<コラム>月9ドラマ『366日』最終話
もう終わりも終わり、もうすでに明日香(広瀬アリス)と遥斗(眞栄田郷敦)は最終回キッス♡しちゃってる…ラブストーリーではド定番の、最終回でのラストキッス♡かましちゃってる♡(かます言うな)、しかも、あの第1話ラストと同ポジの、視聴者全員お待ちかね&発狂必至の、ロマンティックキッス♡かましちゃってる♡♡(かます言うな…2回目)もんだから、もう、あとは、ラストスパート!!!
主人公カップル以外の登場人物たちに、何かしらの オチを、つけていきまーす!(言い方)という、ドラマ最終回あるあるの、そんな“ラストスパート”において、今回のような恋愛ドラマの場合でいったら、主軸の二人以外にオチをつけるんだったら、例えば中盤に別れてしまったカップルは元サヤに収まってもいいし、ずっと一人だった人物は意外な人物と結ばれてハートウォーミングな場合だってあるし、なんなら全然一回も登場しなかった誰かと結ばれてキャッチーにして見せるってのも手だし、そういういろんなパターンが考えられるわけです。
だけどとにかく、いずれにしても、恋愛ドラマってもんは、恋愛ドラマの最終回ってもんは、登場人物全員の、誰かと誰かの矢印が、向き合って♡終わるのが定石!!そうでなくっちゃいけない!!いけないの!!いけ!!ないの!!!ねぇ!?(誰に!?)って、いう、気持ちの高ぶりが、最高潮に達していた、超終盤も超終盤。
まさか、“元サヤ”どころの話ではなく「おっ」「じゃあ」で終わる、そんなラスト、今までなかったでしょう!?快挙!!
そう!!その高ぶりが、和樹(綱啓永)へと全力に向けられていた、もう残り尺(尺言うな)、ほぼねぇじゃねぇかよ!和樹の、ラストエピソード、ほぼ、ねぇじゃねぇかよ!描く気あんのか!?和樹の、ラストエピソード、描く気あんのか??おらぁぁぁ!?(激怒)だった(悪態つき過ぎ)、午後9時49分(たぶん)!!
――小鳥さえずる公園
――写真を撮る和樹
――そこに、ジョギング中の元カノ・芽美(高田里穂)とすれ違う…。
芽美「(立ち止まり、和樹の全身を見渡す)」
和樹「(小声で)おっ」
芽美「(微笑んで)じゃ!(走り去る)」
潔(いさぎよ)――――――――――――――――――!!!!!
和樹が「おっ」で、芽美が「じゃ!」って、
潔――――――――――――――――――!!!!!
つい、勢いで2回繰り返してもうた!
もう、なんという潔さ!潔さ界のトップオブトップ(意味不明)!もう、なんて、表現したらよいのでしょう?僕のドラマ人生史上初です!!ドラマ見ながら、
「潔―――――――――――――――――――――――!!!!!」って、ツッコんでしまったのは、僕のドラマ史上初です!!快挙!!(いよいよ意味わからん)。
だってさ、もうさ、前回の時点で、明日香に勝ち目ゼロだった和樹なわけじゃないですか(言い方ひどすぎ)?
で、その、和樹のラストエピソードつったら、当然、元カノ芽美との“何かしら”が自然で、そう予想するのはまったく不思議ではなかったと思うんです。で、で、その、芽美との“何かしら”っていうのは、普通に考えて“元サヤに収まる”のパターンなわけじゃないですか。
うん、いくら僕だって、ドラマを穿(うが)った見方をしがちな僕、とはいったって、さすがに、あの亘さん(岩永丞威)…あの、亘さん…前回、とてつもなく素敵で微笑ましいプロポーズを経て、今回の最終回では『366日』という作品の、全11話の、自然な振り返りができたのとともに、何より、遥斗の記憶と思い出の変遷をたどり、ラストの、“あの結論”へと導いていくための、美しいストーリーラインを作ってくれた、あの結婚式の主役である、莉子ちゃん(長濱ねる)と智也(坂東龍汰)の、その莉子ちゃんの、元カレである、あの“亘さん”(説明が異常過ぎる)に、今さらワンチャンはない…っていうのは当然わかっている(もし亘さん出てきたら、サスペンスになっちゃうしね…。怖いよね…。けど、そんなワンチャンストーリーも、嫌いじゃない!)。
だけど、和樹にとっての元カノ・芽美は、あのときあっさり別れてしまった経緯があるとはいえ、芽美は、亘さんと違って、人として、何の落ち度もないわけだから(当然)、ドラマ的なワンチャンは、何かしら、残っている。
残っていて当然なわけだけど、それが、まさか、“元サヤ”どころの話ではなく、「おっ」「じゃあ」とか、
潔―――――――――――――――――――――――!!!!!!!!!(しつこい)
だって、いくらラストスパートの、主人公ではないキャラクターの、ラストエピソードとはいえ、「おっ」「じゃあ」で、終わる、そんなドラマ、ある!?見たコト、ある?!幾多の恋愛ドラマを紡いできた月9ですらも、さすがに、「おっ」「じゃあ」で終わる、そんなラスト、今までなかったでしょう!?快挙!!(もういい)
だけどだけど、そこには、その「おっ」「じゃあ」には、それだけかい!というのではなく、早!でもなく、「おっ」「じゃあ」の中にも、ほのかな“爽やかさ”が残っている…つまり、結局、潔(いさぎよ)!!!っていう言葉しか出ない!この、素晴らしさよ!!!(意味わからん)
削ぎ落して、削ぎ落として、削ぎ落しまくったその先に待ち受けていた、爽やかさという名の、潔さ!!!さすが、さすがすぎる!!!さすがすぎます!!!先生!!!!(おそらく脚本の清水先生に向けて)
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