舞台「DREAM BOYS」(以下、ドリームボーイズ)の製作発表会見が11月5日(木)、都内で行われ、主演を務めるKing & Princeの岸優太と神宮寺勇太、美 少年の岩﨑大昇、那須雄登、7 MEN 侍の中村嶺亜が登壇した。
滝沢秀明が主演を務めた2004年の初演以来、亀梨和也、玉森裕太、中山優馬らによって演じ継がれてきた「ドリームボーイズ」シリーズは、2019年より、主演に岸、そして岸のライバル役となる「チャンプ」役に神宮寺を迎えている。今年の9月に予定されていた公演は、新型コロナの影響で中止となったが、新たに、今年12月から2ヵ月にわたって上演されることが決定した。
ここでは、会見の模様を、ほぼ全文起こしにてお届けする。
いつもとは違う、“また新たな1年目”の「ドリームボーイズ」に
──まずはお1人ずつ、ご挨拶をお願いします。
岸:お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。今年の「ドリームボーイズ」は、例年とちょっと違った、また新たな1年目の「ドリームボーイズ」になると思います。僕たちもスペシャルなバージョンとして、素敵な舞台にしていきたいなと心の底から思っております。さらに、今回は2020年の締めくくりと、2021年のスタートを切れるタイミングでの舞台になりますので、ファンの皆さんと素敵な時間を共有していけたらなと思っております。
神宮寺:岸くんが言ってくれた通り、いつもと違った「ドリームボーイズ」というのは、もちろん魅力の一つだと思いますが、久しぶりにファンの皆さんと見つめ合いながら舞台に立てるということを、すごく楽しみにしております。
那須:僕にとって初めての「ドリームボーイズ」で、岸くんの弟役をいただきました!ありがとうございます。皆さんの期待以上のパフォーマンスができればいいなと思っております。頑張ります!
岩﨑:去年に引き続き、チャンプの一番弟子を演じます。今回は7 MEN 侍と一緒にどんどん盛り上げて、かっこいいところを見せていきたいと思います。
中村:僕も去年に続いてチャンプチームの一員を演じさせていただきますけれども、去年とは違って、7 MEN 侍のメンバーが全員出させていただけるので、今から楽しみです。
──前回は公演の期間中にジャニー喜多川さんがお亡くなりになりましたが、それを乗り越えた熱演がすごく評判を呼んでいました。公演当時の思いを教えてください。
岸:突然ジャニーさんが亡くなられて。やっぱり「ドリームボーイズ」をジャニーさんに届けたい、そしてお客さんに最高のパフォーマンスをお届けしたいという思いから、自然とカンパニーが同じ方向を向けて。それで、そういったお声をいただけたのかなと。
神宮寺:とにかくあのときは、全力でやらせていただいて。ジャニーさんが残してくれた「ドリームボーイズ」なので、その名を汚さないように、と。本当に全力で、観てくれているお客さんに思いを届ける、ということに徹していたと思います。
岸:初日、(堂本)光一くんが楽屋に来てくださったんです。「よかったよ!」って、熱い握手とハグをしていただいて。そこで手応えを感じましたね。
尊敬と感謝の思いを込めて…岸&神宮寺がKinKi Kidsを全力モノマネ!
──岸さんと神宮寺さん、中村さん、岩橋さん…すみません、岩﨑さんにおうかがいします。
神宮寺:(岩橋)玄樹くんが出てきましたね(笑)。
──去年から堂本光一さんが演出を担当するようになって、どのように変化しましたか?
中村:これまでのチャンプチームは、すごく野蛮というか、すぐ手を上げて、言動もキツくて、怖い人たちだったんですけど。去年から、「男として、すぐ手を出すのはダサいんじゃないか」と。「スポーツマンシップとして、ダサいからやめよう」という話になって、“ちょっと余裕のある怖さ”を出すようになりました。そのおかげで、チャンプチームがさらにカッコよくなれたんじゃないかと思います。
岩﨑:「歌の発声をセリフで使えたら、すごくいいよ」と言われて。「ちょっと説明が難しいんだけど…」と、光一くんが、ありがたいことに目の前で実演してくださったんです。「わ、すげえ!全然違うわ!」ってびっくりしましたね。
神宮寺:僕は、演出はもちろん、僕たちの体にセリフが染み込むまで、ラストシーンを何度も固めて、何度も反復練習をしてくれたのがすごく印象に残っています。本当にありがたかったですね。
岸:僕も、ラストシーンでセリフに関してはもちろん…(ネタバレするので)あんまり言えないですが、いいシーンがあるんです。神宮寺と“交わる”っていうか…。
(会場ざわつき)
神宮寺:ふふっ。まあまあ、今の表現で合っていると思いますけど(笑)。
岸:そのシーン、演じているこっちも涙しちゃうほどで。これは光一くんの演出あってですよね。(神宮寺に向かって)綺麗なんだよね、あの世界観がね。
神宮寺:そうだね。光一くんが「こうしてみようか」「これをこうしたら、こうなるから」…って、あまり言っちゃうとネタバレになっちゃうんですけど。
岸:僕は、もともと光一くんをすごく尊敬していて。光一くんには本当に感謝しかないので…モノマネやってもいいですか?
