「スノーピーク」社長・山井梨沙が自身に課す“セブンルール”「判断力はキャンプで培われた」
12月22日(火)放送『セブンルール』
視聴者が“今最も見たい女性”に密着し、自身が課す“7つのルール=こだわり”を手がかりに、その女性の強さ、弱さ、美しさ、人生観を映し出すドキュメントバラエティ『7RULES(セブンルール)』。
12月22日(火)放送回は「2020年ブレイクSP」と題し、アウトドアメーカー「スノーピーク」の3代目社長の山井梨沙に密着。新型コロナウイルスの影響で「おうちキャンプ」や「べランピング(※)」という言葉が普及し、急速にキャンプ熱の高まった2020年。この空前のキャンプブームを牽引するのが「スノーピーク」だ。
※ベランダでキャンプをすること。
入社後アパレル事業を立ち上げると、その業績を評価され、今年3月、32歳の若さで、父から引き継ぎ社長に就任。東証一部上場企業の中では飛び抜けて若い社長の誕生に、世間は大炎上した。
「認めさせてやろうとか、そこの気持ちは人一倍強い」と話す山井。キャンプで培った行動力と野生の感覚で会社の未来を担う、彼女のセブンルールとは。
ルール①:初めての仕事相手とは焚き火を囲む
ある日彼女が向かったのは、島根県の隠岐諸島。スノーピークで仕事を始めてから、フィールドワーク(現地視察)は欠かさない。行った先で人に会い、そこから何かを見つけ出し、次に繋げるための旅だと、彼女は言う。
スノーピークでは、アウトドア商品の販売のほか、全国各地でグランピング施設などの監修も行う。彼女は社長に就任してからも、自らの足で自然豊かな土地を訪れている。
自然発生した壮大な岩場を目にし、「地球で生きてんだなって感じしますよね 。こういう所に来て、『この感動を他の人とも共有したい』みたいなところから次のアクションが生まれてくる気がします」と話す彼女。
そして、夕方会いに行ったのは、島にあるホテルの支配人。自然と共存するスタイルを目指し改築中だというホテルを見て、「そこのスペースとかでグランピングできたらいいな」と、提案。
すると従業員も「安全安心な客室はあるけれども、できるだけ外に出て欲しい。何を提案できるか、用意できるかっていうのはすごい大事だと思っている」と、自らの考えを明かした。こうした出会いが、商談につながっている。
そしてその夜、彼女は宿に到着すると、駐車場を借りて焚き火を始めた。そこには、夕方に打ち合わせをしたホテルの支配人の姿も。 火を囲み、島の人たちと会話を楽しむ彼女は、「焚き火を通すと、鎧が取れて自分の人間性が周りの人たちに伝わっていく」と話す。
「1人の人間でありたい。やっぱり“スノーピークの社長さんの娘さん”みたいに見られるのもすごい嫌でしたし。焚き火を囲んで、人となりが見えて『じゃあやりましょう』みたいな。やっぱり違ったかなっていうこともあるし」と語る。
彼女は、肩書きで仕事をしない。
ルール②:毎朝、出勤途中に神社を通る
幼い頃から2代目社長の父に連れられ、毎週末キャンプをしていた彼女。社長業に欠かせない人付き合いや判断力のベースには、キャンプで培った経験があるという。「自然の摂理みたいなことだったり、人との関わり、私はほとんどキャンプで学んだなと思っていて。自然の環境で何が起こるかわからない状況だからこそ、協力して何かをやったり」と振り返る。
新潟に本社を構えるスノーピークだが、渋谷区の東京オフィスで仕事をすることも。東京のど真ん中で働く中で、毎朝、欠かさないのが、出勤途中に神社を通ること。「朝の胸騒ぎというか、そういうのが1回落ち着いて、気を新たに会社に行く」と話した。
ルール③:服を作る時は「生地」から決める
新潟県で、スノーピーク・創業者一族の長女として生まれ育った彼女。県内でも一番校則が厳しい女子校に入学した。高校時は「見た目だけで判断されて、人格否定までされて。めちゃくちゃグレた」という。
そんな中でも夢中になっていたのが、服を作ること。高校卒業後、服飾系の大学で学んだあと、デザインと機能性を両立したファッションを作りたいと、スノーピークに一般の採用試験を受けて入社。
2代目社長で、現会長を務める父・太さんは、「『人生とか生活とかを支援する洋服を作りたい』と。『やりたいんならやれば?』って(言った)」と笑って振り返る。
実は、過去2度の失敗を経験しているアパレル部門。2014年に彼女が再び事業を立ち上げるが、周囲からは「絶対アパレル事業はこける」「アウトドアメーカーのアパレルなんてファッションになんないでしょ」という声があったそう。
「すごい悔しい思いをして、『今に見てろ』」、そうした思いに突き動かされるように彼女が作り上げたのは、アウトドアの機能性と街でも着られるデザインを兼ね備えたファッション。
中でも定番商品「TAKIBI Vest」は、生地に難熱性の素材を使用し、豊富なポケットを備え、機能的かつ街でも着やすいデザインとなっているため、毎シーズン、完売を繰り返している。
