11月3日(日)の『ボクらの時代』は、妻夫木聡さん、池松壮亮さん、映画監督の石井裕也さんが登場します。
11月8日(金)に、池松さん主演、妻夫木さんも出演する映画『本心』が公開予定。石井さんが監督・脚本を務めた本作は、技術が発展し続けた少し未来のデジタル社会を舞台に、亡くなった母親の本心を知ろうとAIでよみがえらせ、やがて思いがけない事実に直面していくヒューマンミステリー。
3人は10年前にも映画『バンクーバーの朝日』でタッグを組み、そろって『ボクらの時代』に登場しました。
<二児の父・妻夫木聡と石井裕也監督が父親トーク「家族ができてから『死』を考えるようになりました」(妻夫木)>
一番いらないと思っているものが、本当は一番ほしい
10年前、石井監督は「池松はこの2、3年が勝負だと思う」と語っていたそうです。
妻夫木:その2、3年を経て、それから7年くらい経ってるけど、今は(池松さんのことを)どう感じているんですか?
池松:もう、(石井監督には)ずっと見られてるから。
石井:たぶんね、池松くんはまだその勝負、続けてます。
妻夫木:ああ、続けてる。
石井:うん。やっぱりね、本人の本心を代弁するとですよ?
池松:怖っ(笑)。交信されてるみたい。
妻夫木:(笑)。
石井:ものすごく、キャーキャー言われたいんですよ。
池松:(驚きの表情)
妻夫木:そうなんだ(笑)。
石井:たぶん、人気が必要なんですよ。
池松:えー、全然考えたことなかったですけど。
石井:ほら!本心だから。
妻夫木:(笑)。
石井監督から、ずっとそう思ってきたはずだと指摘される池松さんは「イージーなところには、絶対にいたくない」という気持ちから「遠回りをよくしてしまうようなところはありますね」と自己分析します。
石井:その、キャーキャーを避けてきてしまっているから。
池松:うーん、そうか。
石井:最初から見向きもせずに、違う道を行って。いろんなものを達成したけど、結局そこを(振り返って)、もう一回戻ろうっていう。
池松:今(笑)!?
妻夫木:ああ、言ってることわかってきた。確かにそうだ。
池松:自分では、極端なものが好きで。自分自身が極端で、この世界にこの2つがあります。ここ(一方)を追い求めて、自分もここしか見てないと思っていても、パッと(逆を)見たら(それが)欲しくなっちゃうんですよ。
石井:うん。
池松:それがその「キャーキャー」なのかどうか…。
石井:これだけ、いろいろ考える人ですから。一番いらないと思っているものが、本当は一番ほしいんだよ。
石井監督の言葉に、声にならない声で「すごい。怖い」と笑う池松さん。そこで妻夫木さんが「ふたを開けてみれば、事務所を辞めたということが、その第一歩だったのかもしれないね」と言うと、池松さんは独立した理由や心境を明かしていきます。
ほかにも、俳優、映画監督として追い求めているもの、家族への思いや子育てについてなど、さまざまな話題で盛り上がります。
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