(会場どよめき)
中村:え、いつ?
岸:光一くんに感謝の思いと尊敬の意を込めて…。
神宮寺:い、今…?
岸:今。
神宮寺:唐突だな(笑)!
岸:神宮寺は(堂本)剛くん(役)で。
神宮寺:あの、これ、モノマネというか、本当にリスペクトの気持ちでやるというか。剛くん自身も、「極めるとこまで極めたほうがいい」と、番組でおっしゃってくださったので。せっかく皆さん、お忙しい中お集まりいただいたので。 僕たちのテッパン曲「Love is…」を。
岸:大好きな曲ですね。
神宮寺:はい、この大好きな曲を一節歌わせていただきます。では、参ります。
(岸・神宮寺、KinKi Kidsのモノマネで「Love is…」全力熱唱。歌唱後、会場に拍手が鳴り響いた)
──今回初出演の那須さんは、これまでの「ドリームボーイズ」をどのような思いで観てきましたか?また、岸さんの弟役を演じることへの思いはいかがですか?
那須:「ドリームボーイズ」は、ジャニーズの舞台の中でもストーリー性があって、演技をすごく重視してる舞台で、見学していた頃から出てみたいなと思っていたので、今年は出られてうれしいです。
岸くんの弟という役どころは、僕のイメージでは、自分のやりたいことにまっすぐだけど、周りの人の気持ちを考えて、自分の気持ちを打ち明けられなかったりして。人を思いやる繊細な部分と、強い意志のある部分のコントラストを出したいなと思っています。
神宮寺:ありがとうね。僕たちが「Love is…」歌ったあと、そんな真面目に…。
岸:カバーしてくれたね!すっごいしっかりしていますよ、那須くんは。
ファンと久々の対面に気合「今まで以上にファンデーションが濃くなっちゃう」
──コロナ禍で「ドリームボーイズ」を上演することへの意気込みをお聞かせください。
神宮寺:こういう世の中ですけれども、僕たちが「ドリームボーイズ」をやらせていただくということを最初に聞いたときは、本当にうれしかったですね。僕たちのコンサートもオンラインで配信させていただく中で、ファンの方の存在の大切さを心から実感できた1年だったので。その1年の終わりにファンの皆さんに会えるっていうのはすごくうれしいですよね。
岸:気合入るよね。久々に会えるって。これまで以上にファンデーション濃くなっちゃいそうな。
(会場爆笑)
岸:久しぶりだから、どのくらい塗ればいいかわからないんですよ、自分たちでも。やっぱりいいものを見せたいという意味で、力が入っちゃいます。
岩﨑:外出自粛で家にいる時間が長くて、ファンの皆さんと触れ合える機会も、ステージに立つ機会もなかったじゃないですか。なので、ステージに立てることは本当にうれしいなと思いますし…それに、「ドリームボーイズ」を年末年始にやるって、すごく新鮮な感覚、ありません?
岸:初めての感覚だよね。自分たちが知っている限りでは。
岩﨑:いつもは秋頃に上演していますけど、今回は、「ドリームボーイズ」で今年を締めて、また来年を始めるっていうのも、すごく楽しみだなと。
中村:この自粛期間は、なかなか皆さんに会えなくて。「会いたいけど、お互いのためにやめておこう」っていうのが、遠距離恋愛みたいだなって思っていました。いつもはまだ少し暑い季節にやっていた「ドリームボーイズ」を冬にやるということで、寒い中でも、いつもに負けないくらい熱さを出せたらなと。それに、年越しを挟んで、お年玉の季節でもあるので、(岸と神宮寺の)2人にたくさんもらえるように頑張ります。
岸:えーっ!?嶺亜は、ほぼ同期ですからね!
中村:ちょっと多めにもらえるかなと思っているんだけど。
岸:いや、なんなら減らします。
中村:(笑)。
那須:僕は初めて出演しますが、お客さんの目の前でパフォーマンスできるということは良かったと思いますし、やっぱり生だからこそ、熱量がバシバシ伝わるんじゃないかなと思っています。自粛期間中に思ったのは、ファンの皆さんの前でパフォーマンスできるのはすごく幸せなことだなと。今はとにかくワクワクしています。
大先輩から受け継いだ大事な言葉「板の上ではみんな一緒」
──今回は“新しい”「ドリームボーイズ」ということですが、どういったものを“新しく”見せていただけるのでしょうか?
