「世界の小澤」と呼ばれ、数々の有名オーケストラを指揮してきた小澤征爾さん。
訃報を受け、小澤さんが30年近く音楽監督を務めたアメリカのボストン交響楽団が追悼演奏を行うなど、世界から追悼の声が寄せられています。
1935年、中国の旧満州で生まれた小澤さん。幼い頃からピアノを学んでいましたが、ラグビーの試合中に骨折。指揮者としての道を歩み始めます。
1959年に20代前半の若さでフランスのコンクールを制すると、世界的指揮者のカラヤンやバーンスタインに弟子入りし、海外で精力的に活動しました。
1973年にはアメリカ・ボストン交響楽団の音楽監督に就任。
数々の有名オーケストラを指揮して「世界の小澤」と評される存在になりました。
1998年の長野オリンピックでは、開会式でベートーヴェンの「第九」を指揮。
その翌年の「めざましテレビ」のインタビューでは「音楽はインターナショナルな言葉だと言うじゃないですか。国際語だと。僕は、それ以上いっていると思う」と、音楽への熱い思いを語ってくれました。
2002年には、東洋人として初めてオペラの最高峰「ウィーン国立歌劇場」の音楽監督に就任。
2008年には文化勲章を受章、2011年には世界文化賞を受賞しました。
輝かしいキャリアのさなか、小澤さんは2010年に食道がんを患ったことを発表。晩年は病と戦いながら音楽活動を続けてきました。
小澤さんが大切にしてきたのが、後進の育成。
国内外で若い音楽家や子どもたちに技術や思いを伝えてきました。
後進の育成について「年取ってくるせいもあって、教えたくてしょうがなかったわけ。僕なんかでも教えるとね、若い優秀なやつとやるとすぐ分かってくれるんですよね」と楽しそうに語っていた小澤さん。
突然の訃報に、世界から追悼の声が寄せられています。
オーストリアのウィーン・フィルハーモニー管弦楽団は9日、小澤さんを「現代における最も偉大な指揮者の一人」とたたえ、50年以上にわたる共演を振り返りました。
また、小澤さんが音楽監督を務めたウィーン国立歌劇場や、指揮を執ったドイツのベルリン・フィルハーモニー管弦楽団も声明を発表して追悼。
小澤さんが30年近く音楽監督を務めたアメリカのボストン交響楽団は、9日の公演で小澤さんを追悼する演奏を行い別れを惜しみました。
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