解説「AMI!よぉぉぉぉーし!!」
実況「オリンピック初代女王は、日本の湯浅亜実!」
パリオリンピックの新競技“ブレイキン”。
初代女王に輝いたのは、“AMI”こと湯浅亜実選手、25歳。
めざまし8が取材したのは、歴史的瞬間を見守ったダンス&ボーカルグループ「DA PUMP」のメンバー、KENZOさん。
日本ダンススポーツ連盟のアンバサダーで、幼少期からAMIさんを知る、ブレイクダンスの大先輩です。
KENZO:
おーイエー!AMI~!行けー!かませー!
KENZOさんが声援を送る中、AMI選手はライバル達を次々と制し、勝ち上がっていきます。
そして、迎えた決勝。
解説「細かい動きもしっかり見せる!エイ!エイ!、うぉ~!うぉ~!」
実況「戦い抜きました!15ラウンド!」
最後まで完成度の高いテクニックをみせたAMI選手。見事、世界の頂点に立ちました。
KENZO:
しゃあああああ!優勝いけたああああ!AMIおめでとう!
――決まった瞬間涙が?
KENZO:
いやぁでも、チームジャパン掲げてここまでみんなで一丸になった結果がこうじゃないかなって。AYUMI選手も健闘しましたし、ダンスやっててよかったなって思います。
圧巻のテクニックでも起きたまさかの波乱…
翌日に行われた男子の準決勝の舞台に登場したのは、日本のエース“SHIGEKIX”こと半井重幸選手22歳。相手はライバルでもあり親友でもある、カナダのフィル・ウィザード選手。
解説「SHIGEKIXとったと思いますよ、いまのラウンド」
解説席も絶賛する圧巻のテクニック。
結果は…
実況「フォル・ウィザードがすべて取っていました」
解説「あ~そうですか・・・シゲちゃんもすっごいよかったですよ今の動き」
惜しくも決勝進出ならず。この判定に、観戦していた多くのファンが衝撃を受けました。
日本ダンススポーツ連盟ブレイクダンス本部の応援団長、ナインティナインの岡村隆史さんは、生出演していたフジテレビの中継の中でこう話します。
ナインティナイン 岡村隆史:
これがブレイキンのジャッジの難しいところというか…。スタジオのジャッジはみんなSHIGEKIXだったんですけど。
ジャッジの判定によると、「多様性」や「独創性」の評価で相手に大きく差をつけられていました。
3位決定戦でも敗れ、4位に終わったSHIGEKIX選手。
最後も笑顔で会場をあとにしますが、試合会場の裏に戻ってくると、下を向いたまましばらく座り込んで動けない様子。
しかし、その直後のインタビューでは…
SHIGEKIX半井重幸選手(22):
みんなの気持ちを、背中が重くなるような背負い方はもちろんしてなかったんですけど、みなさんの本当にサポートのおかげで、やれてこられてる部分は、きれいごとなしに本当あると思うので。この経験を先にしっかりつなげていきたいなと思ってます。
笑顔で取材を受ける姿に賛辞を送ったのは、ナイナイ岡村さんと同様、日本のブレイクダンスを盛り上げてきたガレッジセール・ゴリさん。
ガレッジセール ゴリ:
惜しくもメダルならずでしたが、その後のインタビューも感情をコントロールし、冷静に受け答えする22歳を前に、明るい未来しか感じませんでした。ブレイキン最高!!
DA PUMP語る初代女王に輝いたAMI選手の強さ
MC谷原章介:
AMIさんの金メダルおめでとうございます。
KENZO:
最高でしたね!僕も生で見てたんですけど、日本のダンスシーンというか世界のダンスシーン、夢のようなオリンピックというステージで、歴史に名を刻んでくれたなというふうに思いますね。
MC谷原章介:
ISSAさんいかがですか?日本のBガールのパフォーマンスは。
ISSA:
そうですね、AMIちゃんもそうですけど、AYUMIちゃんとかシゲキとかヒロトも会ったんですけど、壮行会があったので、そのときに僕一言言ったのは、「やることはやったはずだから、あとはもう楽しんできて」って言ったら、みんないい顔してたので、実際行って悔しい思いしてるかもしれないですけど、楽しくやってくれたとは思いますね。
堀池亮介アナウンサー:
AMI選手が見事初代女王に輝いたブレイキンですけれども、今大会が初採用の新競技だったということで、いまひとつルールが分からなかったという方も多いと思います。
まずは、採点方法からおさらいしていきたいと思います。
<ブレイキン採点方法>
・1対1で交合に踊り合う3ラウンド制
・評価方法は、9人のジャッジが採点しラウンドごとに多数決で評価、獲得ラウンドの多い方が勝利
評価の基準となるのが5つの項目です。
1.音楽との融合性を評価するミュージカリティー
2.スタイルの多様性を評価するボキャブラリー
3.独自性や創造性を評価するオリジナリティー
4.技の完成度や難易度、スキルの高さを評価するテクニック
5.動きの完遂度、パフォーマンスの完成度を評価するエグゼキューション
MC谷原章介:
5つの評価基準の中で、KENZOさんがご覧になってAMIさんはどこが優れていたと思いますか?
KENZO:
AMI選手ってトータル的にも素晴らしい選手なんですよ。だからブレイキン版の大谷翔平選手と考えていただいてもいいくらいで。
特に、今回のパリではDJが即興で音楽を流すんですよ。で、その音楽が、ダンスクラシックっていうスタイルで、いわゆるブレイキンのアンセムソングが多く流れていたんで、音楽に乗って、このように多様性のある、瞬時に判断して、いろんなムーブを繰り出せる。これがもう経験値の差だったりとか、ボキャブラリーの差も生みますし、圧倒的な勝利を生んだんだと思います。
MC谷原章介:
ISSAさん、AMIさんが即興で踊ってるパフォーマンスいかがですか?
ISSA:
やっぱりKENZOが言ってたみたいに、音楽をたくさん知らないとここまで、その場で対応というのが難しいので、相当音も聞き込んでますし、あと見てても分かるんですけど、似たブームが少ないというか、いろんなバリエーションで自分が動けるレパートリーを持ってるので、それがやっぱり決め手だったんじゃないかと思いますね。
(『めざまし8』 2024年8月12日放送より)
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