岸:ジャニーズ舞台の醍醐味といっても過言ではない「フライング」は、感染防止(をしなければいけない状況)で厳しくなってくるんですけど。それを逆手にとって、今回は役の内面を、より一層お客さまに伝えていきたいなという思いが強いですね。
神宮寺:ボクシングが題材になった作品ですが、そこだけじゃなくて、人間関係、ヒューマンドラマみたいなところも“熱く”なってると思うので。今回はそういった部分をしっかり見られる、いい機会になってるんじゃないかなと。
──現段階で決まっている具体的な演出は何かありますか?
岸:まだ1回しか打ち合わせはできていないんですが、結構(例年のものからは)変わっていきそうですね。ボクシングシーンもミュージカル要素が強くなっていたり…。
神宮寺:新しい曲が4曲追加されたり。
岸:結構ガラッと変わりますよね。
神宮寺:そうだよね、4曲追加って相当大きいからね。ボクシングシーンの見せ方も今までとはまた違った感じになると思うので、楽しみにしてもらいたいです。
──今回、(岸)ユウタ、(神宮寺)ユウタ、(那須)ユウトと、名前の似た3人が出演されるということで、少し混乱が生まれるかと思います。呼び方の工夫などはありますか?
神宮寺:岸くんは平気じゃん。僕のことは「ジン」って呼ぶわけでしょ。那須くんは岸くんのこと「兄ちゃん」って呼ぶでしょ。僕なんですよ、1番混乱するのは!僕がこの舞台で一番「ユウタ」と「ユウト」を呼ぶんです!なのでそれは、頭の中に叩き込みましたね。
それから、はっきり「ユウタ」「ユウト」と呼ばないと、お客さんはどっちの話をしているのかわからなくなっちゃうので。今年はHiHi Jetsのみんながいないので、(昨年出演していた髙橋優斗がいないので)「ユウト」と呼ばなくなるんだなと思っていたら…ちゃんと那須くんがいましたね!「那須雄登」だって知っていましたけど。「『ユウト』だったね…!」と思って(笑)。
那須:確かに僕、普段は苗字で呼ばれるので。「ユウト」って呼ばれるの、ちょっと違和感があります。
神宮寺:誰かが呼んでいるイメージないもん、那須くんのこと「ユウト」って。
岸:新鮮な気持ちでお芝居できるね。
──岸さんからジャニーズJr.の皆さんへ、演じる上で何かアドバイスはありますか?
岸:僕から言えることは、「板(ステージ)の上ではみんな一緒だから、先輩後輩関係ない」ということ。これだけは言いたいです。これは東山(紀之)さんから教えてもらったことを、ついに僕が伝える日がきたなと思って。
神宮寺:自分の言葉みたいに言っていたけど、東山さんからいただいたんだね。
岸:東山さんからいただいた大切な言葉です。
「ドリームボーイズ」の魅力を“キャッチフレーズ”で表現!
──岩﨑さん、那須さん、中村さんの3名におうかがいします。「ドリームボーイズ」の魅力はどんなところだと思いますか?キャッチフレーズで教えてください。
一同:(嫌そうに)うわぁ~!!
中村:じゃあ、最後は怖いので先に言っていいですか(笑)?「ドリームボーイズ」は、演じている僕たちからしても、上演するたびに愛が募っていくというか。作品に対しての愛情もそうですが、公演を重ねるごとに感動が増してくるという意味で、「愛が止まらねえ、ドリームボーイズ」、ということでどうでしょう。
岸:シンプルイズベストだね。直球勝負!ストレートに伝えないとね。
中村:そう、しかもこのタイトルロゴの赤い「S」の文字がいい。愛って赤っぽいじゃん?
岸:僕たちの関係もそうだし、いろんな角度から見ても愛が溢れているからね。
中村:去年の「ドリボ」でも、最後のシーンなんて、毎公演泣きそうでした。
岸:じゃあ、泣け!
中村:アハハ!堪えていました。チャンプチームの一員なので、すぐ泣くような男じゃないなと思いつつ。
那須:僕は、やっぱり「ドリームボーイズ」といえば、神宮寺くんもおっしゃっていた通り、人間関係を繊細に描いているので。登場人物のさまざまな思いがぶつかりあっている舞台だと思うので、キャッチフレーズは…「走り、わめき、うめき、泣く、男たち」…どうでしょうか?
(一同笑い)
岸:まあ、確かにそのくらい盛りだくさんだよね!
神宮寺:そういう要素はあるよね。
岸:…ていうかこれ、ラップ?途中、韻踏んでたよね。
那須:ありがとうございます、気づいてくれて。
──では、那須さんは「走り、わめき、泣く、男たち」ということで。
那須:そ…そんな感じです、はい。
神宮寺:自分で覚えていないの!?
