エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season3の第3弾として、Snow Man特集されている。
1月8日(金)の放送は、Episode3 ~With new colors~。
ジャニーズ内でもトップクラスのダンススキルを武器に活動するSnow Man。目指す場所を聞かれ、リーダーの岩本照は、「まだ誰も行ったことない場所。(さまざまなことを)超越した位置が、俺が目指す場所になるかな」と語る。
Snow Manは、その岩本と、深澤辰哉、渡辺翔太、阿部亮平、宮舘涼太、佐久間大介の6人体制で2012年に結成。そこに2019年1月、ラウール、向井康二、目黒蓮が新たに加入し、ジャニーズJr.としての活動後、2020年1月にCDデビューを果たした。
番組では、新加入しグループの個性を広げたラウール、向井、目黒の活動を追っていた。
向井にとってカメラは、メンバーとのコミュニケーション
2020年10月。子どもの頃からカメラを趣味としている向井が、プロのカメラマンから技術を学ぶ、雑誌連載の撮影が行われていた。この日の先生は、ユーモラスな場面設定で写真を撮る浅田政志さん。事件現場の設定で撮影をし、「もう少し人の存在感が出たほうがいい」という浅田さんのアドバイスを受けて、微調整した向井は「いい!」と自信の表情を見せた。
12歳で関西ジャニーズJr.入りし、笑いを武器に活動を続けてきた向井。しかし、20代半ばを迎えてもCDデビューの機会は訪れず、2019年1月に上京し、Snow Manに加入。最初はメンバーの動きについていくのもやっとだったが、オリジナルメンバーの温かい支えもあり、ダンススキルが上達していった。
やがて向井は、支えてくれたメンバーにカメラを向けるように。普段から、ポートレートを撮影するのに適した望遠レンズを持ち歩いており、メンバーの写真を撮る理由を「僕、シャイボーイなんで、写真を1個挟んで、カメラを通して相手のことを知れる」と話す。
また、「メンバーの素の感じを(SNSに)載せると、メンバーが喜んでくれる。ファンのみんなも喜んでくれるので、僕のやる気のモチベーションにもつながる」といい、向井のカメラには、メンバーの飾らない表情が数多く収められていた。
向井だからこそ撮れるメンバーの自然体な表情が公開されると、SNSは「康二の写真って、本当に素敵」「康二にしか撮れない表情、絶対あるよね」「メンバーへの愛がこもってるのが伝わってくる写真だ」「もう、写真集だそうよ!」と盛り上がりを見せた。
背中を押してくれた、かつての仲間のために全力を尽くす目黒
向井と同時期にグループに加入した目黒は、ダンスだけではなくアクロバットも積極的に練習。任された仕事にとことん向き合うその姿勢の裏には、ある仲間たちへの思いがあった。
13歳でジャニーズ事務所に入った目黒は、6年ほどの下積みを経て、「宇宙Six」というジャニーズJr.内ユニットのメンバーとなり、デビューを目指していた。しかし、2019年1月にSnow Manへの加入が決定。一時期は、多忙ながら掛け持ちで活動をしていたが、のちにSnow Manに専念することになる。
当時、宇宙Sixのメンバーに、「Snow Man一本に絞る」と伝えた時のことを、目黒は「複雑な気持ちもありましたけど、宇宙Sixのメンバーもみんな理解してくれて。すごく背中を押してくれて。『お前ならできるし、素質あるから絶対いけると思っていたよ』みたいな、信じられないくらいあったかい言葉をかけてくれた」と、振り返る。
また、「ジャニーズJr.って確定なものがないじゃないですか。だから、各々がその人生をかけてやっている。それを宇宙Sixのメンバーもわかってくれていた」と、同じ境遇にいるからこそ理解してもらえていたという。
そして、「『お前の人生もあるし』と、そこまで考えて(自分の脱退を)決断してくれたのかな。じゃあ、僕も自分の人生を、押し出してくれた人たちのためにも、自分が楽しいと思える人生にしようと思って(活動している)」と、真剣に語ったあとには、「恥ずい、恥ずい」と照れ笑いを見せた。
その目黒に、大きなチャンスが訪れる。1月3日(日)、4日(月)の二夜連続で放送された、スペシャルドラマ『教場Ⅱ』へ出演することになったのだ。主人公の冷徹無比な警察学校教官役を演じるのは、事務所の大先輩である木村拓哉。目黒はその生徒役を演じる。
現場には緊迫感が漂い、撮影の合間に和やかな空気が流れる場面もあるが、目黒は背筋を伸ばしたまま表情を崩さない。先輩からの声がけにようやく、わずかな笑みを見せた。
撮影後、心境を聞くと、「木村さんと共演できるって、一生に1回あるかないかぐらいだと僕は思っていて。カメラが回っている時も回ってない時も、とにかくずっと(木村を)見てようと思って。あの現場の緊張感の中で、自分はどこまでできるのか」と、大先輩の現場での立ち居振る舞いを自分のものにしようとしていたそう。
そして、カット後も表情を崩さなかったことに密着スタッフが触れると、「もう現場に入ったらずっと警察学校の生徒でいようと思って。だから今、背中バッキバキですね」と、くしゃっとした笑顔で語った。
過去に所属していたグループへの思いを語る目黒の姿に、SNSには「今聞くと泣ける」「宇宙Sixみんな優しいな、涙腺崩壊」「今のめめ(目黒)があるのは宇宙Sixのおかげ。宇宙Sixのみんなも報われてほしい」と涙のコメントが。また、緊張感ある『教場Ⅱ』の現場で見せた笑顔に「しゃべると目黒蓮でかわいかった~」「インタビューでは目黒蓮に戻っていてホッとした」というコメントも多数見られた。
「セコイ」を「必死で頑張る」で埋めるラウール
グループ最年少で現役高校生のラウールは、「東京ガールズコレクション」のステージでキレのある圧巻のダンスを披露。振りはすべてアドリブで、表現者としての力を見せつけた。海外のブランドからもモデルとして注目を集めるラウールは、今年夏、主演映画が公開されることも決まっている。
ラウールは、自らが置かれた状況を「めっちゃ運がいい。死ぬ直前に『めっちゃ運がよかったな』ってたぶん思うと思う」と話す。運がいいことはまったくマイナスには考えておらず、「ジャニーズには入れたこと、Snow Manにも入れたっていう過程があることを、自分が一番忘れちゃいけないなと思っていて」と明かした。
そして、「自分たちよりすごいグループとか、すごい歌手は、世界を見たらいくらでもいるから、この先がエンタメの面白いところで。なんか起きないかな、という一心でいます。(その考えが)セコイですよね。その“セコイ”を何で埋めるかって言ったら、必死で頑張るっていう。って言っているだけのやつ、めっちゃキモいんで、俺頑張りますけど」と、高い志を高校生らしい表現で語った。
最年少ながら熱い思いを持つラウールの言葉に、SNS上では「ラウは本当に世界に誇れる人材だよ」「ラウって17歳なこと忘れるよね。考え方が大人すぎる」「ラウは美しい強さを持ってる」「一生懸命やるって、それがどれだけすごいことか…」と、ファンも感激した様子だった。
次回、1月15日(金)の放送は、1度はコロナ禍で中止となったデビューコンサートに挑むSnow Manに密着。佐久間がリハーサルで足をケガし…。そして9人は、2021年の年明けまで駆け抜けていく。