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2020年2月に放送・配信され、レトロでかわいい喫茶店とそこに登場するグルメが話題となった、戸塚純貴主演のドラマ『純喫茶に恋をして』。その第2弾が10月からCS放送フジテレビTWOドラマ・アニメ／フジテレビTWOsmartにて放送・配信される。

前シリーズの撮影現場レポートやドラマに登場した純喫茶の紹介など
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本作は、売れない漫画家の烏山純平（戸塚純貴）が、毎回迷い込む純喫茶で妄想を膨らませる様子を描きながら純喫茶の雰囲気やグルメを紹介していく、ドラマ形式のグルメガイド番組。自らの才能の枯渇に愕然（がくぜん）としながらも、クスッと笑える妄想を繰り返す純平。物語は、その妄想が後半で覆される形で展開されていく。

10月の第2弾の放送・配信を前に、9月21日（月・祝）には『純喫茶に恋をして　傑作選』として、前シリーズから厳選されたエピソードが地上波で放送されることも決定。

フジテレビュー!!では、主演の戸塚にインタビュー。続編決定の喜びや撮影エピソード、印象的だったグルメ、見どころなどをたっぷり聞いた。

――まずは第2弾の放送決定、おめでとうございます。

ありがとうございます！

――率直な心境をお聞かせください。

前回の撮影中から、「こうやって純喫茶を回るようなドラマは続けていきたいね」ということを、スタッフさんともよく話していて。それぞれ続編を待ち望んでいたんです。だから、続編が決まった時はすごくうれしかったし、それと同時に「次はどんな純喫茶に行けるのかな」と、撮影が楽しみでしたね。

ただ、どうやらマネージャーさんたちが僕に続編が決定したことを内緒にしていたみたいで、先にひと通り盛り上がったらしいんです。僕だって「やった！」とか一緒に喜びたかったのに…。

（マネージャー氏「ちょっとサプライズをしようと思って、LINEで『純喫茶のクランクインですが…』とお話をしたんです。そうしたら、『え！？決まったの！？』と、戸塚はすごく喜んでいて…こちら側でその反応を楽しんでいました。すみません（笑）」）

そう！すごくサラッと言われたんですよ（笑）。そうか、サプライズだったんですね。でも、本当にうれしかったです。

――第1弾撮影時にお話をうかがった際、スケジュールがタイトで大変だというお話もされていましたが…。

そうですね。実在するお店にお邪魔して、マスターにもご協力いただいたりするので。そのお店での撮影プラス、街を歩くロケも多いですから、大変でしたね（笑）。

ただ、厳しい撮影状況ではあったけど、それが現場の一体感を生み出し、僕にとってはとても刺激的で楽しい作品作りだったんです。だから、続編が決まり、それがまた味わえるんだという喜びはすごく大きかったですね。

――第1弾を放送して反響はありましたか？

今回の撮影中に、通りかかった方から「純喫茶の撮影ですか？」「シーズン2やるんですか？」と声をかけていただいて…。それはもう、僕もスタッフも全員なんだか笑っちゃうほど大喜びしましたね（笑）。

その時は、喫茶店の入店シーンを撮っていたんです。その風景を見ただけで『純喫茶に恋をして』と気づいてくださって、声をかけてくれるってもう！「ここまで来たか、純喫茶！」と思いましたし、非常にうれしくて、撮影に対するモチベーションもすごく上がりました。

――第2弾では、前回からの変化や進化はありますか？

登場するお店のことで言うと、前回は有名店や一風変わったお店ばかりでしたが、今回はもっとディープな純喫茶、本当に“知る人ぞ知る”純喫茶が多いと思います。僕自身、撮影でお店に行きましたが、その雰囲気で現実を忘れさせてくれるような場所ばかりでした。

純平のことで言うと…相変わらず売れない漫画家なので、まったく変わってないと思いますね（笑）。純平的には全然大成していません！

――“成長”は感じられなかったですか？

そうですね…今回も相変わらず何かに悩み、相変わらず毎回壁にぶち当たっていましたからね。

しかも、前回は声しか出ていなかった純平の担当編集・赤堀さんが、今回は実際に登場するんです。そして、純平に面と向かってヒドイことを言ってくるので、よりダメージは大きくて（笑）。そこから純喫茶に救われるような流れだったから、やっぱり前回とはほとんど変わらなかったように感じます。