他にもさまざまなヒット商品を生み出し、アパレル事業の年間売上高はおよそ20億円に成長。その実績が買われ、今年3月、社長に抜擢された。
社長になった今も、服を作り続ける彼女。その現場には、たくさんの生地が並んでいた。デザインから入って生地を決めるデザイナーも多い中、彼女は素材の魅力を見出し、それに合ったデザインを考えるのだという。
糸が太く厚みのある生地は、肌寒い時、Tシャツの上に着られるものに。生地の魅力が最大限に活かされた服が、極上の着心地を生み出している。
ルール④:寝る前は「静かなるドン」を読む
休日、彼女の自宅を訪ねると、多忙な日々を癒す愛犬の姿と、「東京は緑が少ないから」と設けた植物スペースが。そして夜、ベッドに入ると、スマホを見続ける彼女。その画面にはマンガ「静かなるドン」が映し出されていた。寝る前に1話ずつ読み進めているのだという。
下着会社のデザイナーを務める主人公に、境遇の近さを感じているといい、今までの“ヤクザの常識”を覆していく姿に、“今までの社長像”を次世代で変えていきたいと思っている自分の姿を重ねているのだそう。
ルール⑤:職人に会う時はひとりで
とある日、福島県会津若松にある、400年の歴史を持つ「会津木綿」の工場を訪れた。
スノーピークでは、伝統工芸を使った商品にも注力し、技術を守るため、消費者と工場を繋ぐツアーなども企画。彼女は各地を飛び回り、商談とともに、職人のこだわりをその目で学んでいる。
「縦糸を一本一本、細い針に通す作業が一番手間がかかっていて。あの作業を見ているのが一番好きです」と話し、作業をじっと見つめる彼女。上場企業の社長でありながら、側には秘書すらついていない。
その理由について、「職人さん、物づくりを実際にして下さる方たちと、しっかり信頼関係を持って物づくりしたい」と話し、「企業としてじゃなくて、人として付き合いたい」と、必ず1人で訪れるようにしているのだと明かした。
ルール⑥:新潟・東京で二拠点生活する
新潟県三条市の本社に、東京から来た彼女の姿が。商品の企画開発チームとミーティングをおこない、新たな商品企画を彼女がジャッジしていく。
多くの業務をこなす彼女には、仕事をうまく運ぶためのルールが。開発の仕事は本社、人に会うのは東京と区切り、1週間の前半は新潟、後半は東京の、二拠点で生活をしている。
「上京してからずっと新潟に帰りたいと思っていた」と話す彼女。「自分の生活としては、自然の何もないところで落ち着いて。二拠点で違った価値、違った視野の広さで、見えるものの可能性が広がっていくっていうのは、すごく自分にとって大事なので」と語った。
ルール⑦:父に助けを求めない
新潟本社に併設されたキャンプ場に、テントが立ち並ぶ。毎年開催されるキャンプイベントに、全国からスノーピークファンが集まった。
「(商品が)良くても数が出なかったりする」「なかなか後からオプション足していけない」、ファンからの声に、耳を傾ける彼女。「(商品・サービスで)改善して欲しい点とかも、直接ユーザーさんが伝えてくださるので。そういうことも踏まえた上で、次のプロダクトに活かす」と話す。
全国各地のファンと、450人を超える社員。33歳の肩に背負うものは多い。側に、会長となった2代目の父はいるが、「会社に入って父親から助言されたことって1回もないんですよ。助けを求めたことも、特にないですかね」と明かした。
その土台には、幼い頃から毎週末のように父に連れられたキャンプの経験がある。「自分で考えて、とにかく自分で経験積んで、自分で判断しろ」 。
「キャンプに行くと、AかBかみたいな選択しなきゃいけないことがすごく多くて。山道を歩いていても、どっちに行った方が近いとか、どっちが安全とか。自分で新しい答えを見つけなきゃいけなかったり、自然の中で身についたって感覚はすごくあって、それが今に生かされているなとはすごく思います」と語る。
助けをあてにしていては、一瞬の判断を誤ってしまう。自分で考え、進む道を選び続けるしかない。そんな娘に、あえて答えを示さない父だが、「社長ってやっぱ孤独だしね。彼女がいかに孤独なのかって僕が一番よくわかるし、望めば力になれればと思っていますし」と本音を明かし、「ルールが彼女らしいですけどね」と笑った。
彼女には、目指すべき答えがある。「自然の力アウトドアの力で世の中をよくしていきたい 。一言で言うと、世の中変えたい。より豊かに生きやすい世の中に変えていきたい」と、強い眼差しで語った。
※記事内、敬称略。
次回、12月29日(火)の『7RULES(セブンルール)』は、引き続き、「2020年ブレイクSP」と題し、YouTuber芸人・フワちゃんに密着。YouTubeチャンネル登録者数75万人、今年のテレビ出演は330本以上。数々の賞を授賞し、今年のエンタメ界を席巻。2020年を代表する「芸能人」となった、彼女の7つのルールとは。
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