與真司郎「僕と同じような苦しみを味わってほしくない」カミングアウトから約2年 ノンフィクションエッセイで“いま”の思いを赤裸々に告白

それまでの人生には大きな葛藤や苦悩がありましたが、逃げることなく向き合い、自問自答を繰り返し、ついに世間にカミングアウトすることを決意。

自分らしく生きることのできる道を自らの手で切り拓こうとする前向きな姿勢は、読む人に勇気や希望を与えるはずです。

「あなたは一人じゃない。LGBTQ+の方々には、胸を張って堂々と生きていってほしい」――カミングアウトの際に與さんが言ったとおり、本書でも「次の世代には、僕と同じような苦しみを味わってほしくない」という與さんの想いを世の中に伝えます。

また、本書は当事者の方々だけに向けたものではなく、どんな人も生きやすい社会を実現するために、與さんの人生はその思いにふれることで、少しでもその理解が深まることを願って制作されたもの。

セクシャルマイノリティの悩みだけではなく、人それぞれ誰にも言えない悩みがあり、そういう人たちを励ましたい、少しでも気持ちをラクにしてもらいたい、そんなメッセージが込められています。

さらに、與さんの現在の魅力をつめ込んだ写真を16ページにわたって掲載。36歳となった今も変わらず若々しくもありますが、年齢を重ねたことにより大人っぽさも倍増。

「メンタルヘルスを支えるのは健康な体から」というポリシーのもとに鍛え上げられた肉体も惜しげもなく披露しています。

ファッションポートレートでは鋭くクールなまなざしを見せ、ソファでリラックスし、海辺では自然の豊かさを存分に感じ、カフェでは無邪気にスイーツを頬張り、與さんのさまざまな表情が満載の1冊です。