海宝直人 不器用な周作だけど「人間くささが魅力的」
演じる役柄について、昆さんは「すずさんは不器用だけど、温かくて可愛らしい人という印象です。劇中、『お前は普通の人じゃ』と言われる場面があるんですけど、その“普通”は稽古で見つけたい」。
さらに「出演が決まったときは素直にうれしかったのと同時に、日本人役をあまりやったことがないので(笑)、意外なうれしさがありました。日本の歴史を日本人の感性で作れることが楽しみ」とコメント。
大原さんは「すずさんはどんな困難があっても、元気に前を向いていて、とてもチャーミングな女の子。脚本を読んだときや、音楽を聴かせていただいたときに涙が止まらなくて、台本の文字が見えなくなるぐらい泣いてしまいました」。
海宝さんは「周作はすごく真面目で愚直な男ですけど、生きることに不器用なところがあって、その人間くささが魅力的。それをミュージカル版では生身の人間が演じるので、その生々しさが舞台上でどんなふうに立ち上がっていくのか楽しみです」。
村井さんは「周作を演じるにあたっていろいろ調べたのですが、原作を読むと周作って少しとぼけているといいますか、まわりから『暗い』と言われるようなキャラクター。本人もそれを気にしている部分がありますが、すごく愛らしくて憎めない」と紹介。
さらに「この錚々たるメンバーは、皆さんドレスなどがお似合いな雰囲気じゃないですか」と共演陣へ視線を向け、「僕はスーツやタキシードが絶対に似合わないんですけど、このメンバーの中で和服だったらイケると思って。この作品でよかったなと思いました」と笑顔で語りました。
平野さんは「私が演じるリンという役は、すずが初めて感じるような感情を芽生えさせるきっかけになり、(すずの)新しい世界が広がっていく要素を与える役だと思っています。お芝居や歌を通して、どういうエッセンスを作品に与えていけるかを考えながら演じていきたい」。
桜井さんは「リンは貧しい家庭で育ち、そんな事情から売られていってと苦しい過去をもつなかで『生きたい』という気持ちもあるし、どこか諦めてしまっている部分もある。リンがどんな気持ちを抱えて、この先の未来に何を思ってどうしていきたいかという感情と、これから稽古で向き合っていきたい」。
音月さんは「径子さんは当時では珍しい恋愛結婚で、家庭的なすずさんとは180度違う、不器用で家事もできない型破りな女性。女性の強さや、その当時を生き抜いてきた人たちの熱い血みたいなものをまとめたような役柄なので、演じるのが楽しみ」と、それぞれ印象や演じるうえでの思いを明かしました。
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