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2021年06月21日 |

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芳根京子「これ以上のことを求められても無理」映画「Arc アーク」で不老不死を演じ、魅せた新境地

映画「Arc アーク」6月25日(金)全国公開

めざましmedia編集部

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6月25日(金)より公開される映画「Arc アーク」。人類で初めて永遠の命を得て、30歳の肉体のまま100歳以上まで生き続ける主人公・リナ(芳根京子)の人生とその周囲の人生を描く。

映画「蜜蜂と遠雷」(2019年)、「愚行録」(2017年)で監督を務めた石川慶が、スタイリッシュながらも温かみのある映像で丁寧に物語を紡ぎ、寺島しのぶ、岡田将生、風吹ジュン、小林薫らの実力派俳優が物語に重厚感を与えている。

リナという難役を演じるにあたり「ひとりじゃないと思えた」と語る芳根と、芳根の才能を評して「底知れなさを感じる」と語る石川監督に、本作に込めた思い、撮影秘話、そして映画のテーマにちなんだ「質問カード」を引き合ってもらいトークを繰り広げてもらった。

「その瞬間を生きることに専念した」(芳根)

――17歳から100歳以上までを生きるリナを演じた感想は?

芳根:絶対にありえないことができてうれしかったです。声のお仕事では、5歳くらいの男の子の役をやったことがあったのですが、そのときに思った「ありえない」が覆った感じがしました。すごく想像力を広げることができて、自分の人生に違う角度の考え方が生まれ、感じ方がすごく豊かになったと思っています。

――当初、この難役を引き受けることを即答できなかったそうですが、最終的に引き受けるに至った経緯は?

芳根:石川さんが一緒に戦ってくれる、石川さんとだったら戦いたいっていう気持ちが、ピョコ!って芽生えたんです。これは決してひとりの芽ではなくて、石川さんとスタッフの皆さんと一緒に育てる芽だなと思いました。“ひとりじゃない”と思えたことがすごく大きかったです。

石川監督:この話を邦画でやるということ、設定も含めて、いろいろなことが全部未知の領域でした。自分も「こっちに来れば安心ですよ」みたいな演出ができない、それでも怒らずに一緒に歩いてくれる人を考えたら、前にドラマでご一緒した芳根さんが思い浮かびました。

今の芳根さんが17歳、19歳、30歳、90歳…と、歳を重ねていく姿を見たい。僕だけではなくて衣裳、ヘアメイク、美術、スタッフの皆で一緒に前に進んでいくような映画がつくれたらうれしいなと思いました。そういう未来が見えたのが、芳根さんだったっていうのが大きかったです。

芳根:良かった、怒らないでいて(笑)。

――リナはストップエイジングによる“不老不死”の施術を受けた世界初の女性という設定ですが、若い身体のままいくつもの年代を演じられました。演じるときに注意した点はありますか?

芳根:その瞬間その瞬間を生きる、ということに専念して演じていました。外見は変わらないけれど、髪型やアイメイク、衣裳によって「今は10代のリナ、今は30代のリナ、今は90代のリナ」みたいなスイッチを自分で無意識に入れていた気がします。

――ほぼ年齢順に撮影したという撮り方も影響したのでしょうか。

芳根:あったと思います、とにかく10代のリナはがむしゃらに生きる、そうしたら30代のリナも自然に見えてくるかなと思って。撮影が10代から始まったときは、まだ30歳のリナが全然自分の中に生まれていないままだったので、徐々にヒントを見つけていって、という感じでした。

冒頭で10代のリナが見せるダンスシーンも、「これ以上のことを今から求められても無理です!」と思いながら、今できる全てをあそこに置いていきました。

石川監督:芳根さんには「プラスティネーション(※)」のシーンでもダンスをしてもらいました。まず体を動かしながら考えてみるっていうのがすごくプラスに働きました。「90歳のリナってどういう感じなんだろうね?」って座って話していたら出てこなかったような答えが出た気がします。

※プラスティネーション:遺体を美しい姿のまま永久に保存する技術

「手の届かないところに行かないでほしい(笑)」(石川監督)

芳根京子「これ以上のことを求められても無理」映画「Arc アーク」で不老不死を演じ、魅せた新境地_bodies

――芳根さんから見た石川監督作品の魅力、監督から見た芳根さんの魅力は?

芳根:これまで、作品によっては孤独に感じる瞬間や、自分が戦わないといけないんだと思う瞬間が結構あったのですが、「Arc アーク」の現場では、ひとりだと思う瞬間がなかったんです。チームの皆さんもすごく温かくて、優しくて包まれている感じがすごく作品にも表れています。

石川監督作品って心に「ふわぁー!」って込み上げて来る感じがするんです。私は石川さんの作る世界が大好きなので、とにかく居心地の良い、心地よい現場でした。でもそれは、石川さんの人柄があって、皆さんが石川さんの事を信頼しているからこその空気なんだと思います。今でも「Arc アーク」の現場が恋しくなるときがいっぱいあります。

石川監督:スタッフの皆が芳根さんのことを大好きなんですよね。女優としては僕なんかが言わなくても、もう本当にすごいなと思っていて。冒頭のダンスシーンを、バシッと決めてくれたのは、この映画にとってはすごく大事なことでした。個人的には、あんまり手の届かない所に行かないようにして欲しいなと思っています(笑)。

――撮影で印象的だったエピソードは?

