「警察です、あなたの口座が犯罪に使われています」
そんな電話が突然かかってきたら、どうしますか?
今、警察をかたる特殊詐欺の被害が深刻化しているといいます。2024年11月には、40代の男性が現金約4600万円をだまし取られる被害が発生しました。
『めざまし8』に、「自分にも警察を名乗る不審な電話がかかってきた」と明かしたのは、お笑い芸人TKOの木下隆行さん(52)。
実際に電話を受けたという自宅で、詐欺犯の狡猾な手口とその時の様子を詳細に再現してもらいました。
ビデオ通話で警察手帳も…詐欺電話の一部始終
不審な電話がかかってきたのは、10月23日の午前9時過ぎ。
石川県警を名乗る人物「石川県警ですが、木下さんですか?これから出頭してもらえますか?」
TKO木下さん「出頭?」
突然の出頭要請。その日昼から仕事があった木下さんは、出頭できないと告げますが、すると今度は別の人物が電話口に現れたといいます。
石川県警を名乗る人物「石川県警のソガです。今から石川県警に出頭願えますか」
改めて出頭を断ると、LINEでビデオ通話できないかと提案してきた電話相手。木下さんは不審に思いながらも、過去に自身が起こした問題などが頭をよぎり「次問題を起こしたら…」と恐怖でパニック状態に…。
LINEで通話をつなぐと、画面越しに現れたのは警察官のような姿をした人物。
石川県警を名乗る人物「はじめまして、私 石川県警のソガです」
そう言って警察手帳のようなものを見せてきたといいます。これには、木下さんもすっかり相手を信用してしまいました。
石川県警を名乗る人物「周りに誰もいないか確認するために、カメラを360度回してください」
指示どおりに、周囲に人がいないことを画面越しに見せます。
石川県警を名乗る人物「“ハシモトダイスケ”という男が、数億円の詐欺事件で逮捕され、捜査の中で木下さん名義のキャッシュカードが見つかったんです。身に覚えありますか?」
TKO木下さん「僕本当に分からないです」
石川県警を名乗る人物「あぁ、やっぱそうですか、やられましたね。木下さん、巻き込まれましたね」
数億円の特殊詐欺と聞いてドキッとしたところを、「巻き込まれた」と安心させる緩急のある言い回しに、“自分が詐欺事件に巻き込まれた”と思い込んでしまったといいます。
石川県警を名乗る人物「銀行の口座残高を教えてください」
TKO木下さん(え?口座残高を聞く?)
石川県警を名乗る人物「通帳記入いつされました?」
TKO木下さん「8月になっています」
石川県警を名乗る人物「あぁちょっとそれ厳しいなぁ、きょうの残高教えてもらえます?」
さすがに怪しいと思った木下さんは、新たに通帳に記帳することを渋りますが、すると相手の態度が急変…。
石川県警を名乗る人物「木下さんね、今容疑者にかけられてるわけですよ。木下さんの冤罪をはらすために今警察は動いてます。今一緒になって戦ってます」
その言葉で再び不安になった木下さんは、ビデオ通話をつなげたまま車で銀行に向かい、通帳に記帳。口座残高を伝えると、電話の先の相手の様子がおかしくなったといいます。
石川県警を名乗る人物「木下さんって、テレビ出てる木下さんですか?」
石川県警を名乗る人物「本部長と話したところ、TKOの木下は関係ないという答えが返ってきたので、木下さんは無実です」
一連のやりとりに不信感を持ちつつも、面倒なことから解放された安心感からそのまま通話を切った木下さん。
その日の午後に石川県警に確認したところ、“ソガ”という人物は存在せず、特殊詐欺だということが分かりました。
警察からは、相手が有名人だと分かったことで、詐欺犯が発信されるリスクを恐れ、途中で犯行を切り上げたのではないかと説明されたといいます。
後になって確認すると、最初にかかってきた電話番号がアメリカからのものと判明しました。警察に相談し、現在は木下さんの自宅周辺は警察の警戒パトロール区域となっています。
TKO木下さん: (『めざまし8』 2024年11月19日放送より)
(特殊詐欺に)ひっかかる人おんねや、高齢の人ならしゃーないかくらいの感じだったんですよ。「まさか自分が」っていう思いに勝手になってましたね。やっぱり、「俺に限って」「私に限って」はないという、「あすは我が身」という気持ちでいた方がいいなと思いました。
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