッチとして楽しみながら演じられました」と、2人の存在に助けられたという。

この話に、司会が「(それだけ年が違うのに)映像ではまったく年齢差が感じられませんでした。すごいですね」と感想をもらすと、佐藤監督も「岩ちゃんすごい!」と絶賛。しかし、「僕は(年齢差を)感じていましたけどね(笑)」と告白して、はにかむ岩田に笑いが起こった。

映画には、「ラスト20分の真実」というキャッチコピーがつけられていることにちなみ、「今年をどう締めくくりたいか。そのラストに向けてどう過ごしたいか」というテーマで新年の抱負を発表することに。

中村の抱負は「ピアノを継続する」。ストイックにトレーニングに励む“アクティブ女子”のイメージがある中村だが、「そっちのイメージはもういいので(笑)、知的なイメージに…」と、イメージチェンジを目論んでいるという。

山田の抱負は「運動好きになる」。運動をしなければと思いつつ、なかなか続かないという山田。そんな山田に対し、岩田は「興味のあるスポーツから始めたらいいんじゃない?」、新田は「目標があったら続けられるんじゃないかな」とアドバイスを送る場面も。“幼なじみ”からのアドバイスに、山田は「なんとか探します!」と宣言していた。

新田の抱負は「笑顔」。「笑顔で今年1年を終えるために、一つ一つの仕事を頑張るということですね」と解説。ラストの岩田の抱負は、「復活」。新型コロナウイルスの感染拡大により、苦しい思いをした2020年。その状況からの復活を願っているそうで、「今、この情勢で『復活』というのは早いかもしれないですけど、2021年が終わるころには、エンタメも映画も復活してもらいたいな」と、抱負に希望を込めた。

会見の終盤には、1月8日(金)に20歳の誕生日を迎える山田を、岩田&新田がドッキリでお祝い。「せーの!お誕生日おめでとう!」という2人のかけ声とともに、フラワーケーキが登場すると、山田は「うれしい!かわいい!」と、はじけるような笑顔を見せる。

実は、「(誕生日の)前日だから何かあるかと期待していたけど、(ステージ裏で)誰も何も言ってくれないなと思って、ちょっと寂しかったんです(笑)」と、“お祝い待ち”していたことを告白。ただし、まさかステージ上でお祝いされるとは思っていなかったようで、「うれしいです!」と大喜び。

そして、岩田から「ハタチって…特別な年にしてもらいたいですね」、新田から「僕も成人して4歳なので、あまり言えることはたくさんはありませんが、失敗を恐れず頑張ってください!」と、エールが送られた。

最新情報は、映画「名も無き世界のエンドロール」公式サイトまで。