ただ、全体的に少しだけ大人っぽくなったところはあると思います。悩む内容も漫画家としての道だけではなくて、自分の生き方についての部分もすごく濃く描かれていますし。

――今回の撮影で印象的だったことはありますか？

前回より、スタッフさんとのチームワークが格段に上がっていたなと感じました。第1弾の頃は、みんなで確認し合いながら、調整しながら撮影に臨んでいましたが、今回は純平や作品に対する共通認識が出来ていたので、スムーズに撮影できたと思います。

あとは、やっぱり妄想カットの撮影は印象的ですね。詳しいことは言いませんが、相変わらずちょっと激しく、濃くやっています。

――今回も妄想シーンは見どころになりそうですね。

そうですね。妄想シーンに関しては、台本にないことたくさんやらせてもらえるので、僕もそれに甘え、好きなことをしています。やりすぎたら削られますが（笑）。

妄想シーンだけは劇場にいる感覚になるんですよね。撮影前に「戸塚くんの芝居をまず見てみよう」みたいな、監督をはじめスタッフさんに芝居を見せるための時間があって。だから、妄想シーンは結構、緊張して演じています。

――緊張されるんですか！？楽しんでやっていると思っていました…。

楽しいです。でも、「これで許されるのだろうか…」とか「もっと面白いことできるんじゃないか…」とか思うこともあるので、意外と緊張していますし、ちょっとした闘いなんです（笑）。

妄想シーンは非日常的な感じがあって、やっぱり台本以上のことを見せたいと思うんですよね。それに見てる方々が、「あり得ないだろう」と思ったり、ちょっとクスッと笑えるようなポイントが作っていけたらと思っていたので、気をつけて演じました。

でも、撮影の順番がバラバラだったりして。妄想からふと我に返るシーンを先に撮っていて、その時に、例えば女性を抱きしめるようなポーズをとっていると、そこに合わせて妄想シーンを作らなくてはいけないので…自分で自分の首を絞める形になることが、今回はすごく多かったです（笑）。

――今回登場するお店で、とくに印象的だったお店やメニューはありますか？

築地の「喫茶マコ」のお雑煮ですね。メニューにあるだけでちょっと驚きですよね。お店自体「こんなところにあるんだ！？」っていう場所にありますし、実際、築地でお仕事している方々が夜とか深夜に来て、お酒を飲むんですって。すごくディープな喫茶店でした。

あのお店は、なかなかたどり着けないんじゃないかな（笑）。でも、ぜひ見つけて行ってみてほしいです！

――お雑煮はどんなものだったんですか？

すごく上品な味でした。食べやすくて、柚子の香りがほんのりして、大きなシイタケも入っていて…沁みる味でしたね。初めて食べましたが、親しみのある味でもあったので、実家に帰ったような、安心感もありました。

――10月の第2弾放送の前に、地上波で『純喫茶に恋をして　傑作選』が放送されます。「上野・丘」、「向島・カド」、「平井・ワンモア」の回が1時間にまとめられるとのことですが、見どころを聞かせてください。

3店舗どれも昔ながらの喫茶店です。そのお店独自の料理や飲み物を紹介しているので、ぜひ皆さんに見ていただいきたいなと思います。

僕は、以前のインタビューでもお話しましたが、ワンモアのミルクセーキが一押しです！あの“たまご感”に感動しました。ぜひドラマを見て、お店に行っていただけたらうれしいですね。きっと、1時間あっという間に見られると思いますので、お楽しみに。

――最後に、第2弾を楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。

僕自身、以前から純喫茶が大好きで、今も近所のお店にはたまに行っていますが、機会は減っています。きっとこの状況下で純喫茶や喫茶店に行く回数も皆さん減っているのではないでしょうか。対策を十分にとっているお店の方もすごく多いと思いますし、少しずつ皆さんが何も気にせず純喫茶に通える日々が戻ってきたらいいなと、このドラマの撮影をしていて改めて感じました。

そういった中で、このドラマを続けることができたことはすごくうれしいです。このドラマは、純喫茶に行った気分にもなれると思うので、少しでも癒しを感じて、現実を忘れられるような時間を堪能していただけたらいいなと思っています。