田中麗奈さんが、『ザ・ノンフィクション「あなたの願いはなんですか~夢をかなえる処方箋~」』(12月8日14時~/フジテレビ※関東ローカル)の“語り”を担当します。

懐かしい故郷、恋人との思い出の地、最愛の家族と過ごした場所…。諦めていた最期の旅をかなえてくれる、医師たちによる旅行会社・トラベルドクターと、依頼者たちの物語。

収録後、田中さんにインタビュー。映像の感想や、医師・依頼者たちの印象、もし自身がトラベルドクターで旅行をするなら、を聞きました。

主治医からの反対も…“最期の夢”を叶えるトラベルドクター

あなたには人生の終わりに行きたい所はありますか?

人生最期の旅行を実現するために奮闘する医師がいます。トラベルドクター・伊藤玲哉先生(35)。かつては大学病院に勤務していましたが、4年前、医師による旅行会社「トラベルドクター」を立ち上げました。

旅の依頼をしてくるのは、難病や医師から余命を告げられた患者とその家族。病状や体調に合わせた旅の計画を立て、24時間付き添う形で、依頼者が望む「人生最期の旅」をかなえてあげるのです。

トラベルドクター・伊藤玲哉医師(左)と依頼者夫婦

これまでに約200人の願いを実現してきたトラベルドクターの元には、今日も切なる願いを抱えた人からの依頼が舞い込みます。

肺がんを患い「余命宣告」を受けた北海道在住の健一さん(仮名・68)からの依頼は、生まれ故郷である岩手への家族旅行。長い入院生活で、病院のベッドで寝たきり状態の健―さんにとっては、座るだけでも大きな負担です。

それでも、伊藤先生のサポートを受け、親族との再会に笑顔を見せます。そして旅の終わりに、健一さんから50年連れ添った妻へ語られたのは、今まで言えなかった感謝の思いでした。

故郷の海へ旅をした依頼者家族

伊藤先生のもとに新たに舞い込んだのは「末期がんを患い、余命いくばくもない父を生まれ故郷へ連れていってあげたい」という家族からの依頼。病院を離れれば、いつ容体が急変してもおかしくないという状況で、大阪から鹿児島までの旅。

主治医からも強く反対されるなか、伊藤先生の奮闘が始まります。