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EXILE NAOTO 撮影から3年半を経た主演映画が海外で賞賛「この期間は決して無駄じゃなかった」

めざましmedia編集部

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今年で活動20周年となるEXILEや、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとして活躍するだけでなく、俳優業やアパレルブランド「STUDIO SEVEN」のクリエイティブ・ディレクターを務めるなど、幅広い活動を続けているNAOTO。

そんな彼が主演する映画「ダンシング・マリー」(11月5日公開)は、鬼才・SABU監督による“生死を超えた愛のパラレル・ホラー”。しがない市役所職員の藤本(NAOTO)と、霊視のできる女子高生(山田愛奈)が、解体予定のダンスホールに棲みついたダンサー・マリー(坂東希)の霊から「恋人のジョニー(吉村界人)を探してほしい」と頼まれ、時空を超えて奮闘するヒューマン・コメディだ。

主演を務めたNAOTOに、本作に対する思いや撮影時のエピソード、映画や俳優業への熱い思いを聞いた。

<EXILE NAOTO インタビュー>

EXILE NAOTO 撮影から3年半を経た主演映画が海外で賞賛「この期間は決して無駄じゃなかった」_bodies

――本作は、ご自身にとって長編映画単独初主演作となりますが、オファーを受けてどんなことを感じましたか?

もともと映画好きではあったのですが、昔はもちろん、“ただ好き”なだけでした。その後、EXILEとして活動し始める中で、役者に挑戦できる機会もあって。

映画は自分にとって特別な、いつかチャレンジしたいもので、さらにそれが主演だったら最高だと思っていたら、今回、そのチャンスをいただけました。

その上、監督がSABUさんという。SABU監督の作品は、昔から好きで観ていたので、本当に特別なことでした。

――その分、プレッシャーも大きかったのでは?

「せっかくチャンスをいただいたんだから、とにかく全力でやりたい!」という気持ちが強ければ強いほど、同じだけプレッシャーもありましたし、「自分にできるだろうか?」という不安もありました。

――NAOTOさんが演じた市役所職員の藤本研二は、今まで本気で何かをしたことがないという人物ですが、ご自身とは正反対のキャラクターなのでは?

いろいろな活動をしているからそういうふうに思われるかもしれないですが、「面倒だな」とか思うこと、めっちゃありますよ(笑)。そんなにできた人間じゃないです。「うわ〜、今日めんどくせえな」って思うこともありますし、それによって続かなかったことなんて、むしろ続いてきたことより無数にあるかもしれないくらい。

人生賭けて続けられることって、たぶん限られていると思います。

――ついラクな方向にいきがちな藤本の気持ちも理解できますか?

めちゃくちゃわかります。もともと自分の中にあるそういった気持ちをもっと大きくするというか、広げるようなイメージで藤本の役を作っていきました。

憧れのSABU監督の言葉に「すごく勇気が出た」

EXILE NAOTO 撮影から3年半を経た主演映画が海外で賞賛「この期間は決して無駄じゃなかった」_bodies

――役作りはどんなふうにしましたか?

実際に市役所に行って、どんな雰囲気なのか見に行ったり。人間観察ってほどじゃないですけど、もともと人をよく見る方だと思うので、市役所の方の空気感なんかは参考にさせてもらいました。

――実際撮影に入って、SABU監督からはどんな演出がありましたか?

初めてSABU監督と本読みさせてもらったときに、藤本はわりと熱がなかったり、現代っ子というか、現実の世界に熱中できなかったりして物事が続かないとか、現実の世界からちょっと逃避しているところがある、みたいなことを聞いて。そこから、自分なりにいろいろと膨らませてクランクインを迎えたんです。

その後、2〜3日経って、初めて藤本が話すシーンがあって、そのシーンが終わったあと、監督から「自分が思ってたとおりの藤本像なので、そのまんまいってください」と言っていただいて。

それですごく勇気が出たというか、監督にそう言ってもらえてよかったなと思って。もちろんそのあと「ここの解釈はもうちょっとこうだから、こんなふうにしてほしい」みたいな演出はあったんですけど、完全に監督に委ねながら、自分の思う藤本像を広げていったという感じでした。

海外の映画祭の楽しさも実感!「観客が『ここで笑うんだ!?』みたいなところで笑ってたりして」

――撮影は3年半ほど前に行われ、公開までにかなり間がある形になってしまいましたが、その間はどんな気持ちで公開を待っていましたか?