岩﨑:もう2回目は言えないじゃん!
神宮寺:まあ、(記者の)皆さん、メモしてくださっているから。
──では、トリは岩﨑さん。
一同:よっ!
岩﨑:いや、「よっ!」ってやめてくださいよ!ハードル高くなっちゃうから!…やっぱり「ドリームボーイズ」って、少年の葛藤みたいなものがあると思うんです。悩みを素直に出さずに、自分の中で抱え込んで、それがすれ違っていく、という。なので、キャッチフレーズは「若気の至り」。
(一同笑い)
岩﨑:何年かあとになって、「あのとき、俺も若かったな~」みたいな。
岸:大人になったらやらないなってこと、あるもんね。若いからこそ、エネルギーが出ちゃうみたいな。
岸&神宮寺の「お筋肉」に後輩・那須は興味津々!
──岸さんと神宮寺さんから、初出演となるキャスト陣へ送る言葉はありますか?
神宮寺:(岸に向かって)本当に、楽しい舞台だよね、去年やってみて。
岸:うん、思い出になると思う。
神宮寺:それに、毎日毎日成長していける舞台だと思うので、毎回挑戦できるというか。そういった意味では、今後の活動のための経験値になると思います。
岸:財産になることは間違いないですね。
神宮寺:稽古から全力でぶつかってきてくれれば…。
岸:もう、恥とかないですから。
神宮寺:…岸くん、ずっと嶺亜のこと見て話しているけど、嶺亜は去年出ているからね(笑)。
岸:もちろん知っていますよ!
神宮寺:どちらかというと、那須くんのほうを見ないと。
岸:まあでも、本当にこれだけは言えるのは、「板の上ではみんな一緒」ですから。
(会場爆笑)
中村:多用するな~、それ(笑)。
岸:先輩後輩関係なしに、ともにいい舞台を作っていきたいねっていう話です。東山さんから教わったから。
──那須さんから(岸・神宮寺の)2人に聞きたいことはありますか?
那須:去年見学させていただいたんですけど。お2人の「お筋肉」が。
岸・神宮寺:「お筋肉」!?
那須:…もりもりで。やっぱり食事制限とかされていたのかなっていう。
岸:本当に興味ある?それ。
(一同笑い)
那須:芝居のことも聞きたいんですけど、「どうなってんだ?これは!」と思って…。
岸:(神宮寺に向かって)今、どう?今年あんまり一緒に(身体作り)やっていないよね。各々やっているから。
神宮寺:僕は、今は絞る時期ではなくて、筋肉の増量に向けて頑張っていますね。岸くんが目指すのは海外のボクサーでしょ?去年はギリシャ彫刻だったもんね。今年は海外のボクサーみたいな身体を目指すそうで。
岸:そこ、目指したいですね。今は、幼虫からさなぎになっていっているところですね。まだまだこれからです。
神宮寺:いっぱい食べてね。筋肉を休ませて、超回復したり…って、大丈夫!?興味あった?この話。
岩﨑:すごい小声で(那須が)「すごいっすねぇ…!」って言っていましたよ。
那須:すごいっす、本当に。準備、大事なんですね。
岸:身体作っていきましょうよ、ともに。
──今回の舞台を通して、それぞれ、自分のどんなところに注目してもらいたいですか?
中村:直接お届けできるのは本当に久々なので、舞台のストーリーはもちろんなんですが、「みんなに直接届けたかったよ」っていう内面の部分を見せられたら…。それは、僕たちの瞳を見てくれれば伝わると思います。
岩﨑:去年に引き続き出させてもらえるということで、チャンプチームとしての貫禄や、チャンプとの関係性の部分をもっと引き出せたらいいなと思っています。
那須:僕は1年目ですが、1年目だと思わせないくらい、がむしゃらに、先輩たちに食らいついていきたいなと。演技を一番見せたいです。
神宮寺:せっかくお客さんの目の前で披露できる機会なので、客席の1人1人に、セリフや歌、ダンス、すべてが届くように。その日帰って、「お腹いっぱいだった」って言ってもらえるようなパフォーマンスを届けたいと思います。
岸:歌、ダンス、お芝居はもちろんのこと、僕自身は広背筋と上腕三頭筋と、前腕に浮いてくる血管に注目してもらいたいなと思っています。個人的なことですけど、そこは本当に鍛えていくので、ぜひ注目してもらえたらうれしいなと。
神宮寺:写真も、そこをメインに撮ってもらって。岸くん、今回から顔のショットは使わなくていいってことで。
岸:“顔が命”なのは大前提ですよ!“J(ジャニーズ)”ですから!
公演の詳細、最新情報は公式サイトにて確認を。