芳根:小豆島のロケでは、めちゃくちゃうどんを食べました。撮影前の2時間くらいで、うどん屋さんを3、4店舗回って、最後のお店では「苦しい」とか言いながら食べていました(笑)。

石川監督:あと、ハル(リナの娘・鈴木咲)が眠るシーンで寝てくれなかったとかね。

芳根:「1回だけ寝てみよっか」とか説得しても、ハルが「眠れないもん!目をつむると怖い」と言うから、「じゃあ、リナが寝ちゃおう~!」とか言って(笑)。なんだこりゃ、と思っていました。

石川監督:その間に「ごめんなさい、芳根さんちょっと(その場に)置いていくんで」って、違うシーン撮りに行って(笑)。

芳根:「ハルを寝かせといて下さい。メロス(ペットの亀)撮ってきます」みたいな(笑)。

――「Arc アーク」はSF小説を原作とし、不老不死やプラスティネーションというワードもあり、ファンタジー作品としての側面と、人間の生き方を問う普遍的な物語としての側面もあります。観客にはどういう風に見てほしいですか?

芳根:100人観たら100通りの色がある、観た人によって色がまったく違って見える作品だと思います。「プラスティネーション」ということに関しても、故人の遺体をそのまま残すということに反対の人もいれば賛成の人もいる。それは年齢だけではなく、その人の価値観や産まれ育った環境にもよると思うんです。

映画というものは観て下さった方がいて完成する物だと思うので、自分としてはちょっと怖さもあるのに、一方で公開をワクワクして待っていて、前のめりに観た人の感想を聞きたい気持ちがあります。不思議だなと思っています。

石川監督:「こう見て下さい」という作品ではなく、SF作品ではあるんですけれど、SFだからといって敬遠しないで欲しいなと思っています。是非、劇場で見ていただきたいです。

芳根京子・石川慶監督に質問!100歳の自分は?お互いをひとことで言うと?

芳根京子「これ以上のことを求められても無理」映画「Arc アーク」で不老不死を演じ、魅せた新境地_bodies

ここからは、お互いに質問カードを引いてもらい、トークを繰り広げてもらった。

<100歳の自分は、どんな自分だと思いますか?>

石川監督:生きていたらいいなとは思うんですけれど、100歳まで生きられるのかな、身体の調子が悪くなりそう(笑)。でも、100歳まで映画を撮っていたいですね。100歳で映画を撮っているというのは夢ではあります。

芳根:今、24歳なので、76年後…どんな世界になっているんですかね。下手したら本当にプラスティネーション的な物があってもおかしくないですよね。もし、お芝居を100歳でもやっていたらすごいなと思いますけれど、身体のことを考えると、休んでいて欲しいなと思います。

石川監督:そうだよね(笑)。

芳根:自分が住みたい場所に、住みたい人と良い時間を過ごせていたらいいなって。もういいよ、何も頑張らなくてって思います。

石川監督:そういう引退願望みたいなものはある?小豆島みたいな所でゆっくりしたいな、とか。

芳根:ちょっと都心から離れたいなとは思いますよね。母の実家が北海道なんですけれど、私自身は東京出身なので、地方への憧れみたいなものはやっぱりあります。ちょっと離れた所とかに住みたいです、千葉あたりとか。

<お互いを一言で表現すると?>

芳根:私にとって石川さんは、「頭の中を見たい人ナンバーワン」です。「Arc アーク」を映像化するなんて普通の人にはできないと思うんです。でも撮影に入る前にすでに石川さんの中では「Arc アーク」の世界ができていて、「石川さんの頭の中って、どうなっているんだろう?」って、すごく不思議に思っていました。

石川監督:だいたい、ばれている気はするけど(笑)。僕は逆に、芳根さんの底知れなさ、みたいな物を覗いてみたい。芳根さんはポテンシャルが半端なくて、言ってみるとできるから、なんでもできるんだろうなって思っています。芳根さんがこれから、どうやって歳を重ねていくんだろうみたいな事とかも全部ひっくるめて、「ポテンシャルを覗いてみたい人」。これに尽きますね。

「Arc アーク」あらすじ

舞台はそう遠くない未来。

17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れて放浪生活を送っていたリナ(芳根京子)は、19歳で師となるエマ(寺島しのぶ)と出会い、彼女の下で<ボディワークス>を作るという仕事に就く。

それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音(岡田将生)はこの技術を発展させ、遂にストップエイジングによる「不老不死」を完成させる。

リナはその施術を受けた世界初の女性となり、30歳の身体のまま永遠の人生を生きていくことになるが…。

最新情報は「Arc アーク」公式サイトまで。

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