「まだ成長しようとしている」吉永小百合の女優魂に監督が驚嘆！

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4月14日（水）、映画「いのちの停車場」の完成披露試写会が行われ、吉永小百合、松坂桃李、広瀬すず、南野陽子、小池栄子、みなみらんぼう、泉谷しげる、中山忍 、石田ゆり子、田中泯、西田敏行、成島出監督が登壇した。

本作は、「在宅医療」に携わる医師、患者、その家族を通して“いのち”に正面から向き合い、生きる力を照らしだす、感動のヒューマン医療ドラマとなっている。

客席を見渡しながら吉永は、「みんなの力で作った『いのちの停車場』、今日完成披露試写会をすることができました。本当にうれしゅうございます、ありがとうございます」と笑顔を見せた。

映画出演122本目にして初の医師役に挑戦するという吉永が、成島監督から「映画の中で医師として成長していけばいい」とアドバイスをもらったと語ると、成島監督は「吉永小百合がまだ成長しようとしている。映画に対してものすごい努力している」と驚いたと明かした。

監督から「吉永さんは“月”、君たち2人は“太陽”のような存在でいてほしい」と言われていたという松坂と広瀬。松坂は「そうなれるように努めました」とまっすぐな目でコメントし、広瀬は「自分の過去を語るシーンがあるのですが、監督といろいろなことをご指導いただきながらお芝居をしました」と振り返った。

吉永が演じる白石咲和子が在宅医として勤務する「まほろば診療所」で働く“太陽”のような若い2人に、「このキャスティングができて本当に幸せ」と成島監督は満足そうな表情を浮かべた。

「まほろば診療所」の院長を演じる西田は、「吉永さんが私の妻、桃李くんが長男で、すずちゃんが長女、という気持ちを勝手に持っていました。だから僕は“お父さん”ですね」と、ファミリー感を抱いていたと告白。「じいじと呼ばれたい気持ちはあるけれど、まだお父さんでいたい」と答えて笑いを誘っていた。

撮影の裏話を聞かれたみなみは、歌うシーンがあるので何を歌うのかと思っていたら、急に監督から「1曲作ってください」と依頼され驚いたと語り、一晩で曲を作り、翌日に本番で歌ったと明かした。

「すごいことやらせるな」と驚いたものの、西田が一緒になって歌ってくれたことにより、「二重奏になった」と顔をほころばせた。

吉永演じる咲和子の友人である女流棋士を演じた石田は、吉永と一緒に写メを撮るシーンで、「10代のころから吉永小百合さんに憧れて、こういう日が私の人生にくるなんて！」と演じながら感動していたと興奮気味にコメント。

イベントの最後に吉永は、「この素晴らしい俳優さんたちとセッションのような現場で撮影ができました。ただ、撮影が終わって悲しい出来事がありました、製作総指揮の岡田会長（裕介）が亡くなったことです。とても温かいご援助をいただき感謝しています」と目を潤ませながら伝え、「この映画をたくさんの方に観ていただきたい」と締め括った。

映画「いのちの停車場」の最新情報は公式サイトまで。

Ⓒ2021「いのちの停車場」製作委員会
配給：東映