初日から7公演を中止していたミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」が開幕。
主催した会社の担当者が壇上で、異例の謝罪を行いました。

2度の公演中止発表、ようやく迎えた開幕

2月12日(月)、開幕を迎えた劇場前に貼られたポスターの前では、写真撮影をする多くの人々の姿が。
開場を待つ列の長さは、90m近くにもなっていました。

このミュージカルは元々、2月6日に初日を迎える予定でした。
しかし、「万全の状態で公演をお届けすることが難しい」という理由から、主催の東宝は開幕の2日前に急きょ、6日・7日・8日の公演中止を発表。
さらに8日には、10日・11日の公演中止も発表し、合計7公演が全て中止となりました。(8日・10日は1日2公演)

東宝は、一部公演の中止について「複雑な演出プラン」に対応するため」としていましたが、実際に公演を見た人からは...

公演を見た人:
「目まぐるしく舞台が移り変わるので、演技する方はすごく大変だろうなと思いました。」
「見たことないような装置とか、大がかりな演出だったと思います。」

主催が改めて謝罪

今回の問題を受け、東宝は開演に先立ち、壇上で改めて謝罪しました。

東宝主催者:
「見通しの甘さ、また不行き届きによりまして、お客様のご信頼にお応えできませんでしたこと、誠に痛恨の極みでございます。」
「この度のような、決してあってはならない事態を再び引き起こさぬように、再発防止を徹底してまいります。」

東宝は、中止となった公演の振り替えは行わず、
チケット代金に加え、手配済みの交通費・宿泊費を負担するとしています。

ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』は、人気漫画『ジョジョの奇妙な冒険』(作者:荒木飛呂彦)シリーズの世界初となる舞台化作品。
19世紀末のイギリスを舞台に、主人公ジョナサン・ジョースター(通称“ジョジョ”)と運命的な出会いを果たすディオ・ブランドーを中心に、〈謎の石仮面〉をめぐる熱き戦いと奇妙な因縁を描いた壮大な物語が舞台化されています。