公開が延期になったことはもどかしかったんですけど、その間に多くの海外の映画祭に出品(※)することができたのは救いでした。作品ががんばってくれて、世界中を回ってじっくりみなさんに観ていただけて、映画祭で賞をいただいたりもしたので、この期間は決して無駄じゃなかったと思ってます。

※本作は、ファンタスポルト・ポルト国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞を受賞、今年6月にはイタリアで開催された「第18回アジアン映画祭」で日本初となる最優秀オリジナル映画賞を受賞するなど、海外でも注目を集めている。

――海外での映画祭にも参加されましたが、そこで印象深いできごとはありましたか?

監督はこれまでに何度も映画祭に行かれていて、「すごく面白いよ」と聞いていましたけど、実際行ってみたら本当にめちゃくちゃ面白かったんですよ。映画祭では僕らも海外のお客さんと一緒に席に座って映画を観るから、お客さんのリアクションを肌で感じられるんです。映画祭に来る人たちだからなのか、リアクションも結構デカいというか、笑うときもドカーンと笑うんですよね。しかも、「ここで笑うんだ!?」みたいなところで笑ってたりして。

観終わったあとのティーチイン(映画関係者と観客が質疑応答する)でも、みんな映画に対する熱がすごくて。「本当に映画を愛している人たちが集まってるんだなぁ」とか、「SABU監督は世界中で愛されているんだなぁ」ということを実感した時間でしたね。

――霊が見える女子高生・雪子役の山田愛奈さんとのシーンが多かったと思いますが、山田さんと共演されてみていかがでしたか?

山田さんはこの役にピッタリすぎて…。なにかこう神秘的なオーラを発してるんですよね、ただ立っているだけでも。話すと普通なんですけど。雪子にはちょっと不思議な能力があって、底が見えない女子高生みたいな役。彼女のその神秘的なイメージと役柄のイメージがピッタリ合っていて、黙っていてもすごく不思議な魅力のある人だな、と思いました。

――伝説のヤクザ幽霊・アニキ役の石橋凌さんとも共演されましたが、石橋さんはどんな方でしたか?

石橋さんは本当に「スターだなぁ」と感じる方でした。カメラが回っていても回ってなくても“アニキ”というか。撮影現場はめちゃくちゃ寒かったんですけど、アニキはずっと1枚羽織っているだけ(の衣装)で、なのに一言も「寒い」と言わないし、寒そうな仕草すらしないで、本当にアニキのようにどっしりしていて。

で、カメラが回ったらもう最高のアクションをされて…。演じているときの存在感だけじゃなくて、演じてないときの現場での存在感も大きかったですね。

共演の石橋凌に感じた“スター”の振る舞い「英語も堪能だし、スペインでの舞台挨拶でもジョークで…」

EXILE NAOTO 撮影から3年半を経た主演映画が海外で賞賛「この期間は決して無駄じゃなかった」_bodies

――アニキは体中包丁で刺されているという、ものすごいルックスの幽霊でしたが…。

すごいですよね(笑)。こんな登場人物、かつて映画界にいました?っていうぐらいパンチあると思います(笑)。

――石橋さんとは、撮影の合間に何かお話されましたか?

石橋さんは、役柄的に僕とあんまり話さない方がいいと思われていたそうで。あまり会話することはなかったんですけど、あるシーンで石橋さんから、「それまでは(NAOTOの)目を見ないで演じるけど、このセリフは“伝えたい”ことだから、そこで初めて目を見る」って言われたんです。

そこがどのシーンなのかは、みなさんにも映画を観て感じてもらいたいんですけど、そういうご自分の芝居の意図をちゃんと伝えてくださったことがすごく印象深かったですね。

撮影後、映画祭では一緒に食事もさせてもらったんですけど、英語も堪能だし、スペインでの舞台挨拶のときはスペイン語でジョークを言ってお客さんを笑わせたり、本当に“スターたる振る舞い”とはこのことか、という感じでしたね。

EXILE NAOTO 撮影から3年半を経た主演映画が海外で賞賛「この期間は決して無駄じゃなかった」_bodies

――アニキといえば、藤本と雪子とアニキが3人で手をつないで並んで歩くシーンがかわいくてすごく好きでした。

「どんな3人なの!?」って話ですよね(笑)。

――藤本は雪子と手をつながないと霊が見えないし、そのときは世界がモノクロに見えて、手を放すと霊は見えなくなって、同時に世界もカラーに戻るというのは、観ている側にわかりやすいだけでなく、映像的にもとても美しいと感じましたが、NAOTOさんはどう思われましたか?

僕も初めて監督からその演出を聞いたときは「シンプルだけど見たことないし、すごくいいな」って思いました。実際に映像を観たときは、「こんなにも映えるんだ!」というか、(藤本に霊が見える/見えないの)切り替わりのシーンがこんなにも表現できるなんて!と思ったし、しかもちょっと時代が変わったようにも見えるんですよね。

――実際、現代に生きる藤本と、過去に生きていた幽霊たちとでは、それぞれの生きている時代も違いますもんね。モノクロだと、シーンによっては時代劇を観ているような気にもなりました。ちなみに、NAOTOさんは霊感はあるんですか?

いや、まったくないんですよね。

――藤本は「怖くない」と言いながらめちゃくちゃ怖がってましたけど、NAOTOさんは?

霊感はないけど、怖いとは思います。

――ということは、霊は存在すると思っているんですか?

いないと思ってます。

――では、どうして怖いのですか(笑)?

それが人間の説明つかないとこじゃないですか(笑)。信じてないけど、怖いものは怖い。…でも、それって、どこかで信じているってことなのかなぁ?

EXILE NAOTO 撮影から3年半を経た主演映画が海外で賞賛「この期間は決して無駄じゃなかった」_bodies

――そうかもしれないですね。では、そんなNAOTOさんがホラーでもある本作の中で、特に好きなシーンといえばどこですか?

僕は出てないんですけど、ジョニーとマリーの恋の始まりの回想シーンが好きですね。すごく短いんですけど、SABU監督の映画でああいうシーンってちょっと珍しいんじゃないかとも思うし、なんかいろんな思いがギュッと詰まっていて。

SABU監督の作品って、美しいといっても独特の美しさがあるものですけど、あのシーンは本当に純愛の美しさがあるというか。そんなシーンがポンと入っていると、すごくきれいなものに感じました。

「パフォーマンスをしているときもある意味、素の状態ではない」

――現在、EXILEや三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのパフォーマーとして活動される以外にも、俳優やアパレルブランドのクリエイティブ・ディレクターを務めたりと幅広く活動されていますが、NAOTOさんの中で俳優というお仕事はどんな位置づけにあるのでしょうか?

もともと映画が好きでずっと見ていたので、昔から心のどこかで映画の世界に憧れがあって。だから、“もっとも憧れの存在”ですかね。今は自分が俳優をやれていることに喜びもあるんですけど、やっぱり“憧れ”としか言いようがないかな。

EXILE NAOTO 撮影から3年半を経た主演映画が海外で賞賛「この期間は決して無駄じゃなかった」_bodies

――パフォーマーとして活動されているときと、俳優としてお仕事されているときでは、どんなふうに気持ちを切り替えているのですか?

自分がふだん踊っているときと演じるときの切り替えのスイッチだったり、これはダンスだからこういう感じ、これは役者だからこういう感じ、みたいな切り替えはあんまりないんです。

というのは、パフォーマンスをしているときもある意味、素の状態ではないので。やっぱりどこか演じてるんですよね。歌詞の中の主人公を演じているというか、曲によっては攻撃的な自分になっていたり、悲しい自分になっていたり、失恋していたり……。パフォーマンスしているときにはオンの状態になっているので、ひとつも素な自分ではないのかなと思うんですよ。そういう意味では、そこにセリフが乗っかってるのが役者という感じなんで、切り替わってないですね。

――やっていることは同じだけど、アウトプットがちょっと違う、みたいな?

そう、そんな感じです。

――では、これからやってみたいと思っていることはなんですか?お仕事でもプライベートでもいいんですけど。

う〜ん…早く海外に行きたいですね。

――特に行きたいと思う国はありますか?

食べ歩きがすごく好きなんです。だから、秋頃にイタリアのパルマとかに行って、白トリュフや生ハムを食べて、赤ワイン飲んで。そのあとスペインの方に移動して、バルをハシゴ、みたいなことがやりたいです(笑)。

<動画メッセージ>

撮影:河井彩美
取材・文:落合由希

映画「ダンシング・マリー」は、11月5日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

出演:EXILE NAOTO(EXILE / 三代目 J SOUL BROTHERS)、山田愛奈、坂東希、吉村界人 /石橋凌
監督・脚本・編集:SABU

配給・宣伝:株式会社キグー
©2021 映画「DANCING MARY」製作委員会

最新情報は、映画「ダンシング・マリー」公式サイトまで。

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