10月4日(日)放送のフジテレビ『くいしん坊!万才』で、日本五大名飯の一つと名高い、「忠七めし」が紹介された。

埼玉県小川町にある割烹旅館二葉で、140年の歴史を誇る名物料理が「忠七めし」。八木香さんは「『忠七めし』は、8代目の店主である、八木忠七の名前をとって名付けられました」と説明する。

八木さんは「明治天皇の侍従をなさった、剣と禅と書の達人の山岡鉄舟先生が、ある日忠七に『料理に禅味を盛れ』と言われてできましたのが、『忠七めし』でございます」と解説。

続けて「お海苔を禅に、お薬味のゆずを書に、わさびを剣に例えています。お茶漬けのようにさらさらと召し上がっていただくものです」と付け加えた。

目を細めながら「忠七めし」を堪能した松岡は、「何でですか?海苔がベタっとこない。心が入っているからですか?」と水を向けると、八木さんは「そうでございますね、はい」と笑いながら返答。すかさず松岡は、「僕に流されないでください」とツッコミを入れた。

松岡「ゆずとわさびと海苔が3本柱でドーンと体に入ってくる感じですね」

「おだしは何だしになるんですか?」と素朴な疑問に、八木さんは「秘伝でございますけれど、血合い抜きの鰹節を使っていますので、雑味がないかと思います」と明かした。

さらに「鉄舟先生は『忠七めし』をいただいて、どう言われたんですか?」と質問。八木さんは、「即座に『我が意を得たり』と喜んでいただいて、『忠七めし』と名付けていただいたんです」と話した。

松岡「相当シンプルですよね。考えてみると」

「たかがお茶漬け、されどお茶漬けでございます」と言う八木さんに、松岡は「忠七さん、そして鉄舟先生のことを思うと、より人の心を思える力っていうところなんですかね」「あとは、感謝なんだろうなぁ」と、かの時代に思いを巡らせているようだった。

次回、10月11日(日)の放送は、「鹿肉ハンバーグ」を紹介する。

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