「複利効果は人類最大の発明」とは、相対性理論でお馴染みのアインシュタインの名言の1つですが、私にとって、人類最悪の発明でお馴染みなのが「既読表示」です。
この機能のお陰で、毎日どこかで恋人たちは喧嘩をし、友人関係に溝ができ、上司と部下のプライベートな時間を台無しにしています。
既読スルーが原因で、未読スルーなる言葉まで登場し、人間の旺盛な猜疑心(さいぎしん)には頭が下がる思いです。
このような状況をスルーすることはできませんので、どなたか「既読表示から国民を守る党」を結成して、今度の衆院選にでも立候補してもらえないでしょうか。
ちなみにこの機能は、災害時の生存確認などに本領を発揮するためのものです。本領発揮の機会が来ないことを祈りながら、例文をスルスル学びましょう。
今週は「既読スルー」を英語でご紹介。
「既読スルーするならするで、ひとこと言って欲しいもんだよね」 そのプロデューサーは、既読スルーの意味をわかっていません。
これを英語で言うと…
“If you’re going to leave me on ‘read’, you could at least let me know first.”
The producer doesn’t know what it means to be ‘left on read.’
Point : leave on read = 既読スルー
「leave」は「そのままにしておく」、「on」は「~の状態で」、「read」はここではレッドと発音し、前にbeingが省略され受身の形になっています。「on read」=「読まれた状態で」。直訳すると「読まれた状態でそのままにする」となります。
ところで、日本語ではよく「スルーする」と言いますが、そのまま英語では使えないので注意が必要。代わりに「無視する=ignore」を使えます。
彼から返事来た? Did you hear from him?
スルーされてる、既読スルー。 He ignored my message, he left me on read.
それではまた次回!
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