10月22日(木)22時より放送のフジテレビ『ルパンの娘』第2話に、前作『ルパンの娘』第8話(2019年8月29日放送)にゲスト出演した、遠野なぎこが再び登場することが決まった。
前回、『アウト×デラックス』のオーディションに合格しゲスト出演を果たした遠野は、今作でも前作同様に薄井佐知(うすい・さち)を演じる。
前作の佐知は、警察から逃げる三雲華(みくも・はな/深田恭子)をかくまう場末のスナックのママとして登場したが、今作では妊娠した華が訪れた「沐浴(もくよく)講座」で出会う助産師として登場。不景気でスナックが立ちゆかなくなり、昔、助産師だった経験をいかし働いているという設定だ。
華と感動の再会を果たした佐知が、どのように物語に絡んでいくのか。
<遠野なぎこ コメント>
――前作に続いての出演はいかがですか?
まさか同じ役を演じさせていただけると思っていなかったので、びっくりしました。でも、役者にとってこれ以上、光栄なことはありません。
もちろん架空の人物ですが、薄井佐知はすごく好きな役です。ぶっ飛んではいますけど、情深くて温かい面を持ち合わせている役は、あまりいただくことがなくて。
自分の芝居を見返すことはほとんどないんですけど、佐知はこの1年間、何回も見ていたので、今回のお話をいただけて本当にうれしかったです。
『アウト×デラックス』で獲得した役なので、すぐにマツコ・デラックスさんに報告しました。
――台本を読んだ感想は?
今回はおそらく誰かとチラッとすれ違うぐらいだと思っていたので、台本を読むまでは冷静でいようと努めていたんです。そんな中で台本をいただいたら、「プロデューサー、監督、みなさんありがとう!」となりました(笑)。
出番を多くいただけました。佐知が助産師?でも、風貌は変わっていないとか、そしてメチャクチャお金に困っているんです。
お金に関するシーンは、思いきりせつなく演じようと思っています。まだ、苦労しているようですよ。何といっても、名前が薄井佐知(うすい・さち)ですから(笑)。
――これまで、同じ役を長く演じたことは?
それこそ朝ドラ、昼ドラは長いですし、舞台も再演、再々演という形で演じることはあります。あるにはあるのですが、今回のような喜びはありません。
役柄は一度演じたら、次の役に向けて一度捨ててしまうんです。でも、佐知は心に残っていた役なので、それを再び生き返らせることができるのは本当に幸せです。
撮影に入るまで、ずっと「私って幸せだ」と思っていました。でも、同時に前回同様のプレッシャーもありました。「どうしよう?」という緊張感が、収録日の朝まであったんですけど、いざ佐知を演じてみたら「あっ、この感じだ」とすぐに思い出しました。
ただ、自分で1年前の自分のモノマネにならないよう、自然に演じるよう心がけています。
――コロナ禍でまだ不安な時期ですが、どのように過ごしていますか?
本当に気をつけても気をつけても足りないぐらいで、私も含めてみんなが戸惑っている状況ですが、こうして撮影を再開してくださったのはありがたいです。
私自身は、すごく神経質なので、仕事以外一切外出しない生活をしていたら、体力が落ちすぎてしまいました。もともと、体力はある方ではないのですが、もっと落ちていて…。それが普通だと思って過ごしていたら、精神的にもめいってしまいました。
そんな中、久しぶりにお芝居ができる環境に戻していただけたので、元気が出ました。「こんなにエネルギーがあったのか?」と思うほど。本当に私は芝居が好きなんだと再認識しました。“時々、女優”なんですけど(笑)。
――深田さんやみなさんと再会されていかがでしたか?
1年前は、芝居とはまた別に、緊張していて…。みなさんの前では、私だけ固まっているような状態でした(笑)。
今回は、みなさんと普通にお話して、勝手に『ルパンの娘』組の中に入っているような、仲間意識が勝手に芽生えています(笑)。リラックスして過ごさせていただいてます。
――最後に『ルパンの娘』第2話の見どころを教えてください。
第2話は、台本を読んでいても演じていても、佐知と華がちょっと鳥肌が立つような再会をします。これだけお互いへの愛が深かったんだと感じました。
華を包む三雲家には愛があって、口は悪いですが、佐知も愛を持っています。愛って血の繋がりを超えるぐらい強いものなんだと個人的に思いました。「ここまで人のために熱く、愛を注げるのか?」と。
今は、時代的には冷めているじゃないですか?ですから、余計に思うのかもしれません。ここまで熱くなれるのは芝居していても気持ち良かったです。
どちらかというと昭和的な?寅さん的な感じなのかもしれません。みなさんにも愛ってすごいなと見ていただきたいです。
<第2話あらすじ>
三雲華(深田恭子)は、泥棒一家の娘である自分と家庭を築くことは、刑事である夫の桜庭和馬(瀬戸康史)の人生を狂わせてしまうと別れることを決意し、授かった子供を一人で育てようとしていた。
和馬は華を探すが、会うことはできずにいた。そして華は、尊(渡部篤郎)や悦子(小沢真珠)たち家族に見守られ、妊娠10か月を迎えようとしていた。
一方、高校生になった北条美雲(橋本環奈)は、執事の山本猿彦(我修院達也)と東京に移り住む。財産を失った美雲は、オンボロアパートに暮らしながら“Lの一族”を追っていた。
そんなある日、渉(栗原類)が新たなお宝を発見。それはジャンヌ・ダルクがまとったと言われる幻のマント。すぐさま食いつく尊たちに、渉は闇のオークションにかけられたマントを落札したのは日本人だと教える。
その頃、和馬は管内で発生した連続失踪事件の捜査につく。5人の若い女性が立て続けに姿を消していたのだ。しかし、華を失った和馬はこのまま警察官を続けて良いものかと悩んでいた。
渉がマントを落札した日本人を発見。男は三雲家と同じ区内に住んでいた。華が区民館で行われる両親学級に行くと、尊や悦子たちも来ていた。自分のために来てくれたと思う華だが…。
そんな華が別の部屋へ移動すると懐かしい女性と再会。薄井佐知(遠野なぎこ)だ。佐知は、助産師として働いているという。
その頃、和馬たち警察は、失踪した女性たちが同じマッチングアプリを使っていたことをつかむ。また、同級生が失踪したことを知った美雲は、独自で捜査を開始。そして、マントを落札した男のアジトを探る尊たち“Lの一族”は、そこに5人の女性が監禁されていることを知